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法然セミナー2010開催報告

開催報告

□主催:浄土宗
□制作協力:浄土宗大本山増上寺
□後援:朝日新聞社/法然上人をたたえる会
□協力:財団法人報恩明照会/法然上人鑽仰会/お仏壇のはせがわ

法然上人800百年大遠忌記念事業の一環として、上人の「非暴力・共生(ともいき)・万民平等救済」の心を広く一般の人々にも伝えたいと、浄土宗の主催で平成13年から毎年開いている「法然セミナー」。
来年の法然上人800年大遠忌御正当を目前にした今回は、「いのちの軌跡~はかなさと向きあって~」をテーマに、9月12日、昨年と同じ大本山増上寺大殿(本堂)を会場に、定員いっぱいの700名のお客様を迎えて行われました。
 出演は作家の青木新門さん、俳優の長門裕之さん、シャンソン歌手のクミコさん。各氏が、語りと歌による“いのち”のメッセージを発信してくださいました。

  ゆく川の流れは絶えずして、しかも本(もと)の水にあらず――。
  鴨長明『方丈記』冒頭の朗読によりスタートした法然セミナー。

オープニングに続き、まず青木新門さんが「いのちのバトンタッチ~映画『おくりびと』に寄せて」と題し講演。青木さんの著書『納棺夫日記』を通じて親交を深めた俳優の本木雅弘さんと、その本の映画化に際して交わされた数々のエピソードや、映画タイトルが『おくりびと』に変更され、原作者の青木さんの名前がはずされることになった経緯などが語られました。また、青木さんがアルバイトのつもりで勤めた葬儀社で、遺族によって行われていた納棺を手伝ううちに、納棺を専門に行う納棺夫(師)となったこと、それにより家族や親戚に心労をかけ、自身も思い悩んだ経験などが語られました。最後に青木さんは、納棺夫という仕事で様々な命と向きあう中で、ありのままを認めることが大切であると訴え講演を終えました。

続いては、昨秋、愛妻の南田洋子さんを亡くし、ご自身も8月に心臓バイパス手術を終えたばかりの長門裕之さん。「厳しい現実を前にして」と題した講演は、まず、認知症の洋子さんと長門さんが触れ合う様子の映像を投影、長門さんは、認知症は命を短くする病気ではないが意思の疎通が難しい、心臓手術で最後に与えられた命と思い、私なりの認知症のつきあい方を伝えていきたいと話されました。

最後に登場したのはシャンソン歌手のクミコさん。2月にリリースした『祈り』は、広島平和記念公園に建つ「原爆の子の像」のモデル佐々木禎子さんに思いを寄せた歌。他にも美空ひばりさんの「一本の鉛筆」、さだまさしさんの法然共生イメージソング「いのちの理由」など、平和や命を考える一つひとつの言葉をかみしめるように全10曲を熱唱、エンディングでは自然と手拍子が起こる、熱気あふれるセミナーとなりました。

法然セミナーは来年も開催予定です。
詳細が決まり次第、浄土宗のホームページなどでお知らせしますのでご期待ください。

(写真)青木新門さん
青木新門さん
(写真)長門裕之さん
長門裕之さん
(写真)クミコさん
クミコさん

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