法然上人800年大遠忌を厳かに彩る ――
新作歌舞伎「法然上人譚 」が千穐楽

総本山知恩院の大遠忌法要に合わせ、京都・南座で十月大歌舞伎(主催:松竹株式会社、朝日新聞社)が行われました。中でも法然上人800年大遠忌を記念して、新作歌舞伎「法然上人
「法然上人譚」は、弟子の源智上人、熊谷直実、そして九条兼実や式子内親王の回想を交えて、法然上人の偉大さとお念仏の教えの尊さを表す内容で、平素の南座とは違った舞台演出も相まって、荘厳な雰囲気の中、歌舞伎という伝統芸能を通して法然上人が顕彰されました。
平成23年10月26日、盛況のうちに千穐楽が迎えられ、800年大遠忌を見事に彩っていただきました。
ご挨拶
十月大歌舞伎「法然上人譚」をご観覧くださいました皆様、また浄土宗関係者の皆様に御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
法然上人800年大遠忌に際しまして、わたくしの立場で法然上人に報恩の気持ちを表すことができないかと想いをめぐらしまして、皆様のご理解ご協力のもと、南座での歌舞伎「法然上人譚」の上演が実現し、法然上人のお役を務めさせていただきましたこと、誠に身に余る光栄でありました。
それゆえに大きな責任を背負いながら、セリフの一言一言に、動きの一挙手一投足に、全身全霊をもって演じさせていただきましたが、千穐楽を終えた今、ご観覧くださいました皆様お一人おひとりに、どのようにお感じいただけたかをお伺いしたい気持ちで一杯でございます。
「お念仏をとなえる」ことが我が身の幸せにつながるということをセリフでも申し上げました。舞台からはお客様の様子がわからないのでございますが、多くの皆様が合掌をしてくださっていたとお聞きし、何かほのぼのとした、あたたかい豊かな心を覚えました。私自身、このたびの歌舞伎を通して何ものにも代えがたいものを頂戴したと感じております。
800年大遠忌というまたとない機会にめぐりあわせていただいたご縁を慶びながら、僅かばかりではございますが、このたびの歌舞伎公演を通して、法然上人への報恩を形に表すことができましたこと、この上ない幸せに存じます。
歌舞伎俳優/法然上人をたたえる会会長
坂田藤十郎




