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浄土宗の法話【2013年2月15日】

一枚の写真

            想う心に・・・・

   親が子を想う親心は、阿弥陀様がすべての人々を救いとるという尊い御心にもつながる心ではないでしょうか。

   「浅野忠信」という俳優をご存知でしょうか。
ハリウッド映画で活躍中で、ご存知の方も多いと思いますが、私はお名前程度しか存知上げていませんでした。

   それは、浅野忠信さんの祖父母の家族史を紹介するNHKの「ファミリ―ストーリー」という番組でした。

   浅野さんの祖父はアメリカ人でした。母方の祖母は、満州で結婚しますが、8年後に離婚し、仕事を求めて行った横浜で、進駐軍として来日していたアメリカ兵の祖父と結婚し浅野さんの母、順子さんを出産します。

   朝鮮戦争後、進駐軍はアメリカに帰国することになりました。

   祖父は、「3人でアメリカに行こう」と渡米を強く望みましたが、異国の土地での生活に不安を覚えた祖母は、これを拒んで日本にとどまったのでした。順子さんが4歳の時です。

   その後、祖母は一人で娘を育て、8年前に祖父の事をほとんど話すこともなく93歳で亡くなりました。

   祖父はアメリカに帰国して2人の子供を持つ女性と結婚し、家族を養うために軍の食堂でまじめに働き、65歳で亡くなりました。

   祖父が亡くなったあと遺品の整理をしていた義理の息子が、亡くなる直前まで肌身離さず持っていた古い財布を見つけたのでした。

   その財布の中には、ボロボロになった一枚の写真が入っていました。それは浅野さんの母順子さんが3歳の時の写真でした。

   アメリカ人の祖父は、最後まで日本にいる娘のことをずーっと想い続けていたのです。

   この事実を知った順子さんと浅野さんは、たまらず号泣していました。
   「大きな愛を感じた」と口を震わせながら語りました。とても感動的なシーンでした。

   自分のことを思ってくれる存在、応援し続けてくれる存在がいることが分かると、人は安らぎを感じ、とても嬉しく思い、勇気や元気が心の底から湧き起こるのではないでしょうか。

   親が子を想う親心と同じように阿弥陀様も限りない大きな慈しみの心で、私達を見守りお導き下さっておられるのです。

 

富山県高岡市 極楽寺 内山 芳広