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今月の言葉:2018年01月

願うこころは 道をつくる

It is aspiration that opens the path to the Pure Land

 新しい年になりました。昨年はどのような一年だったでしょうか。楽しかったこと、嬉しかったこと、幸せだったこと。それと同時に嫌なこと、苦しいこと、辛いことも同じくらいあったかと思います。ですが、こうして迎えた新年、大切な方たちと決意を新たに、毎日精一杯生きて参りましょう。
 さて、私が高校時代に体験した話です。3年間、空手道部に所属し、日々稽古に励んでおりました。2020年の東京オリンピックから新種目として登場する競技ですが、どのようなものかご存じでしょうか。ひとくちに空手道といいましても色々な流派や教えがありますが、大きく分けると、一人で技を披露する「形」と互いが技を掛け合う「組手」の2種類があり、いずれの種目においても高いポイントを獲得した人が勝者となります。
 私が通っていた高校は、静岡県内では空手が強いといわれていました。稽古は授業が終わってから毎日3時間、日曜日以外はほぼ練習や試合でした。全国選抜大会を目指した毎日は、とても辛く厳しいものでしたが、今となってはよい思い出です。
 そんな高校生活も終わろうとしていたとき、春の全国空手道選抜大会の県予選で私たちの部は団体組手の部で準優勝。その後、東海大会でも準優勝し、念願の全国選抜大会への出場を果たしたのです。そのとき、私は心から「この仲間たちと空手をやっていて本当に良かった」と思い号泣したのを、今でも覚えています。
 武道にはすべて「道」の字がついています。この字は、どんな足跡を刻み、どう切り開いていくかという、その人その人の日々の行いや、周りの方との関係を表しているのではないでしょうか。そしてこれはお念仏をとなえる私たちにもいえることだと思います。
 阿弥陀如来という仏さまは、「我が名をとなえる者は誰でも救う」と、お念仏という確実な救いの「道」を示してくださっています。その道をどう願い、日々の暮らしの中でいかに多く実践していくか、それは心がけ一つで変わるのでないでしょうか。ご先祖さまの追善供養のため、もちろんご自身のためでも構いません。「南無阿弥陀仏」と一遍でも多くお念仏をおとなえすれば、極楽浄土への思いの「道」が必ず出来るのです。
 みなさまそれぞれの思い、回向の願いを胸にともどもにお念仏をおとなえし、一歩ずつその道を歩んでいきましょう。
(静岡県菊川市 應聲教院 浅井聖音)

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