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浄土宗21世紀人権アピール

かけがえのないお互いの命を大切に

個性を認め、共生の世に

「人権アピール」の主文を、もう一度読んでみよう。

  • あなたとわたし
  • ちがうからステキ
  • 出会えてよかった
  • あなたのいのち
  • わたしのいのち

ここには「人権」というものが、わかりやすく語られている。しかも、その内容は深い。
「あなたとわたし/ちがうからステキ」というところには、人種差別や職業差別など、えてして違いが差別を生むという事実がある。学校においても、帰国子女が他の子どもとは違うという理由で、いじめにあいやすいのだという。
お互いに認めあう広い心をもたなくては、差別やいじめをなくすことはできない。

「人権アピール」では「わたしたちは、顔がちがうようにそれぞれ個性豊かな人間です。一人ひとりちがう個性を認めあい、人格を尊重しあうことがとても大切です」と宣べる。

ちがいこそ人間個々の魅力であり、人間を人間たらしめているもの。それが正にステキなのである。そもそもお釈迦さまは、「人は生まれによって尊いのではなく、行いによって尊い者になる」と諭された。個性を認めあう心と行いによって、人格が磨かれていくだろう。

主文の後半「出会えてよかった/あなたのいのち/わたしのいのち」というところも深い教えである。仏教では「出会い」を単に偶然とはしない。一瞬出会いであっても、遠い過去からの不思議な因縁によるところであり、おろそかにはできないと教えられてきた。

「わたしのいのち」に出会うというのも、遠い過去からの因縁により、私達はかけがえのない命を受けて生きさせていただいているという教えにもとづいている。自分もそうだし、他の人もそうである。
だから、お互いの命を大切に、共生の世をつくっていくことが大きな課題なのである。