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浄土宗の法話【2016年1月15日】

豪罪地帯

 平成二十八年を迎えて半月が経ちましたがいかがお過ごしでしょうか。今年も良いことや悪いことなど様々なことが私達の身に起こりうるわけですが「上り坂・下り坂・まさか」の三つの人生の坂を、お念仏の日暮らしと共に歩んでいきたいですね。
 私の住む札幌は今まさに冬真っ盛りです。雪が降ればスキー場は人で賑わい、子供達は外で雪合戦をしたり雪だるまを作ったりと楽しそうに遊んでいます。しかし、冬は楽しいことばかりではありません。吹雪で視界が悪くなれば渋滞や通行止めになり、滑りやすくなった道路は事故の危険が格段に増します。さらに毎日の除雪は重労働で常に危険と隣り合わせです。雪国にとって、しんしんと降り積もる雪は美しくきれいという言葉だけでは片付けられない恐ろしい一面もあるのです。そんな雪に関わるお歌を法然上人が詠まれていることをご存じでしょうか。

 『雪のうちに 仏の御名(みな)を となふれば 積もれる罪ぞ やがて消えぬる』

 現代語訳をすると「降りやまない雪のごとく罪を重ねている間でも、阿弥陀さまのお名前をお呼びして南無阿弥陀仏ととなえれば、雪のように積もる罪もたちまちに消えていく」という意味です。私達は常に、雪国の冬のように罪という名の雪をしんしんと我が身に積もらせているのです。深く積もった雪をそのままにしていると、雪の重みで家は歪みやがて潰れてしまいます。それと同じように私達がつくる罪を見つめることなく、ほったらかしにしていればその罪の報いを受け、来世は残念ながら恐ろしい世界を彷徨うことでしょう。罪は身と口と意(こころ)でつくると仏教では考えます。意(こころ)で思うだけでも罪ですから罪を犯していない人はいません。皆それぞれ大なり小なりの罪を日々つくりながら生きているのです。そしてその罪は、始まりがわからない程の昔から生まれては死んで、死んでは生まれを繰り返していく中でつくり続けてきたとんでもない罪の塊の一部となっていくのです。その大きな罪を抱えて行き着く先は本来であれば恐ろしい迷いの世界に他なりません。だからこそ、お念仏をおとなえして、迷いの世界に落ちることなく極楽浄土に往生させて頂くのです。
 豪雪地帯では、雪が降れば降った分だけ除雪をしなければいけません。「豪罪地帯(  ・  ・  ・  ・  )」の私達も、罪をつくったらつくった分だけ南無阿弥陀仏と阿弥陀さまのお名前を毎日おとなえすることが必要なのです。積もり続ける罪から目を背けることなく、ともどもにお念仏の生活をして参りましょう。

南無阿弥陀仏 合掌

北海道第二教区 龍雲寺 丸山孝立