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教化資料> 第一章 法然上人の十徳について>⑤選択本願の徳(8)

上田見宥師の教化資料を掲載していきます

◎上田見宥師により、法然上人の十徳を拝聴しています。

⑤選択本願の徳(8)

○長西(1184~1266・諸行本願義)の指摘

しかし、例えば覚明房長西(かくみょうぼう ちょうさい)の『念佛本願義』に、

「凡(およ)そ、今集(『選択集』)の縁起は、故上人(法然上人)①、南無阿弥陀佛②(重源)の請いを受けて、東大寺において浄土三部経を講ぜんが為に、『三部経釈』を造り給う。その後、月輪禅定殿下③、 念佛の要義を尋ねらるるの時、彼の『三部経釈』を選略して、即ちこれを進覧す。今の『選択集』これなり」

とある。


編集者(注):簡単なようで、ややこしい文面ですね。まずは、用語から。

[故上人]とは、すでに亡くなった上人ではありません。善導大師の、―お念佛を行ずるのは、[順彼佛願故(かの仏の願に順ずるが故に)]―と言われた言葉に由来しています。つまり、[順彼佛願故]の[故]に注目した人、法然上人を指すのです。固有名詞扱いですね。

南無阿弥陀佛のあとに、[請いを受けて]とありますから、人の名であることは判ります。でも、事前にそれを知らなければ、意味不明になってしまいます。
法然上人の弟子に等しい、東大寺の勧進を勤めた重源(1121~1206ちょうげん)が、自らの名として[南無阿弥陀仏]と名乗ったのです。その理由は、想像するしかありませんが。 命終えて、閻魔(えんま)大王に、名を尋ねられたとします。[南無阿弥陀佛]と答えたら、どうなるでしょうか。
エッ、阿弥陀さまの信奉者?ワシの想定外だわい!として、阿弥陀さまに引き渡してくれる・・・などと考えるのですが。

九条兼実のことです。月輪という地名は、泉涌寺(せんにゅうじ)や東福寺の東にある山谷の名と言われています。兼実は、妻が没した正治元年(1199)ごろから、山荘を造営して隠遁生活をしていたようです。住む土地の名で、その人を表すパターンのひとつです。

 

☆全体を整理してみます。(編集者)
『選択集』が出来る[いきさつ]は、まず、法然上人が、重源の要請で東大寺で浄土三部経を講義しました。その講義録が『三部経釈』です。その後、九条兼実公から、念佛の真髄を尋ねられます。これに対して、法然上人は、すでにあった『三部経釈』をまとめ直して、兼実公にお見せになった。これが、いまの『選択集』です。
という所でしょうか。


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