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浄土宗ニュース:2018年04月

災害物故者追悼 各地で

東日本大震災から7年、熊本地震から2年

東日本大震災から7年目、熊本地震から2年目(3回忌)の春。被災地では様々な胸中が入り混じる中、宮城、熊本で静かに祈りの時間がもたれた―。

 東北地方の青年僧で組織する東北ブロック浄土宗青年会(中澤宏顕理事長=会員数192名)は3月6日から7日にかけ「災害物故者追悼 六時礼讃」を仙台市青葉区の西方寺で営んだ。
 災害で亡くなられたすべての人々を弔いたい―。六時礼讃は中澤理事長の想いから実施に至った。
 中澤理事長が副住職を務める照徳寺(仙台市宮城野区)は東日本大震災による津波で甚大な被害を受け、地域住民や檀信徒が多数亡くなっている。その後、熊本地震、九州北部豪雨、平成28年の台風10号、29年の台風18号、21号など国内で自然災害が相次いだ。
「災害のつらさは、人一倍わかるつもりです。東北だから東日本大震災のご供養だけというのではなく、つらい気持ちがわかる東北であればこそ、各地の災害で亡くなられたすべての方々を弔い、供養したかった」と中澤理事長。
 六時礼讃は浄土宗に伝わる法要、作法の一つ、一日を6に分け読経、念仏、礼拝を修するもの。当日は青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島各教区の青年僧約60名がそれぞれ日没法要(午後2時)、初夜法要(午後6時30分)、中夜法要(午後10時)、後夜法要(翌7日・午前3時)、晨朝法要(午前6時30分)、日中法要(午前10時)を担当。法要中、各教区や本紙などで募った供養に、申し込みのあった72霊位一人ひとりの俗名と法名が読み上げられたほか、すべての災害物故者の回向が行われた。

熊本では3回忌法要

 熊本教区(三宅晃洋教区長)では3月13日、同県宇城市のホールで開いた檀信徒大会の中で熊本地震物故者3回忌法要を営んだ。
 被災された方々を含む檀信徒約260名が集まる中、三宅教区長を導師に読経が行われ、熊本地震により亡くなられた方々への回向と、早期の復興が祈念された。
 法要後、三宅教区長は「被災地域はまだ復興の道半ば。3月11日の二日後ですから今日はこちらの想いも東北へ届いてほしいと、お念仏をおとなえしました」と語った。

左:日没法要中に災害物故者の回向をする赤平明導師(青森教区担当導師)

右:檀信徒大会中に営まれた熊本3回忌法要

WEB版『新纂 浄土宗大辞典』

4月1日公開

  浄土宗(豊岡鐐尓宗務総長)は平成28年に発刊した『新纂 浄土宗大辞典』のWEB版を4月1日からインターネット上で無償公開する。
 『大辞典』は法然上人八百年大遠忌(平成23年)の記念事業として作られたもので、浄土教だけでなく、仏教一般、宗教学、民俗学など約9100項目が掲載されている。浄土宗の研究機関である浄土宗総合研究所(藤本淨彦所長・以下「浄総研」)では、最新の研究結果をより多くの人に活用してほしいと電子化作業を進めてきた。
 WEB版は、項目名だけでなく項目の本文で使われている言葉の検索も可能。また、項目内にある用語をクリックするとその用語の項目へ移動できるなど、電子化の利点を最大限に生かしたものとなっている。
 さらにスマートフォン用の表示への対応や、浄総研が公開している『浄土宗全書』(浄土宗の主要な典籍を収載した書)のテキストデータベースとの連携機能を備え、研究上の活用も期待されている。
 作業にあたった浄総研の齊藤舜健主任研究員は「インターネット上に無償公開することで、『大辞典』が世界中の人の目に触れる機会が生まれます。それがきっかけとなり一人でも多くの人が浄土宗の教えに触れてくれれば」と法然上人の御教えのさらなる普及への期待を述べるとともに、「〝数珠〟や〝墓〟といった日常的なことばの項目も数多くあります。檀信徒の方もわからない仏教用語に出会ったときや、ことばの由来が気になったときに、ご自宅のパソコンやスマートフォンなどから気軽に利用してください」と呼びかけた。
 浄総研では引き続き、法要儀式などの映像や音声を組み込むといった電子媒体ならではの可能性を模索したいとしている。

左:パソコン版のトップページ

右:スマートフォン版の画面イメージ

児童養護施設 慈友学園(名古屋)がリニューアル

“ただいま”といえる我が家―児童養護の現状は

慈友学園外観。建築面積467.66㎡、RC造、3階建て。2、3階が居住スペースで4ユニットに分かれ個室の部屋や畳が敷かれた幼児向けのユニットを設ける

 
 名古屋市北区の阿弥陀院住職、岡田和幸師が理事長を務める児童養護施設「慈友学園」(同市東区)が園舎の新築工事を終え、4月から新たな船出を迎えた。
 ″ただいま~!〟。幼稚園児や学校帰りの小、中高生が園舎の階段を駆け上がり自室に荷物を置くと、居住スペースの中央にあるリビングに続々と集まってくる。まるでやんちゃ盛りのきょうだいのよう。イメージしていた「児童養護施設」とは違った明るさがあった。
「帰ってこられる″我が家〟をコンセプトに園舎を新築しました」岡田理事長はそう語る。
 慈友学園は昭和13年設立。前身となる慈友会は大正8年、第一次世界大戦後の混乱期を背景に、仏教精神による社会福祉を推進した浄土宗僧侶、椎尾辨匡師(後に大本山清浄華院、増上寺法主)と、「いとう呉服店」(後の百貨店・松坂屋)当主伊藤次郎左衛門氏によって結成され、名古屋組(市内69カ寺)と檀信徒が参加し、托鉢や子ども会活動からスタート。昭和期には母子寮や職業紹介など時代に応じた社会福祉活動を展開し、現在の児童養護施設に至っている。
 旧園舎は昭和18年に建てられたもので老朽化が激しく、プライバシー空間が少ない集団生活を目的とした施設(大舎)だったため、新築にあたり個人部屋を設け、みんなが集まれるリビングを中央に配し、できるだけ「我が家」に近づけたという。
 現在、学園には2歳半から18歳までの男子30名が4ユニットに分かれて生活している。2歳半の子どもはまだオムツをしており、目が離せない。26名いる職員は交代制で24時間365日子どもたちを見守る。
「昔は離婚や死別などの理由で子どもを預けるケースが多かったのですが、今は虐待、育児放棄、薬物など、親の精神面での不安が大半を占めています」と岡田理事長。子息で施設長の幸仁師が「それでも子どもたちは決して親のことを悪く言いません。かけがえのない親に変わりはないのです」と言葉をつなぐ。
 園舎の一室には阿弥陀如来像が祀られている。全体集会の時など、折々にお勤めの時間を設けているそうだ。「今ある命は自分だけのものではなく、ご先祖さまからつながれてきたもの。自分を大切にできれば、他人にも優しくなれます。少しでもそう感じ取ってもらい、もし卒園後に結婚し、子どもが生まれたらそれを伝えてほしい」。岡田理事長はやさしい表情で語った。

左:近くの幼稚園から帰ってきた子どもたちは、リビングでみんな揃ってお着替え。床暖房を完備した温かな木目調の床、中央にはキッチンも併設され、いわゆるマンションのLDK(リビング・ダイニング・キッチン)

右:岡田理事長(左)と幸仁師

 

平昌パラ アルペンスキーで

金 銀 銅!
おめでとう!村岡桃佳さん(正智深谷高校卒)

 3月9日から18日まで韓国で開催された平昌冬季パラリンピックで、浄土宗宗門学校の正智深谷高校出身の村岡桃佳さん(21歳・早稲田大)がアルペンスキー女子日本代表として出場、大回転で金、滑降、回転で2つの銀、スーパー大回転、スーパー複合で2つの銅メダル(いずれも座位)を獲得し日本人選手で最多となる5個のメダルを手にした。
 前回のソチパラリンピックには正智深谷高校在学中に17歳で出場、5位入賞を果たしていた。その際、本紙の取材に「今回は金でなくてよかった。パラリンピックはこんなものではないって教わった気持ち。次の平昌ではメダルを目指す」と次を見据えていた。
 今回は日本選手団の旗手を務めるなど日本のエースとして成長。プレッシャーをはねのけ、表彰台で5度、とびきりの笑顔が輝かせた。

進叙の122名に辞令

4月6日増上寺・24日知恩院で

 浄土宗教師(僧侶)の功績に応じて与えられる階級「僧階(1~6級)」のうち、正僧正(1級)、僧正(2級)に任ぜられた教師などを浄土宗が表彰し、辞令を渡す叙任式が大本山増上寺(東京)で4月6日、総本山知恩院(京都)で4月24日、それぞれの御忌期間中に行われる。
 僧階は中国の階位制度を基としており、現在、浄土宗では上位から正僧正、僧正、大僧都、僧都、少僧都、律師と規定。法衣(衣の色)もこれに準じて定められる。
 毎年、功績委員会によって進叙任者が選ばれ、30年度は正僧正が53名、僧正が65名。また、学問の功績を讃えて与えられる「学階(1級~6級)」のうち勧学(1名)1名、已講(2級)3名に叙任される。
 増上寺では6日午前10時の一宗法要に続いて開かれ、豊岡鐐尓宗務総長から、知恩院では24日午後2時の逮夜法要後に開かれ、伊藤唯眞浄土門主から辞令が手渡される。どなたでも参列可。

昨年、増上寺で行われた叙任式。豊岡総長(右)から進叙任者に辞令が手渡された

葛飾北斎を偲び法要

最晩年の浮世絵を公開
誓教寺(東京) 4月18日

 「富嶽三十六景」「北斎漫画」などを描き、その名を世界にとどろかせた浮世絵師・葛飾北斎。命日の4月18日、菩提寺である誓教寺(東京都台東区=本多英之住職)が「北斎忌」を営み、当日限定で北斎の版画・肉筆画などを公開する。
 北斎は両親や娘の墓参に足しげく通っていたとされ、供養の気持ちとして自身の作品を寄進。その数約100点にのぼると伝わる。残念ながら、それらは関東大震災などによりすべて焼失してしまったが、檀信徒や北斎を敬う人々が北斎を偲んで作品を寄贈するようになったという。1960年ごろから毎年「北斎忌」と称し法要を勤めており、併せて作品を展示している。
 当日の法要は午後2時から。北斎最晩年の浮世絵と伝わる「地方測量之図」や「北斎漫画」などの版画・肉筆画を午前10時から午後4時まで公開する。無料。
 問い合わせは誓教寺(東京都台東区元浅草4-6-9)=03(3841)5631まで。

左:「地方測量之図」。測量学校の卒業記念のため、北斎が作り贈ったといわれる

右:北斎の墓。墓石正面には画号「画狂老人」と彫られている

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