浄土宗の活動


関係団体リンク

  • 浄土宗ネットワーク
  • 浄土宗出版
  • 浄土宗総合研究所
  • 公益財団法人浄土宗ともいき財団
  • 浄土宗教学院
  • 全国浄土宗青年会
  • 浄土宗スカウト連合協議会
  • 法然上人をたたえる会
  • 浄土宗平和協会
  • その他 関係団体
  • その他 関係団体

  1. 浄土宗トップページ >
  2. 浄土宗の活動   浄土宗の法話

浄土宗の法話【2015年11月15日】

  • mixiチェック

素直な心で

 誰しも我が子の成長は楽しみなものであります。時には苛立たしいことや不安になることもありますが、子供に教えられ自分自身も共に成長していることも多いのではないでしょうか。私自身、子育ては今も学びの連続であります。
 子供がよちよち歩きを始めた頃、そのつたない足どりで両手をいっぱいに差し出し、全力で倒れ込むように抱きついてくる。必ず受けとめてくれると私の全てを信じ、安心しきっているその姿に親としてこの子を見放せない、必ず守ってやらなくては、という思いが沸いてきました。
 そして、まだまだ「お父さん」とは言えないけれど「とぅとっ」とそれらしき言葉を発しながら一片の曇りもない満面の笑みを浮かべ私を見上げる姿。

 皆さまの中には我が子のそんな仕草を懐かしく想いだされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。親である私達にだっこをせがみ、からみついてくる。子供にとって「お母さん」「お父さん」と口に出せば、微笑み、いだき、応えてくれる親がそこにいる。それだけで大きな安心を得ているのだと思います。多くの育児本にも「抱きぐせなどと言わず、求められたらいつでもしっかりと抱いてあげてください。安心させてあげることが大事ですよ」と載っています。
 日常のあらゆる場面でそのような安心を積み重ねていくことが、子供にとって大切であるのは間違いのないことです。それが健やかな成長に欠かせないと同時に、親子の関係を深めていくことにもなっているような気がします。

 そして、法然上人はお念仏のみ教えにも、「阿弥陀さまとお念仏をお唱えする者の間に
そんな親と子のような関係があるのですよ」と示されています。

  『 衆生、仏を礼すれば、仏これを見給う。
   衆生仏を称うれば、仏これを聞き給う。
   衆生仏を念ずれば、仏も衆生を念じ給う。』

 私達が阿弥陀さまに礼拝をすれば、その姿を必ずご覧くださり、 「南無阿弥陀仏」と阿弥陀さまの名前を呼べば、ちゃんとその声を聞いておられる。
 お念仏をお唱えすれば、阿弥陀さまもまた、私達のために念じてくださる。 私達の行いに必ず応えて下さるのが阿弥陀さまです。

 そのように大きな慈悲で包んで下さるのが阿弥陀さまです。この世の親が子供に応える、それ以上に阿弥陀さまは私達に応えてくださいます。私達は子供のような素直な心で阿弥陀さまのみ名を呼ぶ。幼きころ、ただただ親を呼ぶだけで安心できた、そんな時が誰しもあったはず。どうか日々に手を合わせ「南無阿弥陀仏」とお唱えしてまいりましょう。

合掌

奈良教区 第三組 浄土寺 藤田宏至