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浄土宗の法話【2012年11月15日】

ダメな人?

    「あの人は仕事が出来ないからダメだ」
    「あの子は勉強が出来ないからダメだ」

    そう言われる人たちがいますが、本当にそうでしょうか?

   世の中には2:6:2の法則があるそうです。アリを使った実験があります。アリというのは集団で生活をしていますが、アリの集団を観察してみると、2割がよく働くアリで、6割は普通に働き、あとの2割は働かずにただ歩き回っているだけのアリだそうです。

    そこで、よく働くアリだけを集めてきて100%よく働くアリの集団を作ってみたそうです。しばらくして観察すると、やはり2割がよく働き、6割は普通に働き、あとの2割は働かないアリになったそうです。次に、働かないアリだけを集めてきて集団を作っても、2割はよく働くアリになり、6割は普通に働き、相変わらず遊んでいるだけのアリが2割残ったそうです。

    そしてこの事は、私達人間の組織も同じだと言うのです。会社や企業の人達を見ても2割はよく働き、6割は普通に働き、あとの2割はあまり貢献していない社員がいるようです。だからといって、その人たちを辞めさせてしまうと能率や実績が上がるのかというと、そうではないというのです。100%優秀な組織になったはずなのに、その中にやはり2割の貢献しない人たちが出てくるというのです。

    身体が弱くてよく休むけど、他の社員の励みになっている社員がいたり、仕事はダメでも、何か不思議と皆の心をなごませる社員がいたりするのです。人には必ず長所と短所があります。それぞれの長所を認めてお互い伸ばし合い、それぞれの短所を補い合って行くことが大切なのです。

    皆さんの子供やお孫さんが、学校のテストで100点を取ってきたら褒めてあげられるでしょう。次に、このテストで100点取ったのはクラスで何人いるか尋ねた時、「全員」と答えられたらどうでしょう。あまり100点の値打ちがないですね。100点に値打ちがつくというのは、様々な点数の人がいる、もっと言えば低い点数の人がいる中で100点を取ったら値打ちがつきます。そう考えると100点を取って褒められる人は、逆に100点を取れなかった人が、たくさんいたからだ、という考え方になってしまいます。

   お釈迦様は「出来る人はすばらしい。しかし出来る人が出来ない人を見下げたりするのは間違っている。お互いを認め合い尊重しあって生きていくことが大切で、世の中には無駄な人など誰もいない」と仰有っています。

    私達の世の中は様々な人がいて成り立っている関わり合いの世の中です。

京都府京都市 天然寺 城平 賢宏