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第5回法然共生(ともいき)フォーラム 開催報告

「法然共生(ともいき)フォーラムin広島」~いのちを慈しむ知恵~

第5回目の法然共生フォーラムも、お陰様をもちまして、多くの方のお申し込みとご参加をいただき、盛会裏に終了いたしました。

今回のテーマ:「ともいき音楽~いのちと語らう響」

日時平成21年11月13日(金) 18時30分~21時15分
会場広島市青少年センターホール(広島市中区基町)
内容18時30分開会挨拶・浄土宗大遠忌記念事業の活動紹介
<第1部>ともいきがたり
「いのちと語らう響」
東儀秀樹(雅楽師・法然上人をたたえる会会員)
19時20分<休憩>
19時35分 <第2部> ともいき楽会
「ともいき音楽!」
高石ともや(フォーク歌手)
田中悠美子(義太夫節・三味線)
南 忠信(浄土宗僧侶)
東儀秀樹 ※コメンテーター
高田公理(佛教大学教授)※コーディネーター

東儀秀樹

第1部のともいきがたりでは、雅楽と現代音楽のコラボレーションで心揺さぶる楽曲を創作する、「法然上人をたたえる会」会員の雅楽師・東儀秀樹さんが、まずは『越天楽幻想曲』の演奏を皮切りに、雅楽の歴史や楽器の紹介を交えつつ、遥か昔に完成された音色と構成が、時空を超えて今も色あせない素晴らしさと品格をもって存在することへの敬意を語った。

また、陰陽道について触れ、それは決して怪しいものではなく何千年もかかった経験則・ひらめき・科学の集大成であり、昔の人は音階・色彩・季節・方向・人体などあらゆるものにそれを織り込んで宇宙や自然などの共生を実生活で反映させていたことを紹介し、「雅楽の音階は西洋のそれと同じであるが、東洋や西洋の音階と表現する必要もない。充実した音楽を求めれば、それぞれ自然と12音階に到達しただけのこと。耳や頭ではなく細胞の中に潜んでいる生命体であれば共感できる感覚がある。だから、外国で演奏しても『懐かしい気持ちになる』と感想を言う人が多い。」と、生命に共通する感覚が根底にあるとした。

そして話は自身の死生観に変わり、癌を患った経験や大事故に巻き込まれた経験を交えて、「何に対しても、どんなに困難でも自分はワクワクする。泣いて1秒でも遡れるなら号泣でもするが、それは不可能。ならば最短時間で楽しいことに向かおう、その場でワクワク出来ることに向かおう。自分で自分の心を運んでいこうと思っている。私は今を生きているだけであり、目標もない。でもその瞬間は目いっぱい生きている。だから死ぬことは怖くない。それは音楽も同じ。その瞬間をいかに大切にするかが音楽家の使命だ。」と締めくくった。

最後に、共生ということで選んだ「I am with you」と、皆が優しければ素晴らしい世界になるとの想いを込めた「地球よ、優しくそこに浮かんでいてくれ」を演奏し、満場の拍手で第1部は終了した。


第2部

第2部は、パネリストが一人ずつ入場・演奏する形式で始まった。

まず、フォーク歌手の高石ともやさんが次々と懐かしい曲を思い出話も交えながら演奏し、参加者も一緒に歌った。高石さんは「昔はみんな一緒に歌ったものだが、今は違う。法然上人のことが好きなのは、南無阿弥陀仏と“声に出しなさい”と仰ったから。声に出せば変わる。法然上人は幸せのない時代に幸せを与えた人で、吉水の庵で小さな輪からお念仏を広めた。私も1万人のコンサートよりも100人の会を何千回でもしたい。」と述べた。

次に、義太夫節・三味線奏者の田中悠美子さんが登場。「江戸時代初期に、大阪の竹本義太夫が発明したのが義太夫節」と、まずは義太夫節の基本を軽妙な口調で説明するも、忠臣蔵の一場面を迫力ある声と演奏で熱演すると参加者は圧倒されながら聞き入っていた。そして、女中と姫の足音の弾き分けから、義太夫節の歴史、女義太夫がアイドルのような存在であったことまで幅広く語った。

最後に、本宗僧侶で総本山知恩院法務部長の南忠信さんが、伝承念仏の一つ“笏念仏”を唱えながら入場。「声明の源流はバラモン教のヴェーダに節を付けたところにあり、古代インドの学問分野(五明)の一つ。」と、まずは声明の基本を解説。そして、僧侶グループ「七聲会」でイギリスの田舎町を訪れて公演した際に、現地のおばあさんから英語で書かれた詩の手紙を受け取り、それは小林一茶の句「花の陰 赤の他人は なかりけり」であったエピソードを語り、国や言葉を超えて感覚として伝わったことを実感したと述べた。

ここで、東儀秀樹さんが再登場。「言霊という考え方がある。歌詞や原文を頭で分かっていなくても細胞は分かっているのだと思う。ただし、フォークソングは言葉の意味をしっかり受け止めながらキュンとする必要があるのだろうし、声明や義太夫節は緊迫感で伝わる部分もある。音楽は様々な感覚に訴えることが出来る。程よい所に程よい人がいるのが音楽の良さだ。」とコメントを加えた。

三者三様の多彩な意見が出る中、最後に高石ともやさんが「街」を参加者と合唱し、極楽浄土をも想わせる暖かい音楽に満ちたフォーラムはお開きとなりました。

主催浄土宗、中国新聞社
後援京都新聞社
特別協力法然上人をたたえる会
協力総本山知恩院、大本山増上寺、大本山金戒光明寺、大本山知恩寺、大本山清浄華院、大本山善導寺、大本山光明寺、大本山善光寺大本願

多くのご来場に、心から御礼を申し上げます。

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→ 中国新聞採録記事はこちら(PDF)
→ 京都新聞採録記事はこちら(PDF)

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