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浄土宗ニュース:2018年10月

平成30年台風第21号及び北海道ほっかいどう胆振いぶり東部地震のお見舞い

 9月4日から5日にかけて日本列島を縦断した台風第21号は、近畿地方をはじめ全国各地で暴風雨や高潮により甚大な被害をもたらしました。また、9月6日には北海道胆振地方中東部を震源とする最大震度7の地震が発生、大規模な被害が生じました。余震による二次災害には十分にお気をつけください。
 各地で被災されましたご寺院、並びに檀信徒の皆さま、被災各地域の皆さまにお見舞いを申し上げます。また、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆さまには心よりお悔やみを申し上げますとともに、一日も早い復旧復興を祈念いたします。

合 掌

平成30年9月19日

浄土宗新聞

台風第21号、北海道地震

寺院・檀信徒に被害

 9月上旬、近畿地方を縦断した台風や北海道を襲った地震は各地に大きな爪痕あとを残した。
 9月4日から5日にかけて近畿地方各地に猛威をふるった台風第21号は大雨と強風で甚大な被害をもたらした。
各教区から浄土宗災害対策事務局に寄せられた報告によると、総・大本山、特別寺院5カ寺、尾張教区1カ寺、伊勢教区23カ寺、岐阜教区1カ寺、滋賀教区8カ寺、京都教区17カ寺、奈良教区1カ寺、和歌山教区37カ寺、大阪教区21カ寺、兵庫教区21カ寺、南海教区3カ寺の138カ寺(9月19日現在)が山門倒壊や瓦の飛散による雨り、倒木による墓石破損等の被害を受けた。
 特に風の影響を強く受けた大本山金戒光明寺こんかいこうみょうじ(京都市)では御影堂みえいどうと三重塔の瓦が崩落したほか、大方丈おおほうじょうの雨戸舞良戸まいらど)が吹き飛び、廊下に浸水。墓地の木々は根元から抜けて墓石によりかかるようにして倒れるなど、50本以上の倒木が確認された。
 同寺の橋本周現はしもとしゅうげん筆頭執事は「今までに体験したことのない、身の危険を感じる強風だった。屋内にいても建物がミシミシなり、戸などが舞ってぶつかってきそうだった」と恐怖を語った。
 また、9月6日に起きた北海道ほっかいどう胆振いぶり東部地震では、約千人(9月18日現在)が避難生活を強いられている。電力不足はほぼ解消されたが、いまだに続く余震で、不安な生活が続いている。

大本山金戒光明寺の被害吹き飛んだ雨戸や障子(左)。強風によってと、根元から倒れて墓地に横たわった針葉樹(右)

池江選手 日本最多6冠

大会MVP「素敵な賞いただき、光栄」

 8月18日から9月2日までジャカルタ・パレンバンで開かれた「第18回アジア競技大会」に、浄土宗宗門学校の淑徳巣しゅくとくすがも高校(東京)3年生の池江いけえ璃花子りかこさん(18)が出場。日本勢最多の金メダル6個を含む8個のメダルを獲得した。アジア大会初出場の池江さんは出場した4種の個人種目全てと女子400メートルリレー、400メートルメドレーリレーで金メダルを獲得。これは1970年バンコク大会、74年テヘラン大会で金メダル5個だった西側よしみ選手の記録を上回る。
 今大会はスポンサー企業不在のためMVPの選出はなしとされていたが一転、大会MVPを獲得した。女子選手の受賞は史上初めての快挙だ。日本選手では陸上の伊藤浩司、競泳の北島康介、萩野公介各選手につぐ4人目となる。式典で池江選手は「Thanks so much,I’m so happy! MVPが一度なくなって寂しい気持ちはありましたが、再検討していただき、素敵な賞をいただけたことを光栄に思います」と英語を交えながら喜びを語った。
 前人未到、日本勢最多の金メダル6個、女子選手初MVP獲得。歴史を塗りかえた記録の裏には一人の指導者の存在があった。

第18回アジア大会 池江選手メダル獲得種目
金メダル
 女子50m自由形        大会新
 女子100m自由形       大会新
 女子50mバタフライ      大会新
 女子100mバタフライ     大会新
 女子400mリレー       大会・日本新
 女子400mメドレーリレー   大会・日本新
銀メダル
 女子800mリレー
 混合400mメドレーリレー

浄土門主 伊藤猊下3期目へ  大本山光明寺法主 柴田台下2期目へ

法主推戴委員会全会一致で

写真左:伊藤猊下  写真右:柴田台下

 浄土門主もんす伊藤唯眞猊下ゆいしんげいか(知恩院第88世門跡もんぜき)の任期満了に伴い8月31日、宗務庁(京都)で浄土門主・法主推戴ほっすすいたい委員会(委員長=豊岡鐐尓りょうじ)が開かれ、伊藤猊下の3期目の推戴が全会一致で決まった。また、大本山光明寺(神奈川県鎌倉市)第113世法主柴田哲彦しばたてつげん台下だいかの任期満了に伴い9月4日、同委員会が宗務庁(東京)で開かれ、柴田台下の2期目の推戴が全会一致で決まった。
 伊藤猊下は昭和6年生まれの87歳。佛教大学を卒業後、同志社大学大学院文学研究科博士課程(文化史学専攻)を修了。佛教大学で浄土宗史の研究を続けられ、56年に文学博士となる。平成元年には同大学長に就任され、現在佛教大学名誉教授。京都文教短期大学学長、家政学園(現在京都文教学園)学園長を務めるなど、教育に尽力された。任期は10月26日からの4年間。
柴田台下は昭和13年生まれの80歳。早稲田大学を卒業後、大正大学大学院博士課程を修了され、47年からは同大浄土学非常勤講師(平成10年まで)を勤められた。任期は10月6日からの4年間。

誕生寺(岡山)→青龍寺(滋賀)270キロ

法然上人と共に歩む心の旅 東山高校(京都市)

 浄土宗宗立学校の東山高校(奥田歓信おくだかんしん学校長=京都市東山区)が創立150周年を記念し、法然上人生誕の地である誕生寺(岡山県)から、上人が修行にはげまれた比叡山ひえいざん青龍寺せいりゅうじ(滋賀県)までを生徒が行脚あんぎゃする「法然上人と共に歩む心の旅」を8月18日から23日にかけ、行った。
 法然上人は父・時国ときくに公の「出家して私の菩提ぼだいとむらってほしい」との遺言を胸に、故郷を離れ15歳で比叡山に登り修行に入られた。
「上人が歩まれた行程を生徒が追体験し、自らの心を見つめ、生き方を考える契機にしてほしい」
企画した塩貝しおがい省吾教頭が強いまなざしでそう語る。塩貝師は柔道部顧問も務める熱血漢。滋賀県大津市の清光寺せいこうじの副住職を務める浄土宗僧侶だ。塩貝師の実直な想いに共鳴した生徒17名が、総距離約270キロにおよぶ旅に参加した。
 一行は学校、寺院関係者らに見送られながら誕生寺を出発。二日目のみ、安全や時間を考慮しJR津山駅から鉄路で神戸まで移動したが、その他は自らの足で約150キロを完歩。青龍寺に到着後、本尊の阿弥陀如来に旅の無事を奉告ほうこくした。
 疲労で足を引きずりながらも完歩した塩貝師は生徒に向け「法然上人は誰でも救われる教えを求め、君たちと同じ15歳でこの地で修行に励まれました。実際にその道を歩んでみて、それぞれで感じた″何か〟を今後深めてほしい」と目頭を熱くさせながら語っていた。
 参加した小谷究太郎きゅうたろうさん(1年生)は、「猛暑が続き、とてもしんどかったですが、塩貝先生が考案した『いやな事 辛い事 それはきっと大切な事』の言葉に、とても助けられた。今回見つけた″何か〟は今は明確ではないですが、きっと今後苦しいことがあった時にはこの旅を思い出して、頑張れると思います」と振り返った。

写真左:青龍寺到着後、完歩した生徒と教員らで記念撮影。右端が塩貝師

写真右:特製Tシャツには塩貝師考案の格言が

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関連記事

浄土宗開宗ゆかりの地 青龍寺と法然上人

 比叡山延暦寺の境内地に建つ青龍寺せいりゅうじは、法然上人(1133-1212)が18歳から浄土宗を開宗する43歳までのおよそ25年間修行された遺跡ゆいせき寺院。
 9歳で父を亡くし、叔父の元で仏門に入った勢至丸せいしまる(法然上人)。一を聞いて十を知ると称される聡明さに、叔父はさらに仏道を深められるよう、故郷の岡山から学問の最高峰であった滋賀比叡山へ送り出しました。上人は何人かの高僧に師事して学んだのち、青龍寺の叡空えいくう上人のもとで修行を行うことになりました。
 青龍寺は深い山奥に位置し、法然上人は冬の厳寒と夏の湿気に耐えつつ、清貧な生活のなか、誰もが救われる教えを探すため、薄暗い報恩蔵ほうおんぞうにこもって一切経いっさいきょう(仏教の典籍を集めたもの。大蔵経だいぞうきょうともいう)を5回も読破。ついに中国(唐)・善導大師ぜんどうだいし(613-681)の著書に「一心にもっぱら弥陀の名号みょうごうを念じて行住坐臥ぎょうじゅうざが時節じせつ久近くごんを問わず。念念ねんねんに捨てざる者、これを正定しょうじょうごうと名づく、かの仏のがんに順ずるが故に」の一文を見つけ、「南無阿弥陀仏」とお念仏をとなえれば必ず誰もが救われると確信し、43歳で浄土宗を開宗しました。

(イラスト:長尾映美)

86カ寺で寺宝拝観や念仏体験

京都・浄土宗寺院 特別大公開 10/1~28日

 寺宝じほうの公開や法話などを通じ、仏教、浄土宗の教えを知ってもらおうと、京都教区教化団きょうかだん小幡俊成おばたしゅんじょう教化団長)が10月1日から28日まで、教区内86カ寺で特別公開を行う。
 年間の観光客が5千万人を超える京都。しかしその多くはいわゆる観光寺院に集中する。同教化団では「日々教化にあたる〝ふつうのお寺〟を見ていただき、ご縁を結んでほしい」と平成26年に55カ寺でスタート。86カ寺の公開はこれまでで最多だ。
 初公開となる極楽寺(城陽市)は、仏師快慶ぶっしかいけいの高弟・行快ぎょうかい作と伝わる阿弥陀如来像(写真=重文)を公開。このほか金毛院こんもういん(左京区)は浄土三部経曼陀羅まんだら絵解えとき、轉法輪寺てんぼうりんじ(右京区)は直径120センチの巨大木魚を用いた念仏体験を行うなど、各寺院の特色が現れている。
日程や拝観料の有無などは寺院によって異なる。詳細は同教区ホームページ(下記QRコード)。問い合わせは同教区教務所=075(561)1557。

写真:極楽寺蔵 阿弥陀如来(重文)像高79.7センチ

告知 鎌倉大仏さま

月夜の別時会

 東京都港区の観智かんち院・土屋正道つちやしょうどう住職を代表とし、世界と念仏ネットワークを結ぶ真生同盟しんせいどうめいが、〝鎌倉大仏〟で有名な高徳院こうとくいん(神奈川県鎌倉市)で、10月24日18時30分から夜通しお念仏をとなえる「鎌倉大仏月夜の別時会」を開催。
 大仏の前で念仏をとなえる体験を通し、阿弥陀さまの大慈悲だいじひを心と体で感じてほしいと始まった企画。
宗教を問わず、誰でも参加可能。月光のもと木魚を打って念仏をとなえ、全員で蓮の花びらをかたどった散華さんかを撒きながら行道する法要なども。翌朝6時終了予定。
 10月17日までにメールまたは、FAX=03(3431)7807で申し込みを。参加費4千円。
高徳院  神奈川県鎌倉市長谷4‐2‐28
【アクセス】JR鎌倉駅からタクシーで10分。

鎌倉大仏目前に並び、お念仏をとなえる参加者

秋のお念仏

お十夜


 秋のお彼岸も過ぎ、肌寒さを感じる10月から11月にかけ、多くの浄土宗寺院では十夜じゅうや法要が営まれます。
十夜は「十日十夜じゅうにちじゅうや」を略したもので、「お十夜」「十夜こう」などとも呼ばれ、もともと旧暦の10月5日から10日間、昼夜にわたってお念仏をとなえる法要でした。近年では数日あるいは一日に短縮して行うことが多いようです。
 その由来は、浄土宗でよりどころとする『無量寿経むりょうじゅきょう』に「十日十夜のあいだ、善行ぜんぎょうを行うことは、他の仏の国で、千年ものあいだ、善行を励むよりもすぐれている」との一説が根拠となっています。もちろん浄土宗での最高の功徳くどくをいただく善行とは、お念仏にほかなりません。法然上人は「なむあみだぶつの6文字のなかには、阿弥陀さまのあらゆる功徳くどくが込められている」とされています。
 浄土宗での十夜法要のおこりは、今からおよそ520年前。鎌倉の大本山光明寺第9世祐崇ゆうそう上人(1426‐1509)が後土御門天皇の勅許ちょっきょを得てはじまったもので、引声いんぜい念仏、引声阿弥陀いんぜいあみだ経、礼讃らいさんといった、独特な節回ふしまわしでとなえるお念仏やお経を中心に勤められます。
 神奈川県鎌倉市の大本山光明寺では、毎年10月12日から4日間、盛大に十夜法要を厳修ごんしゅします。期間中、稚児礼讃舞ちごらいさんまい雅楽ががくが奉奏され、境内には露店も並び多くの参詣者でにぎわいます。
行事の秋ともいわれる季節、十夜法要に参拝して「お念仏の秋」をお過ごしください。
大本山光明寺 神奈川県鎌倉市材木座6‐17‐19
【アクセス】JR鎌倉駅から京浜急行バス「光明寺」下車。

(イラスト:遠藤由貴子)

俳壇歌壇投稿記念品

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         『心に沁みる日本のうた』
●8ポイント・・・絵本ジャータカ物語/『新版檀信徒宝典 読んでわかる浄土宗』/『じゃあ、
          仏教の話をしよう。』
●10ポイント・・・日常勤行式CD(三奉請・三唱礼)/日常勤行式CD(四奉請・三身礼)/
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