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今月の言葉:2020年08月

みんなに会える夏

夏はお盆の季節です。例年この時期になると、普段離れて暮らす家族や親戚と集まってご先祖さまをお迎えしたり、友人と再会するなどしてお過ごしになる方が多いことと思います。

ところが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、まさに今、開催されていたであろう東京オリンピックをはじめとする行事は延期や中止となり、世界を取り巻く情勢から私たちの生活にかかわる身近なところまで、劇的に変化しています。

今春以降「ソーシャル・ディスタンス」という言葉が有名になりました。これは、「ウイルス感染拡大を防ぐため、他者と距離をとり、密集を避ける」という意味があります。私は、感染拡大防止のために必要だと思い、実践しています。それと同時に、人と人との関係性、心の距離は「ソーシャル・ディスタンス」をしないように心がけています。

今年のお盆は、直接家族や親戚と会うことが難しいかもしれません。私は会うことができない方とは、電話、メール、SNSを使って連絡を取り合い、いつもと手段は違っても、つながりを確保しようと思っています。またひと手間加えて、便箋に書いて、手紙を送ってみても良いかもしれません。皆さまもいかがでしょうか。

その際は、ご先祖さまとの思い出などを話してください。この部分においては今までの夏と何ら変わりがありません。そして、それぞれの場所でご先祖さまのために、お念仏をおとなえしましょう。ご先祖さまも、必ずそれぞれの場所にいる皆さまのところに会いに来てくださいます。

ご先祖さまが、我々が生きるしゃかいにお帰りになることを、浄土宗では「げんそうこう」といいます。
これは、極楽浄土に往生されたご先祖さまが、迷いの暮らしをしている娑婆世界に帰り、お導きくださるということです。みんなとつながることのできる、このお盆の機会にご先祖さまをねんごろにご供養いたしましょう。

今年の夏は、新しい生活様式を取り入れつつも、離れている家族や親戚、友人、そしてご先祖さまと再会しながら、そのつながりを大切にしたいものです。

(福島県二本松市 西念寺 大嶋憲彰)

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