教化資料top
sp
教化資料
第一章 法然上人の十徳について

法然上人が、お師匠さまと仰がれた善導大師について、
その十徳を挙げて顕彰されておられることは、周知のとおりであります。
(『昭和新修法然上人全集』参照)
まさに〈偏依善導〉のお心でおしたいなされた宗祖のお姿が偲ばれるところです。
それならば、吉水の流れを汲むわれわれも亦、法然上人を讃仰して、
そのお徳の数々をしっかり胸にいただきたい
―そのような思いで〈宗祖の十徳〉を編まれた方があったようであります。
それが誰方なのか、何時ごろなのか不明でありますが、
推測するところ宗祖の700年遠忌(明治44年)、山下現有大僧正が、
管長職にあられた頃ではなかろうかと思われます。
その十徳とは

1.智慧深廣徳  2.現世奇瑞徳  3.三朝帝師徳
4.高僧帰依徳  5.志操堅固徳  6.慈悲宏大徳
7.教化廣多徳  8.勅修行状徳  9.徽號崇忌徳
10.本地高妙徳

であります。
まことに法然上人のお徳を余すところなく、おしめし下さっています。
ただ詳しく拝見しますと、『選擇本願念佛集』ご撰述と『一枚起請文』ご執筆、
という大切な事項が欠落しているように見えるのであります。
そこで不遜の誹りを免れ得ないとは思いますが、

5.志操堅固徳と 6.慈悲宏大徳を省き、
選擇本願徳一枚消息徳を挿入して

〈宗祖の十徳〉を讃仰したい所存であります。
法然上人の800年大遠忌が、明年(平成23年)に迫ります今日、
この十徳を通じて、偉大なる祖師に直参・随喜することは、
なによりの喜びと言わなければなりません。
このホームページでは、次回より主として『勅修御伝』の記述に基づいて、
〈十徳〉を探り、教化資料の一端に当てたいと思います。

(注)『勅修御伝』は、『法然上人行状絵図』のことで、『四十八巻伝』『勅伝』ともいいます。

次回より、十徳の該当場所を『勅修御伝』より抽出します。おたのしみに


このページのトップへ▲
  浄土宗布教師会
〒605-0062 京都市東山区林下町400-8 浄土宗宗務庁 教学局内
TEL075-525-2200 FAX:075-531-5105