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法然上人の師たち

観覚上人 (かんがくしょうにん)(1150-)

宗祖法然上人入門の師。字は智鏡房。また勧覚得業「ひさしの得業」ともういう、美作の人。宗祖の母なる秦氏の弟、法然上人の叔父である。

出家して叡山登り天学を学び、また南都に遊び法相を学び、得業の位を得、さらに真言宗の相伝をうけた。

のち美作菩提寺(岡山県勝田郡奈義町)に住し俗名勢至丸(源空)の非凡なる才を認め、比叡山遊学をすすめた人。 晩年源空の高風を慕って弟子の礼をとったという。寂年不祥。

(新浄土宗辞典・浄土宗大辞典より)

観覚得業という人については、『菩提寺縁起』におもしろい話が伝わっています。菩提寺はかつて36もの坊舎が連なる大寺院でしたが、次第に衰退。悪蛇が徘徊して多くの村人が被害を受けたそうです。そこで観覚得業が呪文によって蛇を閉じ込めました。こうして観覚得業は人々の信仰を集め、菩提寺を往時の隆盛に導いたと言われます。

法然上人が入寺された頃は、16の坊舎があったようです。そこで上人は13歳まで修学に励んだ後、比叡山に登って本格的な修行の道に入られたわけです。