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浄土宗の法話【2013年2月1日】

早二年、かろうじて二年

   平成13年より21世紀に入りました。
   もう12年前のことではありますが、その新世紀を迎えるにあたり、浄土宗では「劈頭宣言」(へきとう=初め、最初)として、次の4項目を揚げました。

      愚者ぐしゃの自覚を
      家庭にみ仏の光を
      社会にいつくしみを
      世界に共生ともいき

   その時は申し訳ないことですが、特別な感慨もなく受け取っていました。
   しかし、一昨年3月11日に東日本を襲ったマグニチュード9.0という我が国観測史上最大級、世界でも4番目といわれる大地震、この地震により大津波が押し寄せ、ところにより波の高さが10メートル以上、最高海抜40.5メートルにまで達し、膨大な被害をもたらしました。お亡くなりになった方は約16,000人近くとなり、いまだ行方不明の方は3,500人強という痛ましい大災害でありました。その上に福島原子力発電所の爆発事故が重なるという大惨事を目のあたりにして、先の「劈頭宣言」の各項目のことばが改めて深く強く胸を打ちました。

   そこで、私は自分自身に対して、次のように尋ねたのであります。

   煩悩具足ぼんのうぐそくの凡夫の身であると口では言っているが、心より我が身をそのように自覚していたであろうか。大自然に対して謙虚であったであろうか。畏敬いけいの念を持っていたであろうか。目には見えないものに対して尊敬の思いを持っていたであろうか。おご り高ぶっていたのではないだろうか、などと。このような反省が「劈頭宣言」の“愚者の自覚”だと思うのであります。

   大災害より、早や二年、かろうじて二年になります。復興には、まだまだ何年かかるかわかりません。今なお仮設住宅で苦しみを乗り越え、歯を食いしばって困難に立ち向かい日々努力をなさっておられる人々がいます。これからも慈しみの心を持って、お念仏を申しながら共生ともいきの生活を続けることが私達の重い使命だと思います。

 

富山県富山市 医王寺 泉 清孝