浄土宗ニュース:2019年03月

東日本大震災  知恩寺布教師会が回向、傾聴

〝助けて〟と言えない「在宅被災者」

 大本山知恩寺ちおんじ布教師会(神田眞晃かんだしんこう会長=京都市)の会員有志14名が2月17日から19日、東日本大震災で亡くなった人々の供養のため、宮城県南三陸町の沿岸部での船上回向えこうと被災者の胸の内を聴く傾聴けいちょう活動を行った。
 平成23年7月に同じ海域で第1回目を実施した船上回向は今回が4回目。
 一行は17日、児童らの命が失われた石巻市の吉浜小学校近くの河口で回向。翌18日に南三陸町歌津うたつ地区の漁港から出港し、地域住民、神田会長と親交の深い大相撲の豊ノ島関ら時津風部屋の力士3名らとともに揺れる船上で追善法要を勤め、念仏をとなえながら海上に花をたむけた。
 19日には、公的な避難所への入所が叶わず地震や津波で被災したままの自宅で暮らす「在宅被災者」の支援を行う(一社)チーム王冠と連携し、会員2名ずつに分かれ各家庭を訪問、被災者の心の叫びに耳を傾けた。
 東日本大震災による在宅被災者は推定で1万2千世帯。宮城県内だけでも2700世帯を超え、仮設住宅などに比べ公的支援も回りにくい。
 訪問宅の中、女川町に住む一人暮らしの65歳男性は、「震災直後、避難所で食料や物資が余っていても、公的な避難所ではない在宅被災者には回してもらえず、時々届いたのは賞味期限の切れた干からびたおにぎり。誰もがつらい状況、家があるのに助けてとは言えなかった」と吐露。8年を経た現在も家は傾き、ガスは止まったまま、トイレも使えない状況で暮らす。
「俺、死んだら誰も拝んでくれないんだ」
 男性は僧侶に現状の悩みを打ち明けると、
「一緒に考えましょう」
 そっと寄り添うように僧侶は言葉を紡いでいた。
 訪問を終え、会員の一人は「〝被災者〟と一括りにせず、一人の人間として向き合うと見える震災がまだまだある。死生観の問いもあり、継続的な寄り添いが必要」とした。

写真:被災した自宅で暮らす男性と、話を聞く会員

国会議員ら 御忌法要

岸信夫議員ら4名を幹事に選任

 浄土宗寺院檀信徒の国会議員48名と浄土宗で組織し、法然上人の教えを基に共生ともいき社会や世界平和の実現を推進する浄光会(世話人=安倍晋三衆議院議員・豊岡鐐尓りょうじ浄土宗宗務総長)が1月24日、第30回総会を大本山増上寺(東京)で行った。衆参国会議員36名はじめ宗内役職者、議員の菩提寺住職など、約120名が参加した。
 八木季生きしょう台下だいか導師どうしに法然上人の忌日きじつ法要である御忌ぎょきを勤め、参詣者一同で念仏と「一枚起請文いちまいきしょうもん」を唱和した。
 今回から総会の議事を司る幹事を世話人の指名により選任。岸信夫、前原誠司、吉田博美、福山哲郎各議員が就任した。
 法要後の朝粥会で前原氏は「浄土宗は人を育てる宗派だと思います。保育園から大学、障碍者授産施設、児童養護施設などがあり、全ての人を救うという、法然上人の心が共有されている。信徒であることは誇り」と述べた。

写真:法然上人を偲び念仏する議員ら

地獄・浄土信仰にまつわる美術品が一堂に

特別展「東国の地獄極楽」3月16日~

 埼玉県立歴史と民俗の博物館が3月16日から5月6日まで特別展「東国の地獄極楽」を開催する。
 古来、人々の関心を集めてきた地獄と極楽について、埼玉、栃木、福島など東国各地の美術品や歴史資料を展示。来世の具体的な世界観が初めて提示された源信げんしん著『往生要集おうじょうようしゅう』の関連作品ほか、国宝『法然上人行状絵図ぎょうじょうえず』(総本山知恩院所蔵)、江戸時代以降の多彩な地獄・極楽の美術品がこぞって紹介される。会期中は学芸員による展示の解説や落語会も。

写真:木彫・閻魔王宮と八大地獄図(春日部市有形指定文化財/圓福寺蔵)。縦約258センチ×縦約667センチ※会期中は会場入り口にパネルで設置

清浄華院法主

真野台下 任期満了

 大本山清浄華院しょうじょうけいん(京都市上京区)第82世法主ほっす真野龍海まのりゅうかい台下だいかが平成30年12月27日の任期満了をもって退任された。
 真野台下は大正11年生まれの96歳。元大正大学学長、同大名誉教授、勧学院かんがくいん勧学職。昭和38年から平成18年まで東京都港区の天光院住職を務められた。著書に『現観荘厳論の研究』など多数。
 平成22年12月28日に法主に就任、2期4年にわたり寺門興隆に勤められ、各地に赴き法話をされる「ご巡教じゅんきょう」では、檀信徒に親しく法然上人の教えを説かれた。

あの人に日々の想いを伝えよう 春彼岸


 お花を用意する行事が多いこの季節、春のお彼岸もその一つ。春分の日を中日ちゅうにちとした7日間を「春彼岸ひがん」とよび、多くのお寺では彼岸法要が営まれます。
 「彼岸」とは「きし」、つまりは私たちの住む世界から遠く離れた、阿弥陀さまの極楽浄土を指します。法然上人が師と仰ぐ中国の善導大師ぜんどうだいし(613-681)は、春分・秋分の日には太陽が真西に沈むため、その向こうにある極楽浄土に心を寄せ、往生の想いを新たにするのに最適であると説かれました。春、秋のお彼岸、浄土宗ではこの教えにならい、自身の往生を願うとともに、ご先祖さまを供養する法要を修しています。
 期間中、お墓参りにお出掛けになる方も多くいらっしゃると思います。故人のお好きだった花や供物を手向けて、最近の出来事と、日々の想いをお伝えし、手を合わせください。
 仕事、遠方などで墓前に行けない方も、故人を想い「南無阿弥陀仏」とおとなえください。故人が最も喜ぶことは、あなたが想いを込めて手を合わせてくれる、その気持ちに他なりません。

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          仏教の話をしよう。』
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