浄土宗ニュース:2020年03月

総本山知恩院  国宝「御影堂」

平成の大修理終え、内覧会実施

 浄土宗総本山知恩院(京都市東山区・伊藤ゆいしん門跡もんぜき)の国宝「えいどう」の約9年にわたる大修理が完了し1月29日、報道陣向けに内覧会が行われた。
 御影堂は慶長8年(1603)に徳川家康が建立。火災で一度焼失したが家光が寛永16年(1639)に再建。明治時代まで4度の大規模修理が行われてきた。
 約100年ぶりとなった今回の大修理は平成23年の「法然上人800年だいおん」記念事業の一環で、380年前の再建以来、最大規模となった。
 修理前の調査で、屋根瓦8万5千枚のうち約8割が再建当時のものと判明し、今回その一部は再利用。堂内の仏具約200点を修理、新調した。そのうち、天井から吊り下がる六角形のどうばんは以前の物より大きなものに新調し、長さ6・2メートル、重さ約400キロで世界最大級となった。
 堂内中央に安置されている法然上人をまつるためのくう殿でんや内陣のしょうごん具は金箔がふんだんに使用されて美しい輝きを放ち、足を踏み入れた報道陣からは感嘆の声がもれた。

*御影堂の落慶法要、法然上人の忌日法要「御忌」が予定されておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み中止・規模縮小となっております。詳しくは知恩院ホームページをご覧ください。

(写真)=中央奥に見えるのが法然上人を祀るためのくう殿でん

国会議員ら法然上人を偲ぶ

大本山増上寺で新年総会

 浄土宗檀信徒の国会議員50名と浄土宗で組織し、法然上人の教えを基にともいき社会や世界平和の実現を推進するじょうこうかい(世話人=安倍晋三内閣総理大臣・かわなかこうきょう浄土宗宗務総長)が1月24日、第31回総会を大本山増上寺(東京)で行った。衆参国会議員34名をはじめ宗内役職者、議員の菩提寺住職など、約130名が参加した。
 だい殿でん(本堂)で、同寺ともたつゆう執事長をどうに法然上人のじつ法要であるぎょを勤め、参詣者一同で念仏と「いちまいしょうもん」を唱和した。
 法要後の懇談会で川中総長は過疎問題について触れ、「地方の浄土宗寺院では、過疎化により檀信徒が減少しており、地方創生の施策を推進していただくことをお願いしたい」と述べた。

(写真)=法然上人を偲び、手を合わせ念仏をとなえる浄光会会員。右から前原誠司議員、岸信夫議員、川中宗務総長、石破茂議員

渋谷で修行 若者集う

東急ハンズで仏教イベント

 東京都渋谷区の東急ハンズで1月23日から2月2日にかけ、仏教体験イベント「渋谷ハンズお寺サークル」が開かれた。
 「渋谷で仏道修行ができないか」。東急ハンズの提案に、総本山知恩院のイベントなどを手掛ける池口りゅうほう師(京都・りゅうがん住職)が監修として加わり、様々な宗派の僧侶が協力し開催に至った。東急ハンズで仏教イベントが開かれるのは初。
 1階入り口には仏教関連書籍、御朱印帳などの販売ブースのほか、ロボット僧侶「ロボウさん」がお出迎え(写真左奥)。屋上特設会場では写経、僧侶による悩み相談会、参加者からテーマを募るアドリブ形式の法話会など多くの体験会が開かれ、1月26日は池口師など浄土宗僧侶によるしょうみょうがく演奏のほか、参加者とともに木魚をたたき念仏をとなえた。
 東急ハンズの担当者は「しっかりとした意味やストーリーを持つ催しを行いたかった。若い女性層を中心に、これだけお客さんが足を止めてくださることは珍しい」と語った。

(写真)=ロボット僧侶「ロボウさん」がお出迎え

亡き方を想う 春彼岸

 寒さも和らいで春を感じる季節となりました。そろそろおがんの季節ですね。
 春分の日を中日とした7日間を「春彼岸」といい、多くの寺院で法要が勤められます。「彼岸」は、「方の」をさし、「がん」(私たちの生きる世界)の向こう側、阿弥陀さまの西方極楽浄土を意味します。
 『かんりょう寿じゅきょう』には、西に沈む夕日の先に極楽浄土を想いうかべる「にっそうかん」という修行が説かれています。春分と秋分は、太陽が真西に沈むことから、それに最も適した日といえます。
 法然上人が師と仰ぐ中国・唐時代のぜんどうだいは、「日想観」を実践し極楽往生の願いを新たにするよう教えられました。浄土宗では、これにならい自身の極楽往生を願うとともに、ご先祖さまを供養する法要として彼岸会が勤められるようになりました。
 期間中、お墓参りに出掛ける方も多いでしょう。お浄土にいる「あの方」に想いをせ、ご本尊とご先祖さまにお念仏をおとなえください。

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