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浄土宗ニュース:2017年09月

九州北部豪雨被害

青年僧 被害大きい朝倉市(福岡)で支援
砂ぼこりで霞む街 土砂高く

 7月5日から6日にかけ九州北部を襲った集中豪雨。福岡県朝倉市で30名が死亡、5名が行方不明、大分県日田市では3名が死亡するなど甚大な被害を出した(消防庁発表8月9日現在)。
 このなか復旧・復興の一助にと、浄土宗の青年僧らがボランティア支援に奔走している。
 九州各県の青年僧で組織する九州ブロック浄土宗青年会(高坂真我理事長)は7月19日、愛媛教区と共に計36名の会員が朝倉市、日田市に分かれてボランティア活動を実施。8月4日も5名の会員が2回目の支援を行い、本紙も同行取材をした。
 最高気温37度。灼熱の太陽が今にも倒れそうな家屋を容赦なく照らし、砂ぼこりが街を霞ませる。
 ボランティアセンターの案内で向かったのは同市でも被害の大きかった松末地区。災害からひと月が経とうとしていたが、高く積みあがった土砂はそのままだ。
 会員に任ぜられたのは民家に流れ込んだ土砂の撤去。スコップを差し込むが、山の土石流は木の根が複雑に絡み、思うように作業は進まない。
 また、この日は台風5号が迫っていたため住民からの要請で急遽、民家前に土嚢を積む作業も行った。被災地のニーズは刻一刻と変わる。
 住民の一人は「まだ道路が開通していない集落は手付かず。この先も、ボランティアさんの力が不可欠だが徐々に減ってしまうのでは」と不安を吐露した。
 「まだまだというのが率直な感想です」作業後、高坂会長はそう振り返り、「今後も支援活動を続ける」と、語気を強めた。

左:民家の土砂をかき出す青年僧。給湯器の下からは自転車が

右:高く積みあがった土砂

・義捐金のお願い

浄土宗では九州北部豪雨被災地支援のための義捐金を募っております。皆さまのご協力をお願いいたします。

浄土宗 総本山知恩院 
大本山=増上寺、金戒光明寺、知恩寺、清浄華院
善導寺、光明寺、善光寺大本願
(公財)浄土宗ともいき財団 浄土宗寺庭婦人会 浄土宗平和協会

【義捐金振込先】=郵便振替=
口座番号:01010-5-69420
加入者名:浄土宗災害救援義捐金
受付期間:平成29年9月末日
※通信欄に「台風3号・九州北部豪雨」と明記ください。
【問合先】浄土宗災害対策事務局 TEL:03(3436)3499

徳本上人200回忌法要

和歌山が生んだ名僧偲び 寺院と地域が連携
10月1日 生誕の地・誕生院で

 江戸時代の浄土宗僧侶・徳本上人(1758‐1818)の200回忌にあたる今年、その生誕の地に建つ誕生院(和歌山県日高町志賀2556=畠山澄男住職)では、上人の遺徳を偲び10月1日、「第4回日高念仏大法会2017」が営まれる。
 徳本上人は、生涯を念仏修行と布教活動に捧げ、民衆から熱烈な支持を受けた。布教の範囲は、故郷の紀州をはじめ、関東、信州、北陸におよび、各地に上人独特の筆致で「南無阿弥陀仏」と書かれた碑が、上人を信奉する人々により建てられた。当時の信者によって結成された「徳本講」は現在も引き継がれている。
 上人の生まれ育った日高地方の浄土宗寺院57カ寺は、200回忌に向けてその信仰を伝えるとともに、過疎化が進む地域の活性化を図ろうと、平成26年、「日高念仏大法会奉修委員会」を結成。法要とともに地域振興の行事を行う「日高念仏大法会」を地域の企業や住民らと毎年開催している。
 地元の観光協会なども200回忌を盛り上げようと、わずかなそば粉だけで生活している上人を見た俳人・小林一茶が「徳本の腹を肥やせよ蕎麦の花」と詠んだことにちなみ、町内でそばを栽培するなど、地域が一体となり様々な活動を行ってきた。

・八木台下の記念法話も

 200回忌の法要は10月1日13時から。回向とともに徳本上人の生涯を詠った「徳本上人行状和讃」の奉詠なども行われる。
 また12時半からは、誕生院の中を僧侶とともに散策する遺跡案内(希望者のみ)、14時半からは徳本上人が往生を遂げた一行院(東京都文京区)の住職を務めた、大本山増上寺法主・八木季生台下による「念仏真価を示した徳本行者」と題した記念法話も。
 同町にある日高町立中央公民館では、徳本上人の生涯にまつわる品を中心に50点あまりを展示するほか、町内で収穫したそばを味わうこともできる(有料)。
【アクセス】JR「紀伊内原駅」より徒歩5分の日高町役場から誕生院まで臨時シャトルバスが随時運行。
【問い合わせ】「日高念仏大法会」実行委員会 事務局(担当:古田)=0739(77)0457。

左:昨年行われた「第3回日高念仏大法会」の様子。絵を用いた徳本上人の生涯の説明のほか、
地域の特産品の販売などが行われ、300人以上が訪れた

右:徳本上人坐像(誕生院蔵)

「希代の念仏行者 徳本上人」 大本山増上寺法主 八木季生台下

「第4回日高念仏大法会」で記念法話をされる八木台下に、徳本上人についてお話をうかがいました。

 お念仏を実践する人をいう「念仏行者」との言葉がありますが、徳本上人はこれぞ念仏行者というべき人です。上人は宝暦8年(1758)、現在の和歌山県日高町志賀の農家に生誕。4歳のときにはすでにお念仏をとなえる生活をしていました。
 ある年の冬、家に訪れた老人から、法然上人が念仏の教えの根本を書き遺された「一枚起請文」を受け取ります。徳本上人はその内容に感銘を受け、これこそ往生極楽の証拠と喜ばれ、それから後、「一枚起請文」を肌身離さず身につけ、生涯に渡り、行うこと、話すことはすべてその内容に沿ったものだったといいます。
 27歳で出家してからは1日に礼拝数千遍、念仏5、6万遍という厳しい修行をしながら、近畿地方、東海地方で布教の旅を続けて江戸に至り、現在の東京都文京区にある伝通院で浄土宗僧侶として正式に教えを授けられ(伝法)ます。
 晩年も関東地方や中部地方などで多くの人にお念仏の教えをひろめられますが、肺の病気が悪化、文政元年(1818)伝通院からほど近い一行院で遷化されました。お念仏とその布教に努められたそのご生涯は、まさに「ただ一向に念仏すべし」と書かれた「一枚起請文」に徹したものでした。(談)

幼い命奪った保戸島空襲

小・中学生と戦争語り継ぐ
大分・海徳寺

 太平洋戦争末期の米軍による空襲で、児童ら127名が命を落とした「保戸島空襲」から72年が経った7月25日、大分県津久見市保戸島にある海徳寺(鈴木真友住職)で戦災殉難者追善法要が営まれ、保戸島小・中学校の児童生徒、島内外の住民など約100名が参列した。
 鈴木住職が読経するなか、同寺先々代住職が、保戸島空襲で亡くなった身元の判明しない児童たちの遺骨を集めて造った骨地蔵に、参列者は焼香し静かに手を合わせた。
 また、悲劇を風化させないようにと一昨年、児童生徒と地域住民らが作詞した、保戸島空襲を語り継ぐ歌「あの日を忘れない」を、児童生徒6名で合唱した。
 同寺前住職鈴木研治師(81)は、保戸島国民学校3年生のときに空襲に遭った。一命は取り留めたものの、1年生だった妹・昭代さんが亡くなった。「昭代の指1本だけでも見つかってほしい」と、誰が誰なのか判別できないほど損傷の激しい遺体が横たわる学校で昭代さんを捜したが、とうとう見つけることはできなかったという。
 鈴木住職は「浄土宗が拠り所とする浄土三部経の一つ『無量寿経』に説かれる〈兵戈無用〉の言葉の通り、武力も武器も用いる必要はないのです。戦災で命を奪われた方々の犠牲の上に、私たちの今の平和な生活があるということを、あらためて考え直してほしい」と参列者に訴えるように話していた。
 保戸島中学校3年生の大川和子さん(14)は、小学生のときから毎年法要に参加している。「毎日平和な保戸島で、私よりずっと幼い子どもたちが空襲で亡くなったことを最初に聞いたときは信じられなかった。そんな悲しいことが二度と起こらないよう、私たちが保戸島空襲を伝え続けたい」と語った。

左:保戸島空襲を語り継ぐ歌「あの日を忘れない」を合唱する保戸島小・中学校の児童生徒ら
(写真左端が大川和子さん)

右:骨地蔵の前で焼香し、戦災で亡くなった方を弔う参列者ら

・保戸島空襲
昭和20年7月25日午前10時ごろ、保戸島国民学校(現保戸島小・中学校)に米軍のグラマン戦闘機が襲来し投下した爆弾が、児童たちのいる校舎を直撃。逃げ惑う児童たちをさらに機銃掃射が襲い、1年生と5年生全員、他学年数名を含めた児童124名、教師2名、教師の子1名が犠牲になった。

熊本・鎮西高校男子バレー

全国制覇

 8月1日、「平成29 年度全国高等学校総合体育大会」(インターハイ)の男子バレーボール決勝戦が山形市総合スポーツセンターで行われ、浄土宗宗立学校の鎮西高校(上田道隆校長・熊本市中央区)が開智高校(和歌山県)を3-0で破り、21年ぶり3度目の優勝を果たした。
 鎮西は鍬田憲伸選手(3年)と水町泰杜選手(1年)を中心に攻撃、鋭いスパイクで得点を重ね、2セットを連取。第3セット中盤、鎮西は後がない開智の猛攻を受け一時リードを奪われるも、守備を崩さず耐え、1点ずつ着実に返して、逆転に成功。さらに得点を引き離し、栄冠を掴んだ。

教育現場に教えを活かす

大本山清浄華院で宗立宗門校教師研修会

 8月2日から4日、浄土宗立・宗門学校の教職員が仏教や浄土宗の教えをあらためて学ぶ「平成29年度宗立宗門校教職員研修会」が、京都市上京区の大本山清浄華院を会場に行われた。
 この研修会は、浄土宗の教えを教育の場に活かしてもらおうと、僧侶の資格を持たない教職員を対象に浄土宗が毎年開催している。今回は28校から40名が参加した。研修では、仏教や浄土宗の教え、宗教学校の教育の現状などについての講義のほか、グループに分かれての話し合いも行われた。
 そのなか、参加者からは、「悩みを抱えている生徒から相談を受けることがある。そのとき、今回の研修で学んだ苦しみを脱するための四諦など、仏教の教えを解決に向けた一つの糸口として提示できるのではないか」など、宗教の授業や仏教行事だけでなく、学校生活の中でも仏教の考え方を活かすことができるとの意見が出された(写真)。
 今回が初参加という樹徳中学校(群馬県桐生市)の教員・田中充さん(27)は、「宗立・宗門の学校は、感謝の気持ちや謙虚さの大切さを〝手を合わせる〟といった作法で教師自身があらわすことができますし、仏教や浄土宗の教えに基づいて説明することもできます。今回の研修で学んだことを生徒たちに伝えていきたい」と話してくれた。

参加者は教員、事務職員など、それぞれの立場から意見を述べていた

・浄土宗宗立・宗門学校
浄土宗の教えを建学の精神・教育の理念に掲げ浄土宗と連携する学校。小、中、高、大学など全国に合わせて43校ある。

LINEスタンプで難民支援

あなたのスマホから なむちゃんエイド

 浄土宗(豊岡鐐尓宗務総長)では、本紙連載中の「Hello! なむちゃん」のLINE(ライン)スタンプを4月から発売しましたが、その収益の全額を国連UNHCR協会を通じ、世界の難民支援にあてることにいたしました。
 浄土宗は湾岸戦争を契機に平成5年から「なむちゃんエイド」として同協会に寄付を続けており、これと併せての支援となります。
 紛争や迫害などで祖国を離れざるを得ない難民は世界で6770万人を超えます。法然上人は〝誰もが等しく救われなければならない〟と「万民救済」を掲げ浄土宗を開宗されました。その御教えをいただく私たちがワンクリックで参加できる支援の形です。
ダウンロードはQRコード(写真下)もしくは、LINEスタンプショップで「なむちゃん」と検索後、「クリエイターズ」からお選びください。

スタンプ40点1セット120円

秋彼岸 9月20日~26日

 道端にいつのまにか芽を伸ばし、「そろそろお彼岸だよ」と教えてくれるかのように真っ赤な花を咲かせるヒガンバナ。花の色によって花言葉に違いがありますが、赤い花には「再会」「また会う日を楽しみに」の意味があります。
 秋彼岸は秋分の日を中日とした1週間。真西に沈む太陽をみつめながら、私たちが生きている世界(此岸)からさとりの世界(彼岸)にある極楽浄土と、そこにいらっしゃる阿弥陀さまやご先祖さまを心に想い、自身を振り返る修行の期間です。
 亡き方へ想いをいたすとともに、いつかお浄土で“再会”することを願って心静かに手を合わせ、私たちがとなえるお念仏の功徳をささげましょう。

俳壇歌壇投稿記念品

 浄土宗新聞では、俳壇・歌壇コーナーに投稿をいただき、「俳壇・歌壇選」に選ばれた方には5ポイント、その他掲載になった方には1ポイントを贈呈しています。ポイントは貯まった数に応じて、お好きな景品と交換できます。
 掲載された方には、4カ月に一度、ポイント数とともに記念品一覧表を送付いたします。ふるってご応募ください♪

●1ポイント・・・なむちゃんボールペン/てらこやブックスからご希望の一冊
●3ポイント・・・『浄土宗 毎日のおつとめ』/『縁の手帖』
●5ポイント・・・お香セット/なむちゃんうでわ念珠/トートバック/オリジナル一筆箋/
         『心に沁みる日本のうた』
●8ポイント・・・絵本ジャータカ物語/『新版檀信徒宝典 読んでわかる浄土宗』/『じゃあ、
          仏教の話をしよう。』
●10ポイント・・・日常勤行式CD(三奉請・三唱礼)/日常勤行式CD(四奉請・三身礼)/
          ニコニコ阿弥陀如来タンブラー
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