~ パネルシアター実演者養成研修会(平成27年7月4日関西地区)
平成27年7月4日(土)
佛教大学四条センター
担当講師 辻本良明 先生
パネルシアターは、浄土宗教師である古宇田亮順先生によって創案されたものです。パネルシアターは国内外に広まっており、教育現場からも高い支持を得ています。
浄土宗では、宗内関係者の実演者を増やすことを目的として、昨年初めてパネルシアター実演者養成研修会を企画・実施いたしました。毎回担当講師となる先生をお招きし、間近で先生方のパネルシアターを観ることができるだけでなく、見せ方や話し方、制作方法など懇切丁寧に指導してもらえるということで、参加者の方から有意義な研修会であったとの声を多くいただきました。
本年度もパネルシアター実演者養成研修会を実施することとなり、関西地区では、定員10名のところ、21名の参加者が集まりました。
第一回目の担当講師として、浄土宗児童教化連盟の理事長でもある辻本良明先生をお迎えしました。見るだけでなく、体を使って一緒に楽しむという辻本先生の良さがつまった研修会となりました。
辻本先生はPペーパーの引っ付くという特性を活かし、平面で見ていたサイコロの展開図を立方体に作られていました。サイコロの展開図に数字を入れるようにして、どこにどの数字がくれば正解なのかというように想像して考え、答えがきちんと立体的に捉えることができるようにされていました。数字だけではなく、ある言葉が横並びになるようにするにはどのように配置すればいいのかなど、応用が利くものになっていました。
「おおきくなったらね」(作:阿部恵)では、バナナやおにぎりといった様々なものが大きくなったら何になりたいか夢を描いているパネルシアターになっています。一緒に歌いながら、何になりたいかを考えるこどもに人気の作品です。
手遊びで有名な「グー・チョキ・パーで何作ろう」という歌がありますが、「グー・チョキ・パーでできるもの~」と歌を変えて、全員で手遊びをされていました。パネルシアター上に様々な絵を貼り、グーチョキパーでその絵を表現できるかという想像力と発想力を使うものでした。自分が思いつかなかったものが発表されると皆さん納得した様子で、自分の手で試していました。
童謡「おかあさん」を題材にしたパネルシアターを披露されました。
また、この歌詞の中にある「おかあさん」「なあに?」という掛け合いの部分を使って、母親役・子ども役に分かれ、子ども役が母親役に対して単純な疑問を投げかけるといったことを行いました。子どもだからこそ感じるような疑問にうまく応えられず、大人になってもわからないことや知らないことが多いということを実感しているようでした。
昨年度の参加者で有志の方々が、実際の教育現場でも用いられている赤ちゃんが誕生するまでのパネルシアターを行いました。赤ちゃんが母親のおなかの中でどのように成長していっているのかをパネルシアターを用いて説明するといったものでした。
教育現場で行う性教育は、教える側にどこか恥ずかしさが残ってしまうことが多く、それが子どもに伝わってしまうことで、間違った先入観を持ってしまったり、学ぶべき知識が頭に入っていないということがあるそうです。
しかし、パネルシアターで行うことによって、正しい知識を教えるとともに、ひとつの命が生まれる尊さを視覚・聴覚で捉えることができるように思います。
→ パネルシアター実演者養成研修会報告(平成26年度・関西地区)
→ 平成26年7月
→ 平成26年10月
→ 平成26年11月
→ 平成26年12月・平成27年1月
→ パネルシアター実演者養成研修会報告(平成27年度・関西地区)
→ 平成27年7月
→ 平成27年8月
→ 平成27年9月(公開講座)
→ パネルシアター実演者養成研修会報告(平成29年度・関西地区)
→ 平成29年7月
→ 平成29年8月