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阿弥陀の九品来迎印 (くぼんらいごういん)

『観無量寿経』には、阿弥陀さまの極楽浄土へ往生するための実践方法が説かれていますが、往生を願う人の性質や行いによって往生に階位があるとしています。

まず、大きく三つ(上品・中品・下品)に分け、その各々に上生・中生・下生の三つがあるというもので、合計九種あることから「九品」と呼ばれています。

仏さまの“手や指のかたち”は「印相」または単に「印」といい、仏さまの功徳や働きを象徴しているものですが、阿弥陀さまの印相は、この九品の往生における姿を表しています。

阿弥陀さまの印相には、坐像の姿にして組んだ足の上で両掌を組み合わせた「定印」と、胸の前で両掌を前方に向ける「説法印」、さらに右手を上で、左手を下におろし、掌を前方に向けた「来迎印」の三種類があります。そしてそのそれぞれで、親指と人差し指、または中指、薬指で輪を作っています。この形のうち、「定印」を上品に、「説法印」を中品に、「来迎印」を下品とし、それぞれで、人差し指で輪を作る場合を上生、中指を中生、薬指を下生としています。(別に、人差し指で輪をつくる印を上品、中指を中品、薬指を下品とし、来迎印を上生、説法印を中生、来迎印を下生とする場合もあります。印相の図を参照ください)。

一般的な阿弥陀仏の坐像では定印の「上品上生」の印を、立像では来迎印の「下品下生」の印を結んでいるお姿が多くなっています。

九品は、ともすると衆生が仏さまによって差をつけられているようにも受け取れますが、法然上人は、 「善人も悪人も同じように極楽に往生できると説いたなら、とくに悪人は慢心を起こすであろうことを懸念して、お釈迦さまがあえてそのような説き方をされた、いわば巧みな方便である」と明かされています。愚かな至らぬ身であるとよくわきまえ、日々お念仏をとなえることが大切なのです。

◎印相の図

阿弥陀の九品来迎印