最新のポスター
令和6年度 – 教化ポスター
「いま極楽をもとむる人は、本願の念仏を行じて摂取の光明にてらされんとおもうべし。これにつけても念仏大切に候。よくよく申したもうべし」
意味:今、極楽往生を願う人たちは、本願に誓われたお念仏を称えて阿弥陀さまの救いの光明に照らしていただこうと思うべきです。だからこそお念仏は大切なのです。心をこめてお称えください。
浄土宗開宗850年のキャッチコピー「お念佛からはじまる幸せ」をテーマに、宗祖法然上人の御法語(仏法の要義を平易に説いた文章)の中からお念仏をとなえることの大切さを説かれたお言葉を引用しました。
法然上人が生きた平安時代末期から鎌倉時代初頭にかけて世の中な大乱が続き乱れていました。そのような状況の中で「南無阿弥陀仏ととなえれば、すべての者が救われる」というお念仏のみ教えにたどり着いた上人は、850年前の1175年に浄土宗を開宗しました。
明日の命もわからない、そんな不安にさいなまれながら毎日を生きる人々のために、法然上人はその生涯をかけて多くの人々にお念仏のみ教えを説かれました。そして、そのみ教えは850年の時を経た現代にも変わらず伝わっています。
このポスターに大きく描かれた円のシンボルは、月であり、太陽であり、阿弥陀さまの光明でもあります。また、法然上人が浄土宗を開宗してから積み重ねてきた850年という歴史や、想いを表現しています。
私たちは、毎日の暮らしの中でふとした時に悲しみや不安を感じることがあります。そんな時は心をこめて「南無阿弥陀仏」ととなえてみましょう。阿弥陀さまは空に輝く太陽のように、あるいは夜道を照らす月のように、わたしたちを見守ってくれています。一人じゃない、そう感じた時、不安は和らぎ、幸せへの道がきっと開かれます。
令和6年度 – 子どもポスター
みまもられてうれしいね
みなさんにとっての「しあわせ」とは何でしょうか。おいしいものを食べること。たのしい動画を見て笑うこと。大好きな人といっしょの時間を過ごすこと。人それぞれにいろんなしあわせがあると思います。だれだってつらい思いはしたくないし、悲しい気持ちにはなりたくない。それでも、うまくいかなくてとてもいやな気持になったり、大切な人と突然の別れを悲しんだり、避けようのないできごとがあふれていて、常にしあわせでいることはなかなか難しいです。
浄土宗では、お釈迦さまのみ教えの中で「お念仏」を大切にしています。お念仏は「なむあみだぶつ」と阿弥陀さまの名前をおとなえすることです。阿弥陀さまはその名前を呼ぶすべての人を分け隔てなくお救いくださり、つねに見守ってくださいます。つらいこと、かなしいことがあってもわたしたちは一人じゃない、だれかが見守ってくれている、そう感じさせることで、阿弥陀さまは、わたしたちの日々の生活に安心をもたらしでくれます。そして、その安心はわたしたちがしあわせに生きることをほんの少し、後押ししてくれるのです。
令和6年度 – その他
「浄土宗開宗850年慶讃ポスター」の第5弾。過去の第1弾から4弾に続き、メインビジュアルは世界で注目されている墨絵アーティスト・茂本ヒデキチ氏にご協力いただき、未来を見据える法然上人をイメージして描いていただきました。
令和6年、浄土宗は開宗から850年を迎えました、法然上人が見出した「“南無阿弥陀佛”ととなえればすべての人が救われる」というお念仏の教えは、これまでに数多くの人々の心を救い、現代まで伝えられてきました。そして、現代を生きる私たちや、未来を生きるすべての人も変わらずに導いてくれることでしょう。今回のポスターでは、すべての人の明日が幸せであることを願い、表現いたしました。
過去のポスター
令和5年度 – 教化ポスター
「いけらば念仏の功つもり、しなば浄土へまいりなん。とてもかくても、此の身には、思いわずろう事ぞなき」
意味:生きている間はお念仏を称えてその功徳が積もり、命尽きたならばお浄土へ参らせていただきます。いずれにしてもこの身にはあれこれと思い悩むことなどないのです。
今回は、「浄土立宗の御詞」に説かれる「凡入報土」説における5つの要素(衆生論、仏土論、実践論、経典論、即時別時)から「即時別時」の視点にもとづき、法然上人のご法語の中から「いけらば念仏」の御詞を引用しました。
このポスターでは、誰もが踏み出す一歩の等しさと、その一歩の大切さ、尊さを、無数の矢印でかたどられた大きな足跡をモチーフとして表現されています。一歩一歩を積み重ねる私たちの歩みに、日々、悩みや迷いは尽きませんが、念仏の生活を送り、阿弥陀さまにお見守りいただくことで、安心して毎日を歩むことが出来る、そんなメッセージを込めました。
令和5年度 – 子どもポスター
きみの笑顔がみんなのパワー!
家族にありがとうを伝えよう。友だちと仲良くしよう。物を大切にしよう。自分ではない他の人、物、事に思いやりを持って接したり、使ったりすることは、これからどんどん、広い世界に出ていくみなさんにとって、とても大切なことです。お父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、学校の先生も教えてくれます。
ですが、一番忘れてはいけない大事なことがあります。それは「自分自身を大切にすること」です。遠い昔のお釈迦さまも、長くて苦しい修行のあと、自分自身をいたわったことで、「さとり」に近づくことができました。
疲れている時はゆっくり休んで、落ち込んだときはいっぱい笑って遊んで、自分自身を大切にしてみましょう。あなたが穏やかに、健やかでいることが、きっとまわりにも広がっていくことでしょう。
令和5年度 – その他
「浄土宗開宗850年慶讃ポスター」第4弾です。メインビジュアルは引き続き、世界で注目されている墨絵アーティスト・茂本ヒデキチ氏にご協力いただき、今回のポスターでは法然上人を横から見たお姿を描いていただきました。
専修念仏という新たな教えを切り開き、幾度もの法難にも屈しなかった法然上人のお姿は、現代を生きる私たちが強く感銘を受けるものであります。その情熱と念仏で救われることへの確信が、穏やかでありながら力強い茂本氏の画風によって表現されています。
令和4年度 – 教化ポスター
「答う。経には双巻・観無量寿・小阿弥陀経等、これを浄土の三部経となづく。」
意味:お答えします。経典であれば『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』で、これらを「浄土三部経」と名づけています。
今回は、「浄土立宗の御詞」に説かれる「凡入報土」説における5つの要素(衆生論、仏土論、実践論、経典論、即時別時)から経典論を選び、“何に依って”往生するのかという視点にもとづき、法然上人のご法語の中から「浄土三部経」に言及されたおことばを引用しました。
浄土宗のお念仏の教えは、『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』という三つのお経をよりどころとしています。
このポスターでは、はるか昔から受け継がれてきたこの「浄土三部経」と法然上人のみ教えを、悠久の時を積み重ねてきたであろう大樹をモチーフとして表現しています。
あらゆるものがうつろいゆくこの世界の中においても、法然上人が示されたお念仏の教えは、これまでも、そしてこれからも変わらずに私たちを導いてくれます。
令和4年度 – 子どもポスター
「みんな、おなじ命。」
今、ここにあるわたしの「いのち」はわたしだけで存在しているものではありません。
お父さんとお母さんがいて、おじいちゃんおばあちゃんがいて、わたしの「いのち」は多くのご先祖さまの「いのち」の連続でここにあります。
ご先祖さまだけではありません。今日食べたお料理だって、お料理を作る人や道具、食材を売る人や場所、食材を運ぶ人や車、食材を作る人や生き物…わたしの「いのち」は、わたしには見えていないところで、多くの「いのち」のつながりによって生かされているのです。
たくさんの「いのち」に感謝して、今日一日も大切に過ごしましょう。
令和4年度 – その他
テーマ:「二祖対面」
メインビジュアルは、昨年度に引き続き、『浄土宗新聞』で連載中の「古典から見る“この世”“あの世”の情景」で揮毫いただいており、世界で注目されている墨絵アーティスト・茂本ヒデキチ氏にご協力いただきました。
今回のポスターは「二祖対面」をテーマとして、法然上人と善導大師の夢の中での邂逅をイメージしています。
浄土宗では、法然上人が善導大師の著された『観経疏』の「一心専念の文」に出会い、専修念仏一行に帰した承安五年(一一七五)をもって立教開宗としています。
浄土宗を開宗した法然上人はある夜、夢の中で善導大師と出会われ、大師から「汝専修念仏を広むること、貴きが故に来れるなり」とのお言葉を頂戴されました。
この「二祖対面」によって自身の進むべき道に確信を得られた法然上人は、生涯をかけて人々にお念仏の教えを広められました。
令和3年度 – 教化ポスター
「念仏のひとは十はすなわち十ながら生じ、百は百ながら生ずるこれなり」
意味:お念仏をとなえる人は、十人中十人すべてが往生し、百人中、百人すべてが往生します。
今回は、「浄土立宗の御詞」に説かれる「凡入報土」説における5つの要素(衆生論、仏土論、実践論、経典論、即時別時)から実践論を選び、“どうやって”往生するのかという視点にもとづき、法然上人のご法語の中から「念仏往生」を説いたおことばを引用しました。
誰もが自分を偽ることなく、お念仏をとなえるだけで平等に救われるという教えが、多様性を受け入れ、共に生きることの重要性が叫ばれる現代社会において、多くの人が安心して、前向きに生きていくための一助となることを願っています。令和3年度 – なむちゃんポスター
「あしたは晴(は)れるよ」
「みんなマスクをしていて、どんなお顔でいるかわからない」
「去年は遠足、授業参観、発表会、運動会…全部中止になっちゃった。楽しみにしていたのに、今年も、来年も、できないのかな」
コロナ禍で先が見えない状況が続くなか、子どもたちは、自分で感情を処理することも難しく、大人以上に不安な気持ちを抱えているかもしれません。
そんな不安な気持ちに、阿弥陀さまはいつも寄り添って見守ってくださっています。
この世は「諸行無常」と言われるように、同じ状況がずっと続くことはありません。みんな笑顔で、元気に遊んで、楽しくごはんを食べられる日は必ず訪れます。
不安な気持ちは阿弥陀さまにおあずけして、日々を元気いっぱい生きましょう。明日には、雨が上がってきれいな虹が見られますよ。令和3年度 – その他
浄土宗開宗850年慶讃ポスター「我、浄土宗を立つる心は、凡夫の報土に生まるることを、示さむためなり。」
意味:私が浄土宗を立てた意趣は、凡夫が阿弥陀仏の報土に往生できることを示すためである。
メインビジュアルを、『浄土宗新聞』で連載中の「古典から見る“この世”“あの世”の情景」で揮毫いただいており、今、世界で注目されている墨絵アーティスト・茂本ヒデキチ氏にご協力いただきました。今まさに、誰もが救われる教えを探し求めるため、強い想いで旅路に立たれる法然上人の後ろ姿をイメージし「開宗に向けて歩みだす」躍動感ある墨絵に「浄土宗開宗850年」「我、浄土宗を立つる心は、凡夫の報土に生まるることを、示さむためなり。」等のメッセージを掲載いたしました。
なお、茂本氏によるイラスト制作の様子をYouTube公式チャンネルに公開中です。こちらからアクセスできます。令和2年度 – 教化ポスター
「阿弥陀仏と 申すばかりを 勤めにて 浄土の荘厳 見るぞうれしき」
意味:日々、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」とお念仏をとなえることだけで、極楽浄土の素晴らしい様相が観られるとは、なんとうれしいことよ。
今回は、「浄土立宗の御詞」に説かれる「凡入報土」説における5つの要素(衆生論、仏土論、実践論、経典論、即時別時)から仏土論を選び、“どこに”往生するのかという視点にもとづき、法然上人のお歌の中から、極楽浄土に対する憧れを詠んだ一首を選びました。
このポスターでは、「極楽浄土にいらっしゃるご先祖さまに会ってみたいと空を見上げる子どもたち」を表現しています。「いつかご先祖さまに会えますように」というキャッチコピーを提示し、「極楽浄土は、全ての人々を救いとるという阿弥陀さまの願いが成就した世界です。私たちが安らぎを得られるように、また先立たれた大切な人に再会できるように阿弥陀さまが導いてくださいます。いつかそこに行ける日を想いつつ、お念仏をおとなえしましょう」というメッセージを添えました。令和2年度 – なむちゃんポスター
「あたりまえに ありがとう」
現代の私たちの多くは、衣・食・住など物質面で恵まれていますが、心のどこかでそれを「あたりまえ」とは思っていないでしょうか? 決して「あたりまえ」などではなく、どれも、さまざまな条件や要素が複雑に重なり合い、その結果として享受できているものばかりなのです。奇跡ともいえる状況が続いている、とも言えるでしょう。あたりまえだと思い込みがちな日常こそが、実はこの上なくありがたいものなのです。
このポスターでは、そうした「あたりまえ」と思い込みがちな感覚に一時停止を促し、感謝の気持ちを改めて持ってほしいという想いから、何気ない日常の光景のイラストに「あたりまえに ありがとう」のメッセージを添えました。令和元年度 – 教化ポスター
「散れども名を称すれば、仏願力に乗じて、往生す」
今回は、「浄土立宗の御詞」に説かれる「凡入報土」説における5つの要素(衆生論、仏土論、実践論、経典論、即時別時)から衆生論を選び、“誰が”往生するのかという視点で制作いたしました。数あるご法語の中から、お念仏をとなえていてもつい色んなことを考えてしまい集中するのが困難であるという問いに対して、心が散り乱れたままでも、心から往生したいという想いでお念仏をとなえれば、阿弥陀さまの本願のお力によって往生できる、という法然上人の答えの一節を選びました。
このポスターでは、「桜の花びらのように散り乱れる私たちの心」を表現しています。
私たちは現代を生きるなかで煩悩に苛まれることがほとんどですが、「たとえ心乱れても、私は見守られている」というキャッチコピーを提示し、「生きていく上で悩み、迷い、心が散り乱れてしまうのは自然なことです。阿弥陀さまはどんなときでも私たちのことを見守っていてくださり、救いを求め、お念仏をとなえる人を見捨てることは決してありません」というメッセージを添えました。令和元年度 – なむちゃんポスター
「ニッコリわらってこんにちは!」
近年、家庭をはじめとした社会の中でコミュニケーションが不足していると言われています。いつもスマートフォンを見つめ、顔を上げれば不機嫌な顔をしている人には誰でも近づきにくいものです。
お釈迦さまは「無財の七施」の中で次のように述べられています。優しい眼差しで人と接すること、笑顔で接して嫌な顔をしないこと、優しい言葉で接して悪口を言わないことと、優しい心で人と接すること。これらは、現代社会から失われつつあるものではないでしょうか。
ニッコリわらって挨拶をすれば、自分だけでなくその笑顔を見た周りの人も優しい気持ちになります。その笑顔を見た誰かが、笑顔を受け継いで、また他の誰かに笑顔を届ける。このようにして広がった笑顔の輪は、やがて自分に戻ってくる。こうした想いを込めて制作いたしました。平成30年度 – 教化ポスター
「露の身は ここかしこにて 消えぬとも こころはおなじ 花のうてなぞ」
意味:露のようにはかない命の私たちが、こちらやあちらや、どこで亡くなってしまったとしても、心は同じ蓮台、きっとお浄土でお会いできることでしょう。
キャッチコピー:「また会える、その日まで。」法然上人が詠まれた和歌から、檀信徒の皆さまが理解しやすいものを選びました。お念仏をとなえ阿弥陀仏の慈悲にすがるものは、皆、極楽での再会が間違いなく、娑婆世界での距離など、取るに足らない、ということを詠んだものです。
言うまでもなく、ご縁のある方と別れることは、悲しく苦しいことですが、この和歌に法然上人が詠み込まれたように、お念仏の教えを信じ極楽浄土での再会を願うことで私たちもその悲しさや苦しさを乗り越えることができるのではないでしょうか。このポスターでは、「信心を持つことで得られる心の安らぎ」を表現しています。
イラストの水面の波紋は、「無常」である娑婆世界の象徴として描かれています。また、2匹のカエルは、自己と他者を表しています。先立たれた方と極楽浄土で再会する情景を牧歌的なイラストタッチで表現しました。平成30年度 – なむちゃんポスター
「いつかまた会えるよね」
現代では、核家族化が進んだことで個人の先祖供養に対する意識が希薄になり、日常生活でお寺や仏さまにお参りする機会が減っていると言われています。
祖父や祖母と一緒にお寺にお参りしていた家庭というのは、自ずとお寺に関心が向くものですが、お寺や仏様と長期に渡ってご縁が遠くなると、「お寺は普段行くところじゃない。何か用事があった時だけ行くものだ」と思い込んでしまい、自然とお寺から足が遠のいてしまうのではないでしょうか。
このポスターでは、「再会」をテーマに、なむちゃんが、先立たれたおじいちゃんやおばあちゃんを想いながらお墓参りをする場面を描くことで、子どもの頃からご先祖さまを大切にする心を持ってお寺にお参りに来て慣れ親しんでほしい、そうした想いを込めて制作いたしました。平成29年度 – 教化ポスター
「生命(いのち)に感謝し、一日一日を生きる。」
人の生命には限りがあり、その終わりはいつ訪れてもおかしくありません。だからこそ、一日の終わりに、極楽浄土へ往生するためのお十念をとなえて眠りにつきましょう、と法然上人は説かれています。
限りある生命は「一日一日の積み重ね」です。この和歌は、一日一日を精一杯生きること、信じる道に対して真摯に励むことが大切だと教えてくれています。
イラストのローカル列車は人生の象徴として描かれています。歩みはけっして高速ではありませんが、ただ一筋の鉄路を進む姿に、「信じる道」を精一杯進む生き方を重ねています。また、その列車を見守るように輝く月は、阿弥陀如来を表しています。
人々は車窓から月を見上げ、今日という日を振り返っています。こうした情景から、一日の終わりに「生命」に感謝し、お念仏をとなえながら阿弥陀如来に心を預けることの大切さを表現しています。(文化局発行)
平成29年度 -なむちゃんポスター
「毎日を大切に」
「めんどうくさい」と、物事をついつい後回しにしてしまうことはありませんか?
たとえば、学校の夏休み、2学期の始業式の間際に、宿題を泣きながらやった経験がある人は少なくないはずです。
「水は低きに流れ、人は易きに流れる」のことわざがあるように、楽な方に流れてしまうのが人間です。つい後回しにしてもしようがないと感じるかもしれません。
でも、何事にもひたむきに取り組んだ方が、気分良く一日を送れると思いませんか?
子どもたちに、学校での勉強も家での生活も友達と遊ぶことも、その子なりにひたむきに取り組んで、“毎日をたいせつに”送ってほしい。そんな思いを込めて制作いたしました。(文化局発行)
平成28年度 – 教化ポスター
「あなたも、わたしも、いたらぬ存在。」
池を泳ぐ2匹の小さな金魚は、「凡夫」の象徴として、自分と他者を表しています。 また、ビジュアル上部の蓮の花は、阿弥陀如来を表しています。蓮の花は金魚を温かく見守っているようであり、金魚も蓮の花を見つめているような構図とし、阿弥陀如来に心を預ける大切さを伝えています。全体として、やわらかく明るい印象のビジュアル、平易な文章を心がけました。たくさんの方が阿弥陀如来に心を預けることで気持ちが穏やかになり、救いのきっかけとなるポスターを目指しています。
(文化局発行)
平成28年度 – 教化ポスター
「私たちは迷いつづけるのだろうか」
このポスターは、だれもが持っている「迷い」を暗めの雑踏の写真を使用し、表現いたしました。あえて重厚感のある色調にすることで存在感を演出しています。また、デザインの重厚感や存在感から、文体についても、若干堅いものにしています。見る方に対して、「凡夫」の自覚を促し、お念仏をとなえることの大切さを伝えています。
(文化局発行)
平成28年度 – なむちゃんポスター
「すなおに、ごめんなさい」
なむちゃんシリーズ。
いつもは仲良しでいても、時には相手を怒らせてしまったり、何か悪いことをしてしまったりすると、お互いにギクシャクして気分も悪くなってしまいます。誰でも経験したことが、あるのではないでしょうか?自分が悪いと思ったら、気持ちを素直に伝えることが、仲良くしていける秘訣です。「ごめんなさい」のひとことを言うのは勇気がいるかもしれません。でも、その一言で自分自身も相手も気分よく過ごせ、今まで以上に仲良くなれるものです。「すなおに、ごめんなさい」と言える人に。そんな思いを込めて制作いたしました。(文化局発行)
平成27年度 – 教化ポスター
「まぁるい言葉で こころをまぁるく。」
角がとれてまるくなった石に笑顔を描き、このビジュアルに「和顔愛語」のメッセージを込めました。積み重なった石は、互いに触れ合いながら生きる人間同士を表現しています。石の上に雨のように降り注ぐのは、思いやりから生まれたやさしい言葉です。こうしたやさしい言葉によって人間のこころは角がとれてまるくなり、周囲にも笑顔が広がっていくことを、石のまるい形と表情で表現しました。「平和な世の中は、一人ひとりの“笑顔でやさしい言葉をかける”という行いからつくられる」というメッセージをシンプルであたたかみのある表現で、こどもから大人まで幅広い世代に伝えていただきたいと考えます。
(文化局発行)
平成27年度 – なむちゃんポスター
「えがおって、うれしいね」
なむちゃんシリーズ
明るい笑顔で優しい言葉をかけてもらうと、ホッとしてうれしい気分になりますね。自分がうれしいと、それを見ている相手もうれしくなります。そして、誰かにも自分がしてもらったように笑顔でやさしい言葉をかけてあげたくなりませんか。
そんな明るい連鎖反応で、なむちゃんも周りの人たちもみんな笑顔になっていく、うれしさを表現しました。(文化局発行)
平成26年度 – 教化ポスター
「月かげ」
宗歌「月かげ」を中央に配し、宗紋を”月”に見立て
周囲は阿弥陀さまの慈悲で黄金に輝き、”ながむる人”をウサギになぞらえデザインしました。
(文化局発行)平成26年度 – なむちゃんポスター
「みんなも照らされているよ」
世代を問わず親しみやすいなむちゃんシリーズです。
ふと、空を見上げるとお月さまが・・・
宗歌「月かげ」の「阿弥陀さまの光明」について、なむちゃんがわかりやすく説明しているデザインになっています。
(文化局発行)平成24年度 – 教化ポスター
「たてにも、よこにも『いのち』はみんな つながりあっているんだね。」
私たちは、ご先祖さまからのいのちの連続という“縦のつながり”と、共に時を同じくして生きる人々や自然との“横のつながり”があってこそ、存在することができます。
ポスターは、親子が、縦と横に交わりさまざまな形をつくるあやとりで遊ぶ姿をモチーフにしました。あやとりの糸は、共に生かし、生かされる「いのち」のつながりを表しています。
年回法要などの折、このあやとりをたとえに、いのちのつながりを確認できる法会の大切さや意義をお話しされてはいかがでしょう。(文化局発行)
平成24年度 – なむちゃんポスター
「かなしいときには いっしょに泣いて うれしいときには いっしょに笑おう」
私たちは、ご先祖さまからのいのちの連続という“縦のつながり”と、共に時を同じくして生きる人々や自然との“横のつながり”があってこそ、存在することができます。
ポスターは、親子が、縦と横に交わりさまざまな形をつくるあやとりで遊ぶ姿をモチーフにしました。あやとりの糸は、共に生かし、生かされる「いのち」のつながりを表しています。
年回法要などの折、このあやとりをたとえに、いのちのつながりを確認できる法会の大切さや意義をお話しされてはいかがでしょう。(文化局発行)
平成23年度 – 教化ポスター
「ありがとう」
私たちがここに存在しているのは、先祖からの“いのち”の連続のおかげです。そして、子どもは“いのち”そして未来への象徴ともいえるでしょう。
明るく元気な子どもがそこにいるだけで、私たちに元気や希望を与えてくれます。共に生きる喜び、過去からつながるすべての“いのち”の尊さに自然と感謝したくなります。(文化局発行)
平成23年度 – なむちゃんポスター
「ひとりじゃないよ」
昔から人類は、支え合いながら、苦労を乗り越えてきました。そのおかげで私たちが存在しています。
遺伝子研究によれば、人類はアフリカの一人の女性につながるといわれています。そう考えると人類は親戚のようなものです。世界中の人間が共に手を携え、助け合う、そんな「共生の世界」になることを浄土宗は念願します。
法然上人の教えに込められている「共生」という意味の深さを子どもたちに教えてあげてください。(文化局発行)
平成22年度 – 教化ポスター
「思い通りという、道はない。」
自分の思い通りにならずに腹を立ててしまった経験は誰にでもあると思います。
しかし人生は思い通りにならないことばかりです。
現実を素直に受け止めること、それが浄土宗21世紀劈頭宣言の1つ「愚者の自覚を」を実践することでもあります。自分自身を冷静にみつめてください。「思い通り」という道はありません。(文化局発行)
平成22年度 – なむちゃんポスター
「よくばりはダメだよ」
あれもこれも欲しがるなむちゃん。欲張りすぎです。
でも、みんなは知っているはずです。何事もほどほどが大切だということを。
コピーは「よくばりはダメだよ」
誰か、なむちゃんに教えてあげてください。(文化局発行)
平成21年度 – 教化ポスター
「家庭の光が照らすものすべて、ひと粒、ひと粒が愛情です。」
「家庭にみ仏の光を」。このテーマを“愛情”というキーワードで表現しました。
幼い頃、両親にお米にはひと粒ひと粒に仏さまが宿っているので、最後のひと粒まで感謝して食べなさいと言われた方も多いでしょう。
そのお米を母親は、一つ一つ愛情を込めて握り「おにぎり」を作ります。そして、子どもはその愛情を受け、次の代へと継いでいきます。
この愛情のくり返しが、智慧と慈悲を育む家庭を作るのです(文化局発行)
平成21年度 – なむちゃんポスター
「みんなのたからものはなに?」
あなたにとって「たからもの」は何ですか?
この質問に対して、みなさんはどう答えるでしょう?
小さなお子さんなら、なむちゃんのように目先の「ドーナツ」と答えるかもしれませんが、多くの方は「それは家族の仲の良い、温かい家庭です」と答えるのではないでしょうか。
温かい家庭は、かけがえのない「たからもの」です。このことを子どもたちにもあらためて気付いてもらいたいのです。(文化局発行)
平成20年度 – 教化ポスター
「人間はいまもまだ、やさしいですか。」
「社会に慈しみを」。このテーマを“やさしさ”というキーワードで表現しました。社会へのやさしさ、他者へのやさしさ、それこそが人の幸福につながっていくことでしょう。ビジュアルはお地蔵さんと立てかけられた傘。それは誰かのちょっとした思いやりをイメージします。
コピーは「人間はいまもまだ、やさしいですか。」
やさしさというものは、そもそも人間の本能なのであることを信じてやみません。(文化局発行)
平成20年度 – なむちゃんポスター
「やさしい人になれるかな」
メインビジュアルに、雨宿りをしている猫になむちゃんが傘を差し出しています。
目的地に行く途中で雨に降られた猫が雨宿り中になむちゃんと出会い、「いっしょに行こうよ」と傘を差し出されたのか、それとも、家の近所で雨宿りをしていた猫を見つけたなむちゃんが、「ボクの家はすぐ近くだからこれを使いなよ」と傘を手渡したのか、いろいろなイメージをふくらますことができると思います。
コピーは「やさしい人になれるかな。」
子どもたちにはぜひ、やさしい大人に育ってもらいたいと思います。(文化局発行)
平成19年度 – 教化ポスター
「ひとつ空の下で」
メインビジュアルに相合傘で歩く子どもたちを使用。雨の中お互いが濡れないように肩を寄せ合い歩いていく。
その姿が、人と人が共生(ともいき)することの大切さを語ります。
子どもたちの前には、ずっと続く道。それはこれからの長い人生を象徴しています。コピーの「ひとつ空の下で」という文字は、すべての人間はひとつ屋根ならぬ、ひとつ空の下で共に生きている存在であることを表現しています。(文化局発行)
平成19年度 – なむちゃんポスター
「みんなともだちなかよくしようね」
子どもたちに大人気のアンパンマンの生みの親で知られるやなせたかしさんが書かれた『手のひらを太陽に』という歌があります。この歌は「ぼくらはみんな生きている」で始まり、「みんなみんな生きているんだ友達なんだ」と締めくくられています。
子どもたちはこの歌のようにはじめて会ってもすぐ友達になり、なかよく遊びます。その気持ちをいつまでも忘れずにいて欲しいことを願いポスターを制作しました。(文化局発行)
平成18年度 – 教化ポスター
「家族への想いは、消去できない。」
現代を象徴する電化製品、パソコンを使用したポスターです。
パソコンの画面を見ながら撮影した写真データを整理していると家族の写真を見つけます。ほとんどの写真データを削除していましたが、この写真だけは削除せずに残しておこうと「いいえ」のボタンを選択します。
キャッチコピーは、「家族への想いは消去できない」
さらに、家族を想う気持ちが根となって、社会や他国の人々を想いやる気持ちへと広がっていくことをリードコピーでおさえてみました。(文化局発行)
平成18年度 – その他ポスター
「平和の祈り~いのちありがとう~」
近年、子どもたちが巻き込まれる事故や事件が多く発生しているように、子どもたちを取り巻く環境が安心できるものではなくなっています。このすさんだ世情の中で、子どもたちが慈悲心を拠りどころにイキイキと育ってもらえるように働きかけることが私たち浄土宗児童教化連盟の使命であると考えています。
今年度は「イキイキ☆コドモ」~いのち ありがとう~ をテーマに活動を行いますが、その一環として、この度、平山郁夫先生のご協力を得て教化ポスターを制作しました。各寺院で掲示していただき、お寺を訪れる子どもたちが生きとし生けるものの命に感謝をし、平和を愛する心を持ってもらえるよう、子どもたちの教化育成にご活用いただければ幸甚に存じます。(浄土宗児童教化連盟)
平成18年度 – その他ポスター
「ミャンマーの子どもたちへ寺子屋を!」
仏教国ミャンマーでは、古くからの寺子屋教育が残り、ミャンマー第2の都市マンダレーでは296校の寺子屋が存在しています。貧困地域の多いこの地では、公立学校に通学することができない数万人の小学生の教育に、寺院の僧侶とボランティアスタッフがあたっています。
ほとんどの寺子屋は、僧院の一部施設等を利用していますが、生徒の急激な増加に伴って、粗悪な建物を利用したり、木陰の地面に座って勉強するような劣悪な現状で、校舎および教室の確保が困難な状況です。
この教育環境を少しでも改善するために財団法人浄土宗報恩明照会(現・公益財団法人 ともいき財団)では、平成16年度より多くの賛同者の下、浄財を賜り校舎の建設・机・椅子・教材・トイレ等の提供を行って参りました。みなさまのご協力により、現在まで2つの校舎を完成させることができました。多くの子どもが、大変に喜び、さらに真剣に学んでいます。今後もアジア仏教圏の、子どもたちの未来のために、支援を進めていきたいと考えております。
この度、寺子屋建設に対するご支援を呼びかけるポスターを制作いたしました。ポスターをご掲示いただき、より多くの方々にご支援をいただけましたら幸に存じます。
また、財団法人報恩明照会(現・公益財団法人 ともいき財団)では会員制度を設けており、会費はこれらの活動に充当されております。是非一人でも多くの方々にご賛同を賜りたく想っております。当財団の活動にご理解とご協力の程、何卒宜しくお願い申し上げます。平成18年度 – 「法然上人800年大遠忌」ポスター
「法然上人800年大遠忌」
平成19年3月18日に朝日新聞朝刊(全国版)に掲載いたしました、大遠忌広告のデザインをアレンジし、「法然上人800年大遠忌」ポスター(3作目)を制作いたしました。
総本山知恩院所蔵の『法然上人行状絵図(国宝)』巻6第8、9紙から、法然上人がお念仏の御教えを説かれている場面を用いながら、「受け継がれてきた尊ぶ心、次世へ繋ぐ。」とコピーを入れ、その御教えと精神が800年も経た現代に確かに受け継がれてきていることを表現しております。
朝日新聞に掲載いたしました「法然セミナー2006採録記事」「大遠忌広告」の紙面につきましては、抜き刷りをいたしまして、浄土宗新聞平成19年5月号に付録として同封させていただいておりますので、本ポスターと併せまして効果的にご活用いただきたく存じます。(宗祖法然上人800年大遠忌事務局発行)
平成18年度 – 「ココロ・エコ」ポスター
「ココロ・エコ」の精神や、マーク・ロゴ等を広く周知させるため、また、今年度から宗内外で本格的にココロ・エコ事業を展開していくにあたりまして、「ココロ・エコはじまる。」とコピーをいれたポスターを制作いたしました。
デザインテーマとして、「誰にでも理解しやすく」「少し新しい価値で、毎日の暮らしを見直す大切さを訴えるもの」「遠い理想論ではなく、もう一息で実現できそうなもの」「楽しい(美しい)暮らしの予感がするもの」などの観点から、環境だけでなく一般社会としても課題である、「交通問題」を取り上げました。
「駐輪公害」「歩道では歩行者の敵、車道ではクルマの邪魔」など、最近ではまさしく邪魔者扱いをされている自転車ですが、本来は便利で、楽しく、環境貢献ができ、健康的であり、さらには町をお洒落に美しくすることも可能なものです。
歩行者、クルマ、そして自転車。それぞれの良いところ、悪いところを認め合いながら、自転車専用路を設置し、三者の共存を訴えるデザインにより、「自然(じねん)環境と共生(ともいき)社会の実現への願い」という「ココロ・エコ」の精神を表現しています。(宗祖法然上人800年大遠忌事務局発行)
平成18年度 – 「世界平和念仏の日」懸垂幕
浄土宗は、平成15年に中村康隆ご門主猊下(当時)のご提案により、宗祖法然上人のご命日である毎月25日を「世界平和念仏の日」と制定し、浄土宗平和協会による活動や『宗報』『浄土宗新聞』「ラジオ」による啓発を始めて、平成19年1月25日に4周年を迎えました。
これは法然上人の非暴力の精神を戴き、毎月25日正午には自分の居る場所でご一緒にお十念をとなえることで、すべての人々の幸福と人類の福祉を願い、一人ひとりが平和に暮らせる明るい社会になるよう「天下和順兵戈無用」を祈念する運動です。
平成17年から各総・大本山には毎月25日正午に梵鐘を撞いていただく「梵鐘鳴鐘運動」をお願いする中、翌年1月25日には3周年を記念し、総本山知恩院において別時念仏会奉修とともに、重要文化財であります大鐘の鳴鐘が行われました。
そして、このたび、この運動の更なる全国展開をはかるため、各ご寺院におかれましても毎月25日正午の世界平和念仏の推進とともに、梵鐘のあるご寺院では梵鐘の鳴鐘につきましても併せてお願いを申し上げる次第です。
また、「世界平和念仏の日」懸垂幕を製作いたしましたので、各ご寺院の門前等にご掲出いただくことにより、本運動の敷衍・推進にご協力いただければ幸甚です。
なお、梵鐘を撞く回数に定めはなく、カン(牛へん+建)稚法による回数(まず捨鐘3下し、18下撞き、息稚2下)を始め、六字名号の6下、第十八願の18下、二十五菩薩の25下など、ご参考にしていただければと存じます。(宗祖法然上人800年大遠忌事務局発行)
平成18年度 – なむちゃんポスター
「今やれることは今やる あとでやる、ではなく今やろう 」
夏休みに入ってすぐに宿題を始めればいいのに、つい後回しにして、気がつくと夏休みも終わりに近づき、 あたふたしてしまう。夏休みを例に出しましたが、これに近い経験は多くの人がさまざまな時にお持ちではないでしょうか。
私たちは「今すぐやれる(今すぐやらなければいけない)」ことを「後まわし」にしてしまって後悔することが時々あります。後であわてることなく物事にとりかかるよう「自分の尻をたたく」意味のポスターを制作してみました。(文化局発行)
平成17年度 – 教化ポスター
今から30年ほど前「戦争を知らない子どもたち」という歌が流行しました。当時は、この歌のフレーズにあるように「戦争が終わって生まれた」人も大勢いましたが、それ以上に“戦前生まれ”の“戦争を体験された”人が多い時代でした。
現在は、「戦争って本当にあったの?本当に大勢の人が亡くなったの?」と話す若者さえいるように、“戦後生まれ”の“戦争が起こったことすら知らない”人が多くなってきました。
今年は第2次世界大戦が終って60年。あの出来事を風化させずに、そして強い反戦への決意をあらわし、すべての人が世界平和を願い、確かな一歩が踏み出せることをアピールするためにポスターを作成しました。(文化局発行)
平成17年度 – 「宗祖法然上人800年大遠忌」周知ポスター
「宗祖法然上人800年大遠忌」
(堂内・掲示版用)
平成23年に迎えます「宗祖法然上人800年大遠忌」周知ポスター第2作目を、平成15年度に続き作成いたしました。デザインは総本山知恩院所蔵の『法然上人行状絵図(国宝)』から、巻37第5段の法然上人が往生される場面を用い、「あれから、もうすぐ800年。法然さまの、800年。」とコピーを入れました。
B全版、B2版の2本を作成しましたので、効果的にご活用いただきたく存じます。(宗祖法然上人800年大遠忌事務局発行)
平成17年度 – 平和への一歩に
「みんなでしあわせのタネを育てましょう」
お布施といえば、多くの人は葬儀や法要の際に僧侶に渡すお金を想像されるようですが、ご承知のように、お布施は金品を与えることに限らず、「笑顔で接したり」「思いやりの言葉をかけたり」「疲れている人に席をゆずったり」「道路のゴミを拾ったり」することで、周囲を気持ちよくしてあげることも立派な布施行の一つです。
このような誰にでもできる「お金のかからない布施」があることを小さな子どもたちにも教えてあげて下さい。(文化局発行)
平成16年度 – 教化ポスター
「浄土宗21世紀劈頭宣言」ポスター 「世界に共生(ともいき)を」
一般的に共生は「きょうせい」と読まれ、「共に所を同じくして生活する」という意味で使われる場合が多いようですが、浄土宗が用いる「共生」はその意味だけでなく、「先祖や子孫などとの縁という時間的なこと」も含めています。普段、私たちは横のつながり(人間関係)を重要視し、縦のつながり(上下関係ではなく、先祖や子孫の関係)をおろそかにしがちです。それは生活をする上で目に見える横のつながりに気を奪われているからではないでしょうか。
ポスターに写る子どもと犬は他者(異文化)との交流の難しさを表わしています。
しかし子どもを見つめる犬のまなざしは異なった考え方、主義・主張を持つ存在でも、心から語り合えばきっと理解しあえる、そして理解し合えばかけがえのない存在になることを表現しています。
またこの犬はこの子供にとって友達(横のつながり)であり、家族(縦のつながり)であることも表現し、「世界に共生を」のメッセージである仲間や祖先などの縁との関係性を具現化しました。
キャッチコピーも「話したい、これまでのこと、これからのこと」とし、心と心の交流によって誰もがわかりあえる、そのお役に立つのが浄土宗であり、法然上人の教えであることを表現しています。
ビジュアルはさまざまな色が氾濫する中であえて伝統的なモノトーンにしました。平成16年度 – なむちゃんポスター
「あったかいことばで話をしよう」
最近は相手の立場や気持ちなどを考えない「冷たい言葉」を用いる人が目立ちます。特にインターネットの書き込みや一方的なメールの送信などは相手と直接に話が行われないため、悪意的な誹謗や中傷といった冷たい言葉が目立つようです。冷たい言葉は相手を傷つけ、いやな気持ちにさせる。場合によってはケンカにも発展します。
こんなことがないように、みんなに「暖かい言葉」を用いて話をしてもらいたい。誰だって、にこやかな笑顔で「暖かい言葉」で話をされるといやな気分にはなりません。明るい気持ちにもなれるし、うれしいはずです。
より暖かさを伝えるために「暖かい」を子どもたちがよく使う「あったかい」とし、イラストには、ポスターを少しお茶目にするために、他の意味の温かさを表現する「温泉」「焼いも」「コタツ」を入れてみました。平成15年度 – 教化ポスター
「社会」ポスター
泥だらけのグランドに、空気の抜けたへこんだサッカーボールを置きました。これは落ち込んだときの人の心を表しています。そしてコピーを「へこんだ時ほど、やさしくありたい」といたしました。
人はだれでも落ち込んでしまう時があります。そしてそんな時ほど周囲への気配り、やさしさが失われてしまいます。「和顔愛語」という仏教語があります。どんな時でもやさしく人に接すること。これはとても難しいことかも知れません。しかし、ひとつの笑顔ややさしいことばを発することが、落ち込みから抜け出るきっかけにもなることはまちがいありません。またこれは、落ち込んだ人に対する他者の態度にも同じことがいえます。
今回のコピーは、落ち込んだ時の自分自身のありかた、そしてまた、落ち込んでいる人を見た時の他者のありかたのふたつを懸けたコピーとしています。(出版室)
平成15年度 -「宗祖法然上人800年大遠忌」告知ポスター
「宗祖法然上人800年大遠忌」告知ポスター
(堂内用)
平成23年に迎えます「宗祖法然上人800年大遠忌」に向けて、檀信徒等にこの大遠忌を 周知していただくための第一弾として作製いたしました。
デザインといたしましては、総本山知恩院所蔵の法然上人像「隆信の御影」、「法然上人行状絵図」第6巻「吉水に庵を結ぶ」図、大本山金戒光明寺所蔵の「一枚起請文」を配しています。
これは、まず檀信徒のみなさんに知っていただきたい法然上人のご尊顔と、上人が浄土宗を開き、人々にお念仏の教えを初めて説かれた時の記念すべき図、そしてご遷化2日前に遺された「一枚起請文」です。このポスターを本堂内に掲示いただき、法要後などにこれを使って上人の簡単なご生涯をお話しいただくとともに、800年大遠忌を周知させていただきたいという意味をこめて作製したものです。効果的にご活用いただきたく、よろしくお願い申し上げます。(浄土宗宗祖法然上人800年大遠忌事務局)
平成15年度 – 「浄土宗21世紀劈頭宣言」ポスター
「社会に慈しみを」
浄土宗が全世界に向けて発信した劈頭宣言。
今回は、前2回の流れ「愚者の自覚を」「家庭にみ仏の光を」を踏襲し、劈頭宣言の3番目「社会に慈しみを」をテーマといたしました。
現代人に一番欠けているのは「思いやりのこころ」ではないでしょうか。思いやりのある温かいことばや行動は、人の心を明るくし、社会にうるおいを生み出します。今回はそうしたことを表現するために、誰にでも簡単に実践できること、お年よりに手を貸すことで表しました。
コピーの「お手伝いのおかえしは、ぬくもりでした」は、人とふれあうことの大切さ、すばらしさ、よろこびを表現しています。
(出版室)
平成15年度 – なむちゃんポスター
「夕日ってきれいだね」
海の彼方に、山の彼方に沈む夕日。その荘厳さに圧倒されるとともに、心が洗われるような気持ちになります。そして、ふと「あの夕日の向こうには何があるんだろう?」と。
今日、日々の忙しさや、立地条件等でゆっくりと夕日を眺めることもできなくなっています。
今回のポスターでは「なむちやん」が夕日の美しさに感動している姿を表現いたしました。そして、その夕日の向こうには阿弥陀さまの極楽浄土があることを、子供にも理解してもらえるように「あみださまはあのむこうにいるんだ」というコピーをつけてみました。(出版室)