増上寺の三大蔵―徳川家康寄進の三種の大蔵経―(東京国立博物館)
会場:東京国立博物館本館 特別1室
会期:2025年4月28日(月) ~ 2025年6月22日(日)
主催:東京国立博物館、大本山増上寺、浄土宗
東京国立博物館公式サイト
東京国立博物館 – 展示・催し物 展示 本館(日本ギャラリー) 増上寺の三大蔵―徳川家康寄進の三種の大蔵経―
〔東京国立博物館 公式サイトから引用〕
東京・芝の浄土宗大本山増上寺には、「三大蔵」と呼ばれる三種の大蔵経(仏教経典の総集)が所蔵されています。宋版大蔵経5,342帖、元版大蔵経5,228帖、高麗版大蔵経1,357冊で、三つの大蔵経という意味から、「三大蔵」と呼ばれています。一組の大蔵経だけでも膨大な数にのぼりますが、版の異なる三種の大蔵経を所蔵しているのは世界でも唯一となります。これらは江戸時代17世紀初頭、徳川家康(1542~1616)によって将軍家の菩提寺である増上寺に寄進されたものです。
増上寺の三大蔵は、中世の東アジアにおける国際交流の軌跡を示すのみならず、近代にいたっては、今なお仏教研究の基本文献とされる『大正新脩大蔵経』の底本・校本としても使用された、貴重な文化遺産です。あわせて、江戸時代のさまざまな災害、関東大震災、東京大空襲など幾多の危機を奇跡的に乗り越えてきた歴史遺産でもあります。
このたび、増上寺の三大蔵はユネスコ「世界の記憶」に国際登録されました。これを記念し、東京国立博物館、増上寺、浄土宗は、この三大蔵を紹介する特別企画を開催します。多くの方々に増上寺の三大蔵を知っていただく機会となれば幸いです。