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浄土宗の法話【2013年10月01日】

何処へ

   皆さんは、大切な方や親しい友人が、遠く離れた所に行く事になってしまったなら、どのような別れ方をされますか。
その事を耳にしたあなたは「何処にいくの」と尋ねられることでしょう。
そしてその場所が、自分の知っているところであれば心に思い浮かべ、そうでなければ、これを機会に行ってみたいと考えるはずです。見送る時には「向こうへ行っても元気でね」「又会おうね」と声をかけ、手を振る事と思います。
そしてそれは、この世での「お別れ」においても同じでなければなりません。
大切な方、親しかった方が亡くなられた時、その方が「何処へ」行くのかを考え、「こんな処へ」行って欲しいと願うことが大切であります。「どうぞ平穏な御佛様の世界へお生まれください。そして私達を見守っていてください。」との心を養う事が大切なのです。
近年、人は亡き方に心を向け、勤める事を「供養」と言っておりますが、本来「供養」とは、私自身が亡き方と共々に養われていく事であります。それには亡き方が「何処へ」行かれるのかが大切な事なのです。

   御佛様のおられる平穏な世界を「浄土」と申します。お釈迦様は、その「浄土」に行くための道、方法を数多くお示しくださいました。その道、その方法は全て真理であります。
その中で平穏な世界へお救い下さる御佛様がおられますとのお示しがございます。
そのお救い下さる御佛様こそ阿弥陀佛様であり、その阿弥陀佛様のお名前を呼ぶ、すなわちお念佛をお称えする事が平穏な世界、西方極楽浄土へ生まれる道、方法であるとお示しくださっておられます。ですから、私たちが先立たれた方に生まれて欲しいと願う所は西方極楽浄土であるべきです。なぜなら、そこは阿弥陀佛様がおつくり下さった平穏な所だからであります。
そして、そこにお救い下さる阿弥陀佛様を深く信じてお念佛をお称えさせて頂く事が、お釈迦様がお示し下さいました間違いのない真理の道、方法であります。

   「亡き人の ために称えし念佛は 生きる我が身の 教えなりけり」

   先立たれた大切な方の為にお称えするお念佛は、決して亡くなられた方だけのものではありません。お称えする者も「何処へ」行くべきなのかという心をはっきりと安置させることができ、この世、そして後の世を平穏に生きて行く間違いのない真理、方法なのであります。

南無阿弥陀仏

北海道利尻郡 慈教寺 嶋中三雄