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連載・特集

宗祖法然上人の遺徳を偲ぶ 御忌

2021年03月01日

4月のうららかな日差しのもと、総本山知恩院、大本山増上寺・金戒光明寺・百萬遍知恩寺・清浄華院では、浄土宗を開かれた法然上人を偲んで勤める忌日法要「御忌」が営まれます。

「お念仏をとなえればだれでも極楽浄土に往生できる」。この法然上人の教えは多くの民衆の心を打ち、今もなお私たちに受け継がれています。

生涯をかけて人々を導いた上人は、建暦(けんりゃく)2年(1212)1月25日、80歳の生涯を閉じ、西方極楽浄土への往生を果たされましたが、その教えは弟子たちにより一層の広がりをみせます。上人を慕う人々や弟子たちは、毎月の命日になると、現在の知恩院が建つ境域にあった御廟所(ごびょうしょ)(墓所)に集い、「知恩講」といわれる法要を勤めていました。これが御忌の起源とされます。

「御忌」とは本来、天皇や皇后、また高僧などの忌日法要全般を指す言葉でした。

大永(だいえい)4年(1524)、後柏原(ごかしわばら)天皇が知恩院に対し、「毎年1月、京都とその周辺の浄土宗僧侶を集め、法然上人御忌として7日間勤めよ」としたためた詔勅(しょうちょく)を送られたのを機に、上人の命日法要として広まり、江戸時代には〝「御忌」といえば法然上人の忌日法要〟と一般に定着、俳句の春の季語としても親しまれるようになりました。

かつては法然上人ご命日の1月25日前後に勤められてきた御忌ですが、明治10年(1877)に知恩院が4月に修めるようになると、多くの大本山がそれに倣(なら)って時期を変更し、今日に至っています。 昨年は新型コロナウイルス感染症により、総・大本山の御忌大会は大幅縮小、中止となりました。何年も前から唱導師(しょうどうし)を任命され準備をされてきたご住職方や檀信徒だけでなく、参拝を楽しみにしていた方も、とても残念に思われたことでしょう。

今年は総・大本山で感染対策を実施し、御忌が執り行われる予定になっています。参詣される方は感染予防に配慮してお出かけください。また、YouTube「公式チャンネル浄土宗」では、昨年勤められた「知恩院御忌法要」を期間限定で公開しています。

どこにいても私たちの上人への追慕の思いが変わることはありません。お念仏をとなえて報恩の意を表しましょう。

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