浄土宗出版 浄土宗文化局出版担当 浄土宗新聞 今月の言葉
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今月の浄土宗新聞
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*公金不正流用事件で元職員逮捕 総長から皆様へお詫びの言葉
 一昨年6月に発覚しました、浄土宗の元職員による7億4千500万円の公金不正流用事件の容疑者である元職員の辮カ義文(懲戒解雇・僧籍削除)が、11月29日、京都府警捜査2課と東山署に、業務上横領の疑いで逮捕されました。辮カ容疑者は浄土宗の公金を先物取引につぎ込み損害を出し、架空残高証明書で発覚を逃れていたと容疑を認めています。同日、稲岡康純宗務総長が、お詫びの言葉を申しあげましたので、紙面でお伝えいたします。
 「昨年6月本宗を震撼させた未曾有とも言うべき職員による不正流用事件が発覚して以来、本宗は大きく揺れました。それまで来るべき800年大遠忌に向かって着々と準備を進めながら、数々の功績を残してこられた水谷前総長を辞任に至らしめ、伝統教団としての信頼を著しく失墜させるなど、全国門葉に多大のご心労をおかけしたことを、改めて深くお詫びします。11月29日午前8時45分に事件発覚以来1年6カ月を経て、犯人が逮捕されたとの連絡を受け、これでこの事件の全容が解明されていくものと思います。今後は、捜査当局に協力することは勿論、信頼される本宗に立ち直るため、最善の努力を致す所存でありますので、関係各位のご理解をよろしくお願いします
平成19年11月29日 浄土宗宗務総長稲岡康純」
*宗務総長に稲岡師再選 議長に中村康雅師、副議長に野上泰夫師  第92次臨時宗議会
 10月20日に全国の各教区で行われた宗議会議員選挙で当選した70名の宗議会議員による、第92次臨時宗議会が、11月20、21の両日、京都宗務庁で開かれた。初日午前、まず、議長・副議長選挙が行われ、議長に中村康雅師(静岡)、副議長に野上泰夫師(埼玉)が選ばれた(カッコ内は教区名)。また、同日午後、規程により宗務総長選挙が行われ、稲岡康純師が再選された。議長・副議長ならびに総長はただちに総本山知恩院で浄土門主坪井俊映猊下から認証書の交付を受けた。稲岡総長は同日夕刻、記者会見を行い、「これまでは元浄土宗職員による公金不正流用事件における信頼回復を第一に宗務にあたってまいりましたが、これからは、それとともに、法然上人800年大遠忌に向けた実行内局として宗務にあたりたい」と語った。また、稲岡総長は、12月5日、新内局を発表した。各局・室長は以下の通り。敬称略。総務局長=小栗賢亮(兵庫)、教学局長=石川三雄(尾張)、財務局長=川中光教(奈良)再任、社会国際局長・社会福祉推進事務局長=田中信道(大阪)、文化局長=岡本宣丈(東京)、総長公室長=光成範道(石川)再任、人権同和室長=淺野義光(岐阜)再任、宗祖法然上人800年大遠忌事務局長=吉水光慈(福岡)再任。
*青山に「800年」の看板 全国への展開を願い住職  東京 教運寺
青山に「800年」の看板 全国への展開を願い住職  東京 教運寺  東京都港区南青山にある教運寺の住職・佐々木励綱師が、門前に法然上人800年御忌(大遠忌)を知らせる看板を設置した。同寺は六本木や新名所・東京ミッドタウン、国立新美術館へ向かう通りに面し、多い日には数万人がその前を通る。看板は佐々木住職が、通行人に「800年」を知らせたいと考え、専門家にデザインを依頼し設置したもの。縦1メートル、横2メートル、上段に総本山知恩院蔵の法然上人絵伝(国宝)の、法然上人ご臨終に阿弥陀仏が来迎する場面、下段に平成23年4月に知恩院と増上寺で法要が勤められることが記されている(写真)。佐々木住職は「このような街頭看板が全国に展開され、多くの人に上人の800年御忌を知ってもらえればうれしい」と語っている。
*講演とコンサートに喝采 東北地区檀信徒の集い
講演とコンサートに喝采 東北地区檀信徒の集い  平成19年度「東北地区檀信徒の集い」が、福島教区(遠藤顕道教区長)と同教化団(松岡啓順団長)、同檀信徒会(大森常雄会長)の担当で、12月2日、福島県会津若松市のセレモニーホールで開かれた。 宗歌「月かげ」の斉唱にはじまった会では、八木季生浄土宗布教師会副会長が「念仏信仰を育てる」、NPO法人「氣の活用.com」理事長の岡村隆二師が「日常生活における氣の活用術」と題し講演を行った。またその後、圓通寺(会津美里町)油谷廣道住職の次男で声楽家の油谷充氏が、ピアニスト志田智子氏とコンサートを開き(写真)、日本の唱歌やイタリア歌曲、ピアノ独奏などを披露、華麗な歌声と演奏で、参加者480名の喝采を浴びた。
*現場で学ぶ文化財修理 大本山善導寺で特別公開
現場で学ぶ文化財修理 大本山善導寺で特別公開  福岡県久留米市の大本山善導寺(阿川文正法主)で、11月23、24の両日、文化庁が文化財建造物保存修理公開・展示事業「国指定重要文化財・大庫裏他6棟・特別公開」を行った。善導寺では平成15年から、法然上人800年大遠忌(平成23年)と、聖光上人御生誕850年(同24年)の記念事業として「第2次平成大修築」を文化庁の指導で推進、これまでに多くの遺構や遺物が発見されている。特別公開はその現場を会場としたもので、講演や発掘・解体・組立という修理工程の解説、伝統工具の展示や作業実演が専門家から行われ、延べ1000名の参加者は体験も交え文化財修理の現場を学んだ(写真)。
*ご分身の巡錫と追恩法要 京都・京極組檀信徒大会
ご分身の巡錫と追恩法要 京都・京極組檀信徒大会  京都教区京極組(石井善雄組長)が、11月17日、中京区の天性寺で「法然上人御影ご分身巡錫・建永の法難800年追恩法要」と題し檀信徒大会を開催した。上徳寺塩竃義弘住職を導師に、ご分身像、知恩院執事長、京都教区役職者、檀信徒ら約80名が、寺町通りを雅楽の調べの中で練り歩き(写真)、天性寺本堂に入堂。堂内では法然上人追恩法要が勤められ、全員で「一枚起請文」などを拝読した。また、浄国寺當麻信章住職が「建永の法難と法然上人800年大遠忌」と題し法話を行い、上人の生涯や教えを約160名の檀信徒に伝えた。参加者は「町に法然上人がいらした。ありがたいご縁です」と語っていた。
*前進座『法然と親鸞』公演 第2弾は中日劇場で3月から
前進座『法然と親鸞』公演 第2弾は中日劇場で3月から  法然上人の800年と、親鸞聖人750年の大遠忌を記念して制作された、劇団前進座の『法然と親鸞』。好評を得た7月の京都南座の初演に続く第2弾が、3月6日から31日、名古屋市の中日劇場で公演される。その記者会見が11月15日、名古屋市の中日パレスで、法然役の中村梅之助氏、親鸞役の嵐圭史氏らが出席して行われた(写真)。会見で中村氏は「大遠忌までの公演は年齢的に不安を感じたが、坪井御門主に励ましていただいた。法然上人は人びとに死後の安心を与えた偉大な方、懸命に演じたい」と、嵐氏は「南座での公演の中で、復讐の連鎖を断つという法然親子の対話は現代にも通ずるものと感じた。舞台に全力を尽します」と抱負を語った。名古屋公演のチケットは、1月15日から前進座、チケットぴあなどで一般発売が開始される。
*イスラエルとパレスチナ 平和的解決シンポで模索  浄平協などが共催
 浄土宗平和協会(荻野順雄理事長)、アーユス仏教国際協力ネットワーク(茂田真澄理事長)、日本国際ボランティアセンターの共催で、11月12日、シンポジム「イスラエル・パレスチナの宗教・社会・平和〜イスラエル・パレスチナのイスラム教・キリスト教。ユダヤ教の学者と日本の仏教学者による対話」が、大本山増上寺を会場に開かれた。イスラエル、パレスチナ地域の平和的解決を考える際に不可欠な、同地を聖地とする3つの宗教を知る必要があるとの趣旨で開かれたもの。3宗教の宗教者に浄土宗総合研究所研究員の戸松義晴師が加わり、それぞれの宗教の教義や平和に対する思いを語りあい、また、集まった約120名の聴衆から質問を受けた。
*お念仏を広め70年 浄土宗北米開教区
  北米開教本院にメンバーら200名 稲岡総長を導師に迎え盛大に記念法要
お念仏を広め70年 浄土宗北米開教区
  北米開教本院にメンバーら200名 稲岡総長を導師に迎え盛大に記念法要
お念仏を広め70年 浄土宗北米開教区
  北米開教本院にメンバーら200名 稲岡総長を導師に迎え盛大に記念法要
 浄土宗北米開教区(谷地玄雅総監)が開教70周年を迎え、記念式典を11月11日(現地時間)、ロサンゼルスの北米開教本院で営んだ。同院のメンバー(檀信徒)と、稲岡康純宗務総長ら浄土宗役職者、里見嘉嗣宗議会副議長(当時)、福原隆善学長ら佛教大学関係者、ワジラ・ワンサ舜爾ハワイ、佐々木陽明南米の各開教総監と開教使、元開教使でつくる昭和会会員、在ロサンゼルスの各宗派関係者、日本からの団体参拝者ら、総勢200名が集まり、70周年を祝った。浄土宗の北米開教は1936年、野崎霊海師をロサンゼルスに送り始まった。カリフォルニア州を中心とした西海岸には、19世紀末から日本人が移民し、当時の人口は10数万人に上っていた。開教は、その日本人移民のためのものだった。第2次世界大戦中は日本人移民の多くが強制収容所に隔離され開教活動も中断されたが、戦後に再開、平成4年には現在地であるリトルトーキョーに、1階に佛教大学ロサンゼルス校を備えた新本堂「北米開教本院」を建築、今日に至っている。式典は午前10時30分、日本から参加した僧侶による舞楽の奉納と献茶式で開会、続いて、稲岡総長を導師、里見宗議会副議長・谷地総監を脇導師に記念法要が営まれた。法要ではメンバーの子供たちがご本尊に灯・華・香を捧げ、また導師から洒水を受けた(写真下)。その後、70周年記念で行われた庭園改修などの館外整備事業に貢献した特別寄進メンバーの表彰が行われた。また、ペパーダイン大学名誉教授で佛教大学客員教授のグレン・T・ウエッブ博士が、「心はひとつ」と題し公演、東洋と西洋の文化の違いや互いに学び合う点を指摘、共に生きるためには何が必要かを語りかけた。(写真上=本堂前に集まった参列者)
*あんでんかんでんこうもり安 寺町発・落語で地域活化  千葉・選擇寺
あんでんかんでんこうもり安 寺町発・落語で地域活化  千葉・選擇寺  千葉県木更津市の選擇寺(山本恵司住職)で、11月17日、寺町木更津実行委員会(斉藤明典委員長)が「あんでんかんでんこうもり安 選擇寺寄席」を開いた。「地域の活性化を寺町から」と、一帯の寺院を会場に一昨年から開いているもので、選擇寺では初。「あんでんかんでん」は木更津弁で「何でもかんでも」を意味し、それに今回の会場である選擇寺に墓がある歌舞伎「切られ与三郎」で有名な「こうもり安」の名が冠された。ジャズ演奏、市長の挨拶に続き、講談師一龍斎貞花師匠の講談、落語家桂小文治師匠の噺(写真)が上演された。200人の市民が集まり、楽しい時をすごすと共に、地域のつながりを確認した。
*念仏の心がこもった芸術作品250点  芸術家協会・美術展
 浄土宗芸術家協会(飯田順雅理事長)が、第32回「浄土宗芸術祭美術展」(浄土門主・御法主墨蹟展、宗門関係学校美術展併催)を、11月6日から11日まで、京都市左京区の京都市美術館別館で開催した。開会式には坪井浄土門主、橋大本山金戒光明寺法主、服部大本山知恩寺法主が来場し、稲岡宗務総とともにテープカットを行った。会場には芸協会員をはじめ、僧侶、檀信徒、宗門関係学校の学生が制作した日本画、洋画、彫塑、書、写真、陶芸、工芸、約250点の作品と、ご門主・ご法主の墨蹟(書)が展示された。期間中、約750名の市民が訪れ、念仏の心がこもった作品に感銘を受けていた。
*知恩院ご分身像迎え 法然上人800年大遠忌法要  京都・浄安寺
知恩院ご分身像迎え 法然上人800年大遠忌法要  京都・浄安寺  京都府久御山町の浄安寺(山崎宏賢住職=東山学園名誉学園長)で、10月28日、総本山知恩院の法然上人ご分身像を迎え、「法然上人800年大遠忌法要」が勤められた。ご分身像が一寺院の法要に迎えられたのは初のこと。ご分身像は詠唱隊の唱える「法然上人御忌和讃」のなか、檀信徒、山崎住職、随喜僧侶、稚児ら100名とともに総代宅から町内を巡り浄安寺へ(写真)。本堂では佛教大学四条センターの仏教聖歌隊「マハヤーナ」の歌声を中心とした800年大遠忌法要が勤められた。沿道や堂内ではご分身に結縁をする人々のお念仏の声が響き、法然上人の遺徳を偲ぶ厳粛かつ盛大な式になった。
*藤村志保さん、出会いを語る  山口教区檀信徒大会
藤村志保さん、出会いを語る  山口教区檀信徒大会  山口教区(伊原善昭教区長・神田大聖教化団長)が、10月16日、第23回「山口教区檀信徒大会」(おてつぎ運動推進大会併修)を、周東組の担当で、光市民ホールを会場に開催、約950人の檀信徒が集まった。開会式では全員で「一枚起請文」を拝読、その後、総本山知恩院おてつぎ運動本部長の神田眞晃師が挨拶を行った。記念講演には女優の藤村志保さんを迎え、「出会い」と題し、ご自身の経験や、市川雷蔵さんや勝新太郎さんとの出会い、また、母親やお姑さん(藤村さんのご主人は浄土宗寺院の生まれ)との思い出を、ユーモアの中にも心に残る情感にあふれた語りで披露(写真)、参加者一同に感銘を与えた。

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