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浄土宗の法話【2016年4月15日】

サクラとお念仏

 春は別れと出会いの季節。場面を華やかにかつ情緒的に彩るのがサクラです。
 開花時期直前の気温が高いと一気に開花が進むのですが、もうひとつ開花に関わる重要な要素は、前年の11月下旬から12月上旬にかけてのしっかりとした冷え込みがないと開花は遅れるとのことです。
 つまり例年冷え込む時期には適切に冷え込んでいないと春の開花は遅延する、という説明を気象予報士がされていました。
 私たち人間も同じではないかと思うのです。とりわけ若い時期に苦労や辛酸を経験し人生の冷え込みを体験した者は、往々にしてその晩年に幸せを多く感じ、美しい花を咲かせることができるのではないでしょうか。
 有名な詩人ゲーテの言葉に、「涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の本当の味はわからない」という言葉があります。つらい思いをすることが、人間性をさらに深め、人生についての理解をも深めることになるのです。
 つらい時、苦しい時こそお念仏。阿弥陀如来さまは、眼には見えないけれども、南無阿弥陀佛の声をたよりにすれば必ずこの身に添いまして下さって善き方向に護り導いて下さいます。
 「眼に触れて見え給わねど 身に添いて 護り給える 慈悲の尊さ」
 人生の冷え込みの時こそが大事。後に極楽往生の大輪の花を咲かせるためにも、特にその時期に南無阿弥陀仏のお念仏をお称えすることこそが肝要になってくるのです。
 別れと出会いの春。卒業式に退社式、卒園式に終業式。入学式に入社式、入園式に始業式。咲き誇るサクラを背景に、様々な人間模様が織りなす笑いと涙が交錯するこの時期。阿弥陀如来さまやご先祖さまのお導きとご加護のもと、現在生かされているこの我が身、様々な想いを込めて心からお念仏することが大切です。
 他方、季節には関係ありませんが一番大きな別れは、やはり死別でありましょう。
 この世でのつらく悲しい別離も、あの世での嬉しく楽しい邂逅かいこうにつながる。それが阿弥陀如来さまのお救いであり、お念仏の大いなる功徳です。
 ご一緒にお念仏を申してまいりましょう。

合掌

大阪教区 妙楽寺 河野真元