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浄土宗ニュース:2017年10月

お念仏の功徳を積む

十夜法要

 秋も深まりをみせ、肌寒さを感じることも多くなるこの季節、各地の浄土宗寺院では「十夜法要」が営まれます。
 「お十夜」「十夜講」などとも呼ばれるこの法要。十夜とは「十日十夜」を略したもので、もとは旧暦の10月5日から10日間、昼夜にわたって勤め続ける念仏会でした。現在では、10月から11月にかけ、1日から数日間と日数を短くして勤める寺院が多いようです。
 十夜は、浄土宗がよりどころとするお経の一つ『無量寿経』に「煩悩や苦しみの多いこの世界で十日十夜の間、善行をする功徳は、迷いのない仏の国で千年間にわたって善行を勤めることよりも勝る」と説かれることが、その由来となっています。
 浄土宗にとって最高の功徳をいただく善行とは、もちろんお念仏をとなえることにほかなりません。法然上人は「南無阿弥陀仏の6文字のなかには、阿弥陀さまのあらゆる功徳が込められている」とされています。
 また「南無阿弥陀仏」ととなえることは、時も場所もかかわりなくできる行でもあります。阿弥陀さまは「すべての人をお浄土へと救いたい」との願いから、そのように「易しい行」としてくださったのです。
 私たちのとなえるお念仏の声は、必ず極楽浄土の阿弥陀さまのもとに届いて、いずれ訪れる自身の往生のためはもとより、いまは亡き先立たれた大切な方への、最上の回向となるのです。
 十夜法要に参列される際は、そのことに想いをいたして、「善行を勤める」との想いでお念仏をとなえましょう。

・500年続く伝統の念仏会

 浄土宗の十夜法要のはじまりは、明応4年(1495)。大本山光明寺・第9世祐崇上人(1426 – 1509)が後土御門天皇の命を受け、十夜法要が最初に行われた京都・真如堂の僧侶とともに、引声念仏(独特の節をつけてとなえる念仏)などを修したところ、天皇は大変感激され、光明寺で十夜法要を勤める許しを与えられました。
 同寺では現在も10月12日から15日にかけ、盛大に営んでいます。古式ゆかしい引声念仏を中心とした法要が修されるほか、境内には出店も並び、多くの参詣者で賑わいます。

【アクセス】
 JR鎌倉駅より小平経由逗子駅行きバスに乗車「光明寺前」下車徒歩1分。
 住所:神奈川県鎌倉市材木座6-17-19

写真提供:大本山光明寺

※浄土宗新聞10月号の紙面上『無量寿経』の引用箇所を、「仏の国で千日間にわたって」としましたが、上記のとおり「仏の国で千年間にわたって」の誤りでした。お詫びして訂正します。

京都教区48カ寺 特別公開
10月1日から15日まで

 寺宝の公開や法話などを通じ、仏教、浄土宗の教えを知ってもらおうと、京都教区教化団(小幡俊成教化団長)が10月1日から15日まで、教区内48カ寺で特別公開を行う。
 年間の観光客が5千5百万人を超える京都。国内はもとより、海外からも多くの人々が訪れる。同教化団はこれまで、浄土宗檀信徒を対象とした「檀信徒大会」などを開いてきたが、地域住民、観光客にも広く親しみを持ってもらいたいと、平成26年に55カ寺で特別公開をスタート、今年で4回目となる。
 今回初公開となるのは、幕末の池田屋事件で斬殺された勤王志士が祀られる三縁寺(京都市左京区岩倉花園町606。4日のみ)。法然上人に多大な影響を与えた『往生要集』の著者・恵心僧都源信作と伝わる阿弥陀如来(宇治市指定文化財)や、定朝様と伝わる薬師如来を公開する藏林寺(宇治市五ケ庄三番割15。6日から9日まで)など4カ寺。
 このほか京都市右京区の西寿寺ではプロジェクションマッピング(映写機器)を使用し、極楽の世界を本堂内に再現。視覚的に極楽への憧憬を深めながら参加者と共にお念仏をとなえる。
 同教化団理事の釋尚博師は「今回、テーマを〝ふつうのお寺にふつうにお参り〟としました。京都ではいわゆる〝観光寺〟といわれるような大寺院に参拝客などが集中します。これは菩提寺の檀信徒以外の方は、一般のお寺には入りにくい現状もあるかと思います。今回はぜひ ″ふつう〟のお寺の仏さまに手を合わせていただき、法話や諸行事を通じ、各寺で教化される信仰に触れていただければ」と、参加を呼びかけている。
 日程や拝観料などの有無は寺院によって異なる。詳細は同教区ホームページ。問い合わせは同教区教務所=075(561)1557。

PICK UP

・淨福寺
10月4日(水)~5日(木) 14時~16時
秘仏・三国伝来釈迦如来像(鎌倉時代)のご開帳。14時から釈迦涅槃図絵解き。
京都市上京区浄福寺通一条上ル笹屋町2丁目601

・西寿寺
10月2日(月)~7日(土)
2日、11時からプロジェクションマッピングによる「極楽ツアー」と題した法要を行う。参加費1人1500円(お抹茶・お菓子付。※30名限定、要電話予約)
京都市右京区鳴滝泉谷町16
TEL075-462-4851

・上徳寺
10月7日(土) 10時~15時
本堂、世継地蔵堂など拝観可。阿茶の局、徳川家康公、秀忠公肖像画展示。
京都市下京区富小路通五条下ル本塩竈町556

・大蓮寺
10月12日(木) 10時~12時
本尊・【秘仏】五劫思惟阿弥陀仏、脇仏・南天(難転)地蔵菩薩拝観可。
京都市伏見区北浜町592

この他、普段は拝観できない貴重な
寺宝が公開されます。全寺院の詳細
京都教区ホームページから。

写真:公開される藏林寺の薬師如来像(左)と阿弥陀如来像(中)

追悼の想い 風化させない

日航機事故三十三回忌 群馬教区

 9月12日、群馬教区(廣瀨寛道教区長)が、昭和60年に起きた日航機墜落事故犠牲者の三十三回忌法要と、追悼のための「御巣鷹山慰霊登山」を行った。
 法要・慰霊登山は、同教区の青年会が、事故の四十九日忌以来、毎年、ほぼこの時期に営んでいる。三十三回忌となった今年は、「多くの人と追悼をしたい」と、教区主催で行うこととなり、同教区の僧侶はじめ、寺庭婦人、関東ブロックの青年会員、檀信徒ら43名が参加した。
 参加者は事故現場のふもとにある慰霊の園で追悼法要を修したのち、1時間半ほど山道を登り、事故現場となった御巣鷹山の尾根を目指した。現場付近に建つ「昇魂之碑」前では、月命日で碑を訪れていた10名あまりの遺族も参列して、法要を厳修。一同は碑の前で手を合わせ、亡くなった乗客乗員に供養のまことを捧げた。
 廣瀨教区長(63)は「群馬浄青の一員として四十九日法要で事故現場を訪れたことを、はっきり覚えています。今の会員がその想いを受け継いでくれていることはありがたい。追悼の想いを風化させないために今後も続けてほしい」と語った。

・日航機墜落事故
昭和60年8月12日、乗客乗員524名を乗せた東京(羽田)発大阪(伊丹)行きの日本航空123便が、群馬県と長野県の境にある高天原山(御巣鷹山の尾根・標高1979メートル)に墜落、520名が死亡した国内の航空機史上最悪の事故。

亡くなった乗客乗員に供養のまことを捧げた

“浄土宗の国会”定期宗議会

開宗850年に向け活発な議論

 9月12日から15日にかけ、浄土宗宗務庁(京都市東山区)で「第117次定期宗議会」が開かれた。
 宗議会とは、いわば浄土宗の国会にあたり、浄土宗僧侶から選ばれた議員70名で組織される議決機関。浄土宗の規則の制定や変更、宗派としての予算・決算などの重要な事項を審議決定する。毎年9月と3月の2回、定期会が開かれている。
 今回も宗務行政や様々な施策が議論されたが、特に平成36年に迎える浄土宗開宗850年についての質疑などが多くなされた。
 浄土宗では平成27年12月に開宗850年準備事務局を設置。すでに「お念佛からはじまる幸せ」をテーマにシンボルマークの公募などを行っているが、法然上人が850年前に浄土宗を開かれた意味を改めて確認するとともに、檀信徒、社会がいま仏教、浄土宗に対して求めているものは何か、また、それを踏まえてどのようにすれば上人の御心をひろく伝えられるかなど、活発に意見が交わされた。

『新纂 浄土宗大辞典』電子版4月公開へ

映像、音声の拡張性に期待 学術大会で現状報告

 浄土宗では、昭和49年の刊行以来長きにわたり活用されてきた『浄土宗大辞典』を42年ぶりに全面改訂、項目数を大幅に増やす(6500→9100)などし、『新纂 浄土宗大辞典』として昨年3月刊行した。新出資料など最新の研究成果を踏まえた新辞典を多くの人に活用してほしいと、浄土宗総合研究所で電子化が進められている。
 こうしたなか、9月7日に大正大学(東京)を会場に開かれた浄土宗総合学術大会で、「新纂浄土宗大辞典がもたらすもの」をテーマに特別部会が行われ、電子化作業の現状報告がなされ、またその意義について活発に意見が交換された。
 部会では聴衆の関心も高く、「電子版として公開されればどのような効果があるか」との質問に、同辞典の編纂委員長を務めた大正大学教授の林田康順師は「紙媒体ではできなかった映像、音声などを組み込むこともできる。例えば読経、声明など、文字だけでは伝わらないものには有効で、電子版ならでは」と、将来的な展望を見据えた。
 電子版は来年4月に浄土宗ホームページでの公開を予定している。

槍ヶ岳開山 播隆上人追慕登山

山頂では日想観行じ 上人偲ぶ

 1820年代に北アルプスの槍ヶ岳(3180㍍)を開いた浄土宗僧侶の播隆上人をたたえる、播隆上人奉賛会(代表=長野県松本市・玄向寺副住職荻須真尚師)が9月1日から4日、第24回「槍ヶ岳開山播隆上人追慕登山」を行った。長野県をはじめ、北海道、滋賀県、広島県などから集った浄土宗僧侶7名を含む男女16名が参加。
 一行は松本駅前にある播隆上人像前で結団式を行い、バスで上高地に移動。そこから登山を開始し、初日は槍沢ロッヂ泊。2日目は上人修行の地である播隆窟で勤行を行った後、一気に山頂へ、全員が無事登頂を果たした。山頂では夕日に向かい日想観(※)を行い、一同でお念仏。夜には槍ヶ岳山荘で開かれた播隆祭に参加し、上人の遺徳をたたえた。

※日想観:西に沈みゆく夕日をみつめ、西方極楽浄土への想いをいたす行

播隆窟で回向する荻須師(中央)と参加者

梅窓院(東京)で文化講演会

ブッダから学ぶ現代の生き方 漫画家・里中満智子氏
10月21日(土)15時より

 東京都港区南青山の梅窓院(中島真成住職)が、同院の秋の恒例行事、文化講演会を10月21日に開く。
 同院は表参道にもほど近く、老若男女が多く往来する。この立地を活かし、多くの人に仏教に親しんでほしいと、仏教講座、寄席、法話の会など多様な催しを年間を通し開いている。文化講演会は各界の文化人を講師に招き、毎年秋に開いているもので14回目。
 今回は『アリエスの乙女たち』や『天上の虹』などの作品で知られる漫画家・里中満智子氏を講師に迎え「ブッダをめぐる人々」と題して行う。
 里中氏は漫画家として活躍する傍ら、歴史・仏教への造詣も深く、演題と同名の著書を平成18年に刊行している。講演会ではブッダその人と、ブッダをめぐる人々に光をあて、その生き方、思考など、現代人にどう活かせるかを提示する。 申し込み・問い合わせは下記。

日 時:10月21日(土)
開 場:14時15分 開演:15時
会 場:梅窓院 祖師堂
入場料:無料 先着300名(自由席)

申し込み・問い合わせは青山文化村
TEL 03(3404)8588
FAX 03(3404)8436

(写真:講演する里中満智子氏)

光背がサーフボード!?

ハレイワ浄土院ご朱印が好評

 ハワイ・オアフ島にある浄土宗寺院、ハレイワ浄土院(江崎晃司主管)で頒布しているご朱印が観光客などの間で人気だ。
 ハワイにはご朱印の文化がなく、求めに来るほとんどが観光客などの日本人。せっかく来てもらったのならご当地らしいご朱印をと、昨年同寺が制作した。ハレイワがサーフィンの世界的メッカであることにちなみ、阿弥陀さまの光背をハイビスカス柄をあしらったサーフボード型にしたという。
 江崎主管は「めずらしさもあり、参詣者の方からは好評です。お寺に来ていただけるきっかけになれば」と語る。


写真左:ご朱印 写真右:スタンプ部分

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         『心に沁みる日本のうた』
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          仏教の話をしよう。』
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