浄土宗新聞

西照寺(新潟) 最後のコンサート好評 山寺に響くソプラノの歌声

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潟県柏崎市の西照寺(小嶋知紀住職)5月19日、今年で最後となる山寺コンサートを開催し、参加者に惜しまれつつ8年の歴に幕を閉じた。
これは、同寺を開放し行事を開催することで、地域の活性化の一助となるよう、小嶋住職が2017年より始めたもので、年を重ね体力的に厳しくなることを見越して、当初から10回で最後にしようと決めていたことや、知己の演奏者を一通り招き終えたことから、今回がラストコンサートとなった。

同寺の本堂で行われたコンサートの様子
同寺の本堂で行われたコンサートの様子


当日は、新潟県内で活躍するソプラノ歌手、五十嵐郊味(さとみ)さんとピアノ奏者、斎藤淳子(じゅんこ)さんが出演。 童謡「歌をください」(渡辺達生作詞・中田喜直作曲)や、ブロードウェイミュージカル・「キャッツ」の劇中歌「メモリー」(アンドルー・ロイド・ウェバー作曲)などが披露され、斎藤さんのピアノの美しい音色にのせた、五十嵐さんの情感豊かな高音の歌声が響き渡り、参加者に感動を与えた。

コンサートのフィナーレには、小嶋住職夫妻の歌唱や、参加者全員での合唱が行われ、夏の思い出・学生時代・浜千鳥などの懐かしい曲に、それぞれが万感の思いを感じつつ大きな歌声が堂内に響き渡った。

参加者からは「堂内に流れる美しい大合唱に鼓舞された」「1時間あまりでしたが、とても楽しかった。明日から生きていく元気をもらった」などの声が寄せられたという。

閉会の挨拶で小嶋住職は、「今回がラストコンサートになることに一抹の寂しさを感じますが、今後もお寺を開放し、檀信徒や地域住民が様々な行事を行う場として活用していきたい」と語った。