浄土宗新聞

念仏の声 全国で響く 全浄青 同時同行念仏行脚

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伊勢神宮内を練り歩く浄青会員

 10月5日を中心に、全国の浄土宗青年僧が同一の時間帯に念仏をとなえながら市中を練り歩く同時同行念仏行脚を行っている。全国浄土宗青年会(全浄青=寺井孝導理事長)が、各教区の青年会に呼びかけて行っているもの。
 浄土宗開宗850年を来年に控え、宗祖法然上人の説いたお念仏の教えの尊さをあらためて檀信徒に伝えることを目的に5月9日に始まった「法灯リレー」では、全浄青の会員が比叡山・青龍寺報恩蔵の灯を法然上人のみ教え(法灯)と仰ぎ携えて総本山知恩院まで行脚。その後、法灯は全国の教区に分灯され、僧侶や檀信徒にその灯を伝える「法灯リレー法要」が各地で営まれている。全浄青ではこの法要を通じたお念仏の教えの広まりを喜び、念仏行脚を通じて目に見える形でより多くの方々に知ってほしいとの想いで今回の行脚を企画した。
 10月5日は10の教区で実施。そのうち伊勢教区では、青年会会員など約50名が参加し、伊勢神宮外宮などを巡りながら市中を練り歩くとともに、令和3年に火災により焼失した市内にある法然上人の霊場寺院・欣浄寺で復興祈願法要も勤めた。行脚中には、観光客や市民が足を止め、手を合わせる場面もあった。
 各教区での行脚の様子は、全浄青のInstagramなどで随時発信している。