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浄土宗の法話【2015年08月15日】

ご先祖はすべて私達の大恩人

 私達は『盆・暮れ』とか『盆と正月』という言葉を、使っていませんか。とても忙しい時に「盆・暮れが一緒にきたようだ」とか、とても嬉しい時に「盆と正月が一緒にきたみたい」などと表現して来ました。近頃ではあまり聞かなくなりましたが、それでも今なお多くの人たちがこの言葉の意味・味わいが解っていると思います。多くの人たちが昔からの習慣を守り、一年に二度の区切りに色々な行事を行っています。昨今でも盆と正月には、故郷の実家に戻り、両親をはじめ親戚や幼馴染の友人たちと会い、親交を深め、ご先祖や恩人の墓に詣でてお礼をいう習慣が残っており、かつて程ではありませんが、民族大移動がなされています。
 「暮れと正月」は生きている人達を主とし、「盆」は亡くなった人たちを主とするようになりました。盆には亡きご先祖様を手厚くお迎えし供養するのが今生きている私達の勤めです。このご先祖様を思い出すのはとても美しい人情であり、今も永永と引き継がれてきた『盆』の習慣です。
 仏教では「恩」ということを大切な徳として教えています。仏教の「恩」とは「してもらったことを覚えている」ということです。私達が毎日生きて行けるのは、無数の方々の有形無形のおかげによるものです。なかでも一時でも忘れてならないのは両親の恩です。私達の体も心も両親から授けられ、永い年月の間世話をして頂いてやっと一人前に成長できたのです。また両親はそのまた両親のお世話になったのですから、ご先祖はすべて私達の大恩人なのです。両親にはそれぞれ二人ずつの親がいる訳ですから、2の二乗、またその二乗と遡って数えていくとものすごい数になります。私達は4人の祖父母はなんとか解っていると思いますが、8人の曾祖父母ですら怪しくなっていられる方が多いのではないでしょうか。家のお墓にはご先祖様のわずか一部分しかお祭りされていません。よそのお墓、また無縁様もご先祖は私達のご先祖様の一人かもしれないのです。どうぞありとあらゆる霊、三界万霊にご挨拶・ご回向をしたいものです。お施餓鬼供養は身内の人々から忘れられた霊を祭る意味もふくまれています。つまり、私達は毎日の生活の上で、衣食住をはじめ多くの面で、無数の人々の恩恵を受けているのです。多くの方々のおかげで安楽に暮らすことが出来るのです。それはご先祖様をはじめ三界万霊のおかげであることを改めて認識して、各々が自分の持ち場持ち場で働いて、より良い社会を築きあげて子孫に残していきたいものです。そして、その頂いた数限りない御恩に報いるため、また、ご自身のために共々にお念仏に励みましょう。

合 掌  南無阿弥陀仏

新潟教区新潟組 長善寺 炭屋昌彦