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浄土宗ニュース:2018年03月

法然上人 忌日法要 御忌

変わることのない 追慕の思い

4月のうららかな日差しのもと、総本山知恩院、大本山増上寺・金戒光明寺・知恩寺・清浄華院・善光寺大本願では、浄土宗を開かれた法然上人を偲んで勤める法要「御忌」が営まれます。

 厳しい修行を成し遂げた人しか、苦しみの世界から脱することはできない―。
 仏教がこのような説き方をされ、まだ限られた人のものでしかなかった平安時代の末に、「南無阿弥陀仏」ととなえれば誰もが救われるとする念仏の教えを広めた法然上人。その教えは多くの民衆の心を打ちました。
 上人は、建暦2年(1212)1月25日、80歳の生涯を閉じ西方極楽浄土への往生を果たされましたが、その教えは弟子たちにより、一層の広がりをみせます。上人を慕う人々や弟子たちは、毎月の忌日(命日)になると御廟所(墓所)に集い「知恩講」といわれる法要を勤めていました。これが御忌の起源とされます。
 「御忌」とは本来、天皇や高僧の忌日法要全般に用いられることばでした。今となっては、「御忌」といえば〝法然上人の忌日法要〟を指す言葉として定着していますが、それは大永4年(1524)、後柏原天皇が知恩院へ「毎年1月、京都とその周辺の浄土宗僧侶を集め、法然上人御忌として7日間勤めよ」としたためた詔書を送ったことによります。以降、「御忌」は法然上人の忌日法要として定着、江戸時代には民衆の間でも広く親しまれるようになり、俳句の季語としても知られています。
 もともとは法然上人の忌日(1月25日)前後に勤められていましたが、明治10年(1877)、知恩院が4月に修すようになると他の5つの本山もそれに倣って執り行うようになり、現在にいたります。
 法然上人が往生されてから800年を過ぎた現代に続く御忌。それは、色あせることなく連綿とつづく法然上人への追慕の気持ちにほかなりません。ぜひ、御忌に参詣し、お念仏をおとなえください。

・現代に続く 念仏の息吹

 43歳で浄土宗を開かれた法然上人は、京都を中心に多くの場所でお念仏の教えを説かれました。往生の後も、上人の教えを受けた浄土宗第二祖・聖光上人は九州の地で、そして三祖・良忠上人は関東で布教をするなど、弟子たちにより、教線は広がりをみせていきます。
 その足跡を現代に伝える遺跡は全国にあります。とくに「総・大本山」と総称される8カ寺は、現在の浄土宗の成り立ちに深い縁のある寺院。法然上人往生の地に建つ知恩院の御廟をはじめとし、その歴史が垣間見える建築物や書物などが多く残ります。
 御忌期間中、金戒光明寺では、法然上人が往生を遂げられる直前に筆を執りしたためられたという「一枚起請文」が、知恩寺では、天災や疫病を百萬遍念仏会を修し鎮めたときに天皇から贈られた剣のように鋭い名号「利剣名号」の掛け軸などを拝観することができます。
 きっと法然上人の御教えと御心を、よりはっきりと感じ取ることができるでしょう。

※本紙2・11・12面に特集記事

静岡教区雅楽会招き“授業で雅楽”

児童ら伝統音楽を体験
静岡県富士市の3小学校が合同で

 静岡県富士市の3つの小学校が伝統音楽「雅楽」を通じ、児童に日本文化を学んでもらおうと1月29日、「雅楽を聴く会」を開催。静岡県内の浄土宗僧侶で組織される静岡教区雅楽会(岩田照賢会長)を招き、雅楽鑑賞や楽器体験などで交流した。
 今回参加したのは富士市の富士見台小、吉永第二小、神戸小の生徒約135名。富士市内の小学校では、授業の一環として「雅楽を聴く会」を4年前から続けており、同雅楽会は、依頼に応じ体験指導をボランティアで行っている。
 雅楽は、インドや中国、朝鮮半島などの国々から、仏教文化とともに日本に伝わった音楽と舞が10世紀ごろに完成したもので「世界最古のオーケストラ」とも称される。神仏の儀礼などで演奏され、同雅楽会は法要などで奉納するため日ごろから研鑽を積んでいる。
 当日は同雅楽会が、雅楽の歴史や曲に込められた意味などをわかりやすく解説しながら演奏。唐代(618―907)に作られた『五常楽』の演奏では、思いやりの心「仁」、離欲の心「義」、敬いの心「礼」、道理のある心「智」、誠実な心「信」の想いを持てるようにと、曲に込められた意味を児童に伝えた。
 その後、生徒が自由に演奏できる楽器体験の時間が設けられ、各々が関心を持った楽器に挑んだ。児童は音の出しにくい篳篥や龍笛などに悪戦苦闘していたが、参加した富士見台小の豊田愛莉さんは「平安時代に戻ったかのような体験をしました。和を感じました」と話してくれた。
 岩田会長は「人と人が寄り添って助け合える、共に生きる社会を築けるようにと活動しています。生徒さんたちが仏教文化や宗教伝統を通じ、豊かな心を育むことができれば」とし、長きにわたりボランティアを続ける意義を語った。

左:児童たちの前で演奏をする僧侶ら 会場=吉原北中学校

右:僧侶に鉦鼓の叩き方を習いながら、楽しそうに挑戦する上西柚葉さん

介護の悩み お寺で吐露

ケアラーズカフェで ― 香念寺(東京)

 65歳以上の人口が3千万人(国民の4人に1人)を超え、諸外国に例をみないスピードで高齢化が進む日本。ことに介護に関しては、増える要介護者に対し病院、施設の数が追いつかず、介護の負担は各家庭に重くのしかかっている。
 こうした状況を憂いた東京都葛飾区の香念寺(下村達郎住職)は、家庭にこもり、悩みを抱え込みがちな介護者の不安を少しでも和らげようと、平成28年11月から隔月で「介護者のこころのやすらぎカフェ」(ケアラーズカフェ)を開いている。
 「親、家族なんだから看てあたりまえという社会の風潮のために重いプレッシャーが介護者にのしかかります。その悩みをカフェで話していただくことで、時に心が軽くなり、地域の中で助け合えることもあります」。下村師はこれまでを振り返り、そう語る。
 下村師は浄土宗の研究機関である浄土宗総合研究所が行う研究プロジェクト「現代における老いと仏教」に参画。超高齢化社会の到来を前に、寺院が地域といかに共働できるかを考えてきた。
「介護に関しては介護士さんやケアワーカーなど専門職の方々がいらっしゃる中で、寺院、僧侶ができる支援は、場所を提供し、悩み苦しむ介護者さんの心に寄り添うことだと考え、カフェを始めることにしました」
 カフェはこれまで8回開催。下村師をはじめとする研究メンバーのほか、葛飾区の高齢者総合相談センター職員が同席し、介護者の胸の内を聴いてきた。
共に助け合う社会へ
 支援の輪をさらに広げようと2月3日、「介護者サポーター入門講座」を同寺で開催。地域住民や檀信徒らが集まる中、〝まずは知識と情報共有を〟と、東京大学で地域包括医療の研究を行う成瀬昂氏が介護に関する国の施策を解説したほか、介護者サポートを行うNPO法人、臨床仏教師の僧侶などによって各々ができるサポート策が挙げられた。
 行政の立場から講座に参加した葛飾区高齢者総合相談センターの塚田望さんは「こうした話し合いができる場を開こうにも、公共施設は予約で一杯。行政だけでは支援の手が回らないのが実情です。地域の互助システムが望まれる中、寺院への期待は高い」と語る。
 今後は行政との連携も視野に入れているという下村師。「地域の人々ができることをし合えばいいんです。話を聴く、声をかけるそれも立派なサポート。まずはお寺で話しましょう」と。

 ◎カフェの問い合わせ、申し込みは同寺にメールで konenji378@gmail.com

左:2月3日は参加者同士で模擬カフェが開かれた

右:下村達郎 師

平和な共生社会のために

国会議員らが御忌法要
第29回 新年総会

 浄土宗檀信徒の国会議員45名と浄土宗で組織し、法然上人の御教えを基に共生社会や世界平和の実現を推進する浄光会(世話人=安倍晋三衆議院議員・豊岡鐐尓浄土宗宗務総長)が1月24日、第29回新年総会を大本山増上寺(東京都港区)で行った。32名の衆参国会議員と宗内役職者、議員の菩提寺住職など171名が参加した。
 同寺の友田達祐執事長を導師に法然上人の忌日法要である御忌を勤め、参詣者一同で念仏と「一枚起請文」を唱和。法然上人の遺徳を偲ぶとともに、熊本地震、東日本大震災、阪神・淡路大震災など、さまざまな災害や紛争などで亡くなられた全ての方々への回向を行った。
 法要後、友田執事長は「阿弥陀さまのご加護のもと、豊かで平和な社会を築くため、明るく、正しく、仲良く、共生社会のためにご尽力くださいますようお願いします」と伝えられた。
 その後、会場を移して「朝粥会」が開かれ、豊岡総長と国会議員が挨拶した。
 引き続き、新春清談として浄土宗総合研究所藤本淨彦所長による「ブッダからのメッセージ―今を生きる」と題した講演が行われ、ブッダの言葉から人間のよりよい生き方を提示。「ブッダ(お釈迦さま)の言葉を基として、人々に寄り添う生き方を示し続けた法然上人の言葉にはブッダと重なる部分があり、その上人の御教えは現代にまで受け継がれている」と語った。
(写真=合掌し、お念仏をとなえる国会議員ら)

法然上人偲び 15キロ

嘉禄の法難 念仏行脚

 1月24日夜、京都市太秦の西光寺から長岡京市粟生の西山浄土宗総本山光明寺までの15キロの道のりを歩く、「法然上人追慕・嘉禄の法難念仏行脚」が浄土宗、西山浄土宗三派、時宗僧侶有志の合同で行われた。
 嘉禄の法難とは、法然上人が亡くなられて15年後の嘉禄3年(1227)、念仏排斥を訴えた勢力が上人の遺骸を鴨川へ流そうとした事件。これを知った弟子たちは遺骸を太秦、さらに嵯峨に移し、翌年、光明寺がある地で荼毘に付した。念仏行脚はこの法難の道をたどるもので、今回で41回目。僧侶、一般信徒あわせて約200名が参加、厳しい寒さの中、法然上人の遺徳を偲び歩みを進めた。

写真:西山浄土宗三派、時宗僧侶有志の合同

大本山光明寺(神奈川)で

今年もやるよ! 寺集〈てらつど〉

 浄土宗神奈川教区青年会が3月31日、大本山光明寺(鎌倉市)で「寺集〜てらつど」を開催する。
 〝集まろう つながろう〟をテーマに「老若男女
を問わず一般の方にもっと
お寺に足を運んでもらいた
い」と、平成25年9月に第1回目を同寺で開催。来場者は年々増加し、昨年は2000人を数え、人気行事に成長した。
 5回目となる今年、大殿(本堂)では、昨年の津軽三味線世界大会で優勝した早稲田大学津軽三味線サークル「三津巴」の演奏ほか、フラダンスや歌謡コンサート、開山堂では写経・写仏体験のほか、「當麻曼荼羅縁起絵巻」(写本)、「浄土八祖図」など同寺の寺宝が展示される。参道には多くの露店が並び〝フェス飯〟も楽しみの一つだ。
 日程・詳細はインターネットで「てらつど」と検索。
 問い合わせはメールinfo@teratsudo.com

★日時:3月31日(土)
★時間:10時~16時
★場所:大本山光明寺(神奈川県鎌倉市材木座6-17-19)
入場無料。雨天決行・荒天中止

写真:昨年の様子

亡き方とのふれあいを 春彼岸

3月18日~24日

 寒さも和らぎ、春を感じる季節となりました。そろそろお彼岸の時期。春分の日を中日とした7日間を「春彼岸」といい、多くの寺院で彼岸の法要が営まれています。
 「彼岸」は、「かなたの岸」をさし、「此岸」(私たちの生きる世界)の向こう側、つまり阿弥陀さまのいる西方極楽浄土を意味します。阿弥陀さまはお念仏をとなえる人を漏れなく極楽に救ってくださり、しかも先立たれた方々と再会を果たすことができると説かれています。
 経典には西に沈む夕日を見つめ、その先に極楽浄土を思い描く「日想観」という修行が説かれています。春分と秋分は、太陽が真西に沈むことから、それに最も適した日なのです。
 期間中、お墓参りに出掛ける方も多いでしょう。近年では三世代が同居する家庭も少なくなってきましたが、家族と共に祈り、ご先祖さまがいらっしゃる極楽に想いをはせることは、つながりの中にある命をあらためて考える良い機会にもなります。
 仕事やお墓が遠方にあるなど、様々な理由で墓参がかなわない方もいらっしゃると思います。それでもほんのひと時、静かに手を合わせ、亡き方を想い「南無阿弥陀仏」とおとなえください。

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          仏教の話をしよう。』
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