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総大本山〝御忌〟円成 コロナ対策行い 厳修

2021年05月01日

知恩院御忌大会開白逮夜法要の「笏念仏」の様子。堂内で行道(行列を作り歩行する儀式)が行われた

浄土宗宗祖・法然上人の遺徳を偲(しの)んで勤められる御忌(ぎょき)。4月の陽光のなか、総本山知恩院(ちおんいん)はじめ、増上寺(ぞうじょうじ)、金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)、百万遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ)、清浄華院(しょうじょうけいん)、善光寺大本願(ぜんこうじだいほんがん)の各大本山では、1日から数日の日程で法要を営み、無事円成(えんじょう)した。

御忌は本来、天皇や皇后、高僧の忌日法要に用いられる言葉だったが、大永(だいえい)4年(1524)、後柏原(ごかしわばら)天皇が知恩院へ送った詔書(しょうしょ)をきっかけに、しだいに法然上人の忌日法要を指す言葉として定着していった。

もとは、上人のご命日である1月25日に勤められていたが、明治期に知恩院が4月に執り行ったのを契機に、5つの大本山でも4月に修するようになった。

今年の御忌は、昨年から続く新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み、6つの本山では、参列者数に制限を設けたほか、ホームページで法要の様子を配信するなどの対策をして執り行った。

このなか、知恩院(伊藤唯眞門跡(いとうゆいしんもんぜき)=京都市)では、18日に伊藤門跡御親修(ごしんしゅう)(総大本山の門跡・法主(ほっす)が導師を勤められること)のもと、御影堂(みえいどう)で期間中最初の法要である開白逮夜(かいびゃくたいや)法要を営んだ。19日からの日中法要は、伊藤門跡から任命を受けた、「唱導師(しょうどうし)」(法要で儀式を主導する僧侶)が勤め、法然上人への報恩の志を述べる「諷誦文(ふじゅもん)」を、法要のなかで朗々と読みあげた。

24日まで連日営まれた逮夜法要では、後柏原天皇の詔書とともに「笏(しゃく)」といわれる木製の細い板状の道具が知恩院に贈られたことにちなみ、笏で拍子をとり念仏をとなえる「笏念仏(しゃくねんぶつ)」も行われ、訪れた参拝者らは、古式ゆかしい念仏の声に耳を傾けていた。

また増上寺(八木季生法主(やぎきしょう)=東京都)では、5日に八木台下御親修のもと、開白法要が大殿(だいでん)で営まれたのを皮切りに、7日まで御忌大会が厳修され、期間中、唱導師により日中法要が営まれた。法要に先立ち、僧侶と関係者ら合わせて200名あまりが大殿まで列をなす「練行列(ねりぎょうれつ)」が行われ、煌(きら)びやかな衣装に身を包み、花を手にした稚児(ちご)らに続き、唱導師が大門を出発、大殿前へと向かった。沿道には会社員などの姿もみられ、華やかで厳かな様子に足を止め見入っていた。

増上寺御忌大会に訪れた参拝者からは「今年は御忌を見ることができて良かった。来年はコロナウイルスが終息し、いつも通りの御忌が営まれること楽しみしています」との声も聞かれた。

増上寺大殿へ向かう練行列の様子。大殿は瓦の葺き替えなどの改修工事を行っている

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