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浄土宗の法話【2013年11月15日】

家庭にみ仏の光を

   ご存知でしょうか、11月22日は「いい夫婦の日」です。
   「1122=いいふうふ」と語呂合わせをして「いい夫婦の日」としたものだそうです。
   家庭のなかで夫婦が仲の良いことは大変素晴らしいことです。夫婦の仲が悪く喧嘩ばかりしていたり、おたがいに無関心だったりの家庭は不幸です。我が子を育てていく上で、お腹に宿った時からもうすでに、我が子が心身ともに安心できる環境が整っていることは大切です。
   厚生労働省の統計で平成23年の離婚数を婚姻数で割った離婚率が35%です。統計的にいうと100組が結婚したなかで35組の夫婦が、1年間で離婚していることになります。東日本大震災発生以降『絆』ということの国民意識が高まったことから、年々増加していた離婚率も、今は現状の維持がなされているのだそうです。

         世の中は「こそ」の二文字のつけどころ
         治まるも「こそ」、乱れるも「こそ」

   「こそ」というたった二文字のつけどころによっては、家庭内での夫婦関係あるいは親子関係での家庭内は、治まりもするし、乱れるもするというものであります。
   たとえば夫が妻に対して話すとき「こそ」の二文字を自分側に付けるとどうなりますでしょうか。
「俺が働いていれば『こそ』、お前は楽して暮らせているだろう」となると争いの基になります。
それに対して相手側に「こそ」の二文字を付けると、「お前がいれば『こそ』、俺は安心して元気で仕事ができるんだ」となれば仲のいい夫婦、そして円満な家庭が築けるのではないでしょうか。

   森岡まさ子さんの書かれた「森岡ママは今日も笑顔で丘の上-97才の青春を生きる」のなかで万能薬「こそ丸」を紹介しています。実際は著者が考えた想像上の薬だそうですが、「誰かに対して、怒りや憎しみ、不満、敵意といった悪い感情を持ってしまったとき、手のひらに想像の錠剤を載せ、『家族がいればこそ、主人がいればこそ、嫁がいればこそ』と念じて、錠剤を服用するときのことを思い浮かべつつ、水をぐっと飲むのだそうです。このときに大切なのは、心のチャンネルを『感謝』へと切り替える。そうすると本当に、気持ちが晴れ晴れとして嫌なことがすっと消え、仕事も家庭もうまくいくようになります。」と、その効能について述べられています。

   法然上人は、「瞋煩悩(しんぼんのう)も、敬上慈下(きょうじょうじげ)の心を破らずして道理を心得んほどなり。」といわれておられます。怒り憎しみの煩悩も、お互いに敬いの心と慈しみの心を、失わないほどのことが必要であると教えられているのです。夫婦、親子、兄弟姉妹、そしてご先祖様をも含め、共に暮らす家庭の中において、お互いに「敬(うやま)い」と「慈(いつく)しみ」と「感謝(かんしゃ)」の心で南無阿弥陀仏とお念仏をお称えし共生(ともいき)するところに、家庭にみ仏「阿弥陀さま」の光が差しこんでくるのであります。

合掌

新潟県新潟市 西福寺 中山孝志