浄土宗新聞

浄土宗開宗850年慶讃法要 厳修 南米開教区 浄土宗別院日伯寺

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浄土宗が海外開教活動を行う拠点の一つ、南米開教区(ブラジル)の南米浄土宗別院日伯寺(サンパウロ州サンパウロ=佐々木良法開教総監)が8月24日、浄土宗開宗850年慶讃法要を営んだ。
法要には、区の信徒ら約90名が参加。佐々木総監を導師に法要が営まれ、法然上人が浄土宗を開くきっかけとなった「開宗の文」を奉読し、上人の遺徳を讃えた。

得度式の様子。中央では導師から剃髪の作法を受ける受者が見える
得度式の様子。中央では導師から剃髪の作法を受ける受者が見える

信徒4名が得度

同日には、出家して僧となる儀式である得度式が営まれ、マリンガ日伯寺(パラナ州マリンガ)1名、クリチバ日伯寺(パラナ州クリチバ)3名の信徒が得度を受けた。
今回、得度を受けたクリチバ日伯寺のドーメス・セルジオ・ジュヴァル(僧名:法教)さん(71)は、これまで開教活動は日系人のためだったと前置きした上で、「広くブラジル人のためになれるような僧侶を目指したい」と語った。
同じく得度を受けた同寺の美馬・エリーザ・都美子(僧名:晃都)さん(68)は、「父の葬儀をマリンガ日伯寺で行ったのが縁で、浄土宗の信徒になりました。来年クリチバ日伯寺の新本堂が落慶するのでその力になりたい」と話す。
佐々木総監は「浄土宗が開かれてから850年が経ち、南米の地にお念仏の教えが伝わって70年が過ぎました。その記念すべき年に4名の信徒が僧侶の道を志してくれたように、南米の地で確かに浄土宗の教えが根付いている」とその成果を喜ぶ。

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