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浄土宗の法話【2015年03月15日】

いつもいっしょ

 日増しに暖かくなり春めいた、過ごしやすい季節となりました。
街には真新しいスーツに身を包んだ新社会人の初々しい姿があちらこちらで見受けられます。
この春から新生活をはじめられる方も多いことでしょう。

 小学五年生のA子ちゃんは、ガンでお母さんを亡くし、お父さんと二才年下の弟との新しい生活が始まりました。近くにおばあちゃんが居て、家の事を手伝ってくれるのですが、朝ご飯はA子ちゃんが作ることにしました。お父さんと弟と自分の分と、そしてお母さんへお供えするご飯を作りました。三人で朝ご飯を食べ終わったとき、お父さんが「A子、明日お父さんの分の朝ご飯は用意しなくていいよ」と言いました。次の朝、A子ちゃんと弟と、朝ご飯を食べようとした時、お父さんがお母さんの為にお供えした朝ご飯を食卓に持ってきて、「いただきます」と手を合わせて食べはじめました。A子ちゃんが「それ、お母さんの分やで」と言うと、お父さんが「お母さんと一緒に朝ご飯を食べたいねん。お母さんと今まで通り一緒にたべるわー」と言って、お母さんの分を食べました。お父さんの顔を見ていると嬉しそうにしています。それを見た弟が、「僕も、明日、お母さんの分、食べる」と言って、次の日は弟が食べました。それから順番にお母さんにお供えした朝ご飯を食べることになりました。家族みんなで今日も一緒に食卓を囲んでいるのです、みんなの顔がだんだん明るくなりました。今日もお仏壇に手を合わせて、お母さんと仲良く暮らしています。

 法然上人のみ教えは、阿弥陀様の本願によってお念仏を申すものは、必ず極楽浄土に往き生まれることが出来るとお示しくださっております。出会ったものは必ず別れていかなければならないけれど、今の別れの悲しみはしばしの悲しみであって、お念仏を申す者は極楽の同じ蓮のうてなに生まれることが出来るのです。そして、先立った者が縁のある人を正しい方へと導いてくださり、必ず極楽浄土で再会することができると示してくださっております。
決して一人ではありません、必ずこの私を見守って下っているのです。

合 掌

大阪教区 阿弥陀寺 芳井 隆昇