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2016年 07月
不思議な縁に導かれ   << 前月

―Treasure unexpected relationship;
  they make you what you are.―

 生きるとは、「何を考えてもいい、時間を思った通りに過ごせる、これが生きる味わいでしょう……」。某医学系大学に携わる先生がこんな話をしてくれました。もちろん、全てが思い通りになるということではなく、そうならないのが世の常、それも味わいといえましょう。
 「♪知らず知らず歩いてきた、細く長いこの道。振り返れば遥か遠く故郷がみえる。でこぼこ道や曲がりくねった道、地図さえないそれもまた人生……」、美空ひばりさんの名曲『川の流れのように』の一節です。
 時が止まったかのような哀愁漂うメロディーに心が緩み、歌詞の深淵に切なさや懐かしさを覚えます。知らない間に数えきれないご縁に出会い、喜怒哀楽の中に今日まで歩んできた。ふと、幼い頃に心が施ぶと、何とも多くの人が想い浮かび、「それでいいんだー、落ちついてやれよー」「だめだ、見てるぞー」「よかったなー」「安心しろー」こんな声まで聞こえてきそうです。こんな下手くそな人生ですが、数ある生命の中で何よりも「人」として命をいただいたこと、何を考えても許される自由、誠に尊く不可思議な縁です。仏・菩薩・ご先祖さま、これからもどうか懐深く見守ってくださいますようにと願うばかりです。
 「牛に引かれて善光寺参り」はご存じでしょう。昔、信濃(長野県)の里に心の貧しい老婆がおりました。ある日、牛が軒下の布を角に引っかけ、そのまま走り去っていきました。牛を追いかけるうち、老婆は日の暮れた善光寺まで来てしまいました。突然、彼女に仏さまの光明が放たれます。照らされた足下には牛のよだれが垂れており、それが『牛とのみ おもひはなちそ この道に なれをみちびく おのが心を』との文字を形作っていました。彼女はたちまち深い信心を起こし、お念仏を喜ぶようになったのです。後に老婆が近くのお堂にお参りすると、観音さまの足下にあの布が落ちていました。牛が観音さまの化身だと知り、老婆はさらに信心篤くお念仏をとなえ、極楽往生を遂げたという〝縁〟の話です。
 日の暮れた暗闇は知らず知らず歩んできた、真実に気づけない(無明)私たちの生き方でしょう。しかし仏さまの不思議な縁に導かれ、「光明」の世界、仏さまを味方にいただく生き方に気づいたのです。「衆生、仏を礼すれば仏これを見給う、聞き給う、念じ給う」。仏さまと結ばれていく姿勢の中に「生きる」を味わいませんか。至心。

 
(佐賀市 浄國寺 上田光俊)


  不思議な縁に導かれ
     
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