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浄土宗の法話【2013年7月15日】

ここを去ること遠からず

   「ぜんまいの のの字ばかりの 清浄土」という句があります。

   春先になると『ぜんまい』が芽を出し、先が渦を巻き綿帽子を付ける。その姿が平仮名の〈の〉の字に見える。その〈の〉の字が、可愛らしい《仏さま》に映る。『ぜんまい』をして清浄土(阿弥陀仏が在す極楽浄土)を体現出来た、と受け取られた一句です。

   私事で恐縮ですが、平成19年・平成20年と2年続けて大病を患い、2回も開腹手術の経験をしました。当初はショックで落ち込みましたが、時間が経つにつれ周りに目を向ければ少しでも早く回復する様にと適切な処置をして下さる医師や看護師さん、余計な気遣いをさせまいと心を配り優しく接してくれる家族や知人、又檀信徒の方々、つくづく多くの人の思いによって支えられている自分が居るのだと、実感する事が出来ました。最初の手術の時には、「痛くない様に、死んでも命が有りますように」のお念仏を申しておりました。二度目の時には慣れたのか落ち着きも出て、「もうジタバタしても仕様がない、阿弥陀様にお任せするしかない」の心にてお念仏が申せました。

   困難な病気に罹り患う事があって、また、お念仏が申せ、見えてくる世界があるようです。阿弥陀経に《是より西方十万億の仏土を過ぎて世界あり、名づけて極楽という。その土に仏まします。阿弥陀と号したてまつる。》と説かれています。しかしながら、観無量寿経には《阿弥陀仏は、ここを去ること遠からず》と説かれています。

   即ち極楽は十万憶の距離を隔つ彼方の世界でありますが、仏の慈光を仰ぐ者にとっては、お念仏を申せば極楽往生への思いに近づくのです。そして煩悩の塊である私自身を、心の拠りどころとする遥か彼方のお浄土におられる阿弥陀様がお救いくださるのです。さらに、心の支え、拠りどころを阿弥陀様に置くとは、お念仏に励む事です。それにより病気であっても、真実に気付かせて頂け、極楽浄土へお導き頂けるのであります。

「南無と呼べば 声に応じて 阿弥陀仏 枕のそばに 影うつすなり」

愛知県岡崎市 長壽寺 神谷真章