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浄土宗の法話【2014年7月1日】

来迎(らいこう)

    蒸し暑くなってまいりました。暑くなると髪の毛を短くしたり、整える方が多く見られます。頭を洗い、整髪してもらうと気持ちのいいものです。
    最近、散髪屋さんの前を通ると次のようなポスターが目に留まりました。大きな文字で「訪問理容」と書かれてあります。歩くのがつらくて外に出られない方や長く寝たきりの方がおられます。そのような方のために、散髪屋さんがお客さんの家に出向いて散髪してくださいます。外に出られないお年寄りはもちろん、家族の方にも喜ばれます。
    また、お医者さんが来てくださる往診というのがあります。病気でつらくて動かれない人には、ありがたいものです。
    もうだいぶ前の事になりますが、私の母は重い病気でした。病院が嫌いで行くことを拒んでいました。困り果てた父が、あちこちお願いして、ようやくお医者さんに往診して頂くことになりました。往診が終わり帰られる時に、父は何回も何回も頭を下げてお礼を言い、診察料と別にお礼を渡しました。病気の妻を何とかお医者さんに診てもらいたいと願っていたので、病院に行かない妻の為にわざわざ家まで来てくださった事がよほど嬉しかったのです。
    つらくてたまらない時に、向こうから来てくださることほどありがたいことはありません。死苦と言う言葉がります。死の苦しみです。その苦しみを法然上人は次のように言っておられます。

    「断末魔の苦しみとて、八万の塵労門(じんろうもん)より、無量のやまい身を責め候こと、百千の(ほこ)(つるぎ)にて、身を切り裂くが如くして、見んと思うものも見ず、舌の根すくみて、言わんと思うことも言われず候なり」
*塵労門―塵労とは煩悩の事、門とは身体の感覚のある各所の意。

    臨終という、この世のいのち終わる時の苦しみは耐え難いものです。そのような時に、常日頃お念仏を申している人の枕辺に阿弥陀様がお迎えに来てくださいます。そのお姿を見ると苦しみが止み心安らかになり、阿弥陀様の導きのもと一切の苦しみの無い極楽に往生いたします。これを「来迎」と申します。ありがたいことです。常日頃のお念仏を大切にしたいものです。

合掌

大阪教区 秋玄寺 宮地正則