IKKO氏、三代澤康司氏ら、幸せについて語る 第9回法然フォーラム 開催 11/12 大阪・大阪市中央公会堂
浄土宗(川中光敎宗務総長)は11月12日、令和6年(2024)に迎えた浄土宗開宗850年慶讃事業の一つ、 「浄土宗開宗850年記念法然フォーラム~これからの幸せ~」の第9回目を大阪府大阪市の大阪市中央公会堂で開催、約900名が来場し盛会となった。
これは、開宗850年のキャッチコピー「お念佛からはじまる幸せ」をもとに、紛争・疫病・自然災害が頻発し、世界の平和が揺らぐ中、「幸せとは何か」を問い、来場者と考えることを目的に企画したもの。二部制となっており、第一部では美容家のIKKO氏による講演、第二部ではアナウンサーの三代澤康司(みよさわやすし)氏、奈良・西迎院副住職の光誉祐華(こうよゆうか)師(元愛$菩薩)を招き、漫才師の笑い飯哲夫氏を司会進行、浄土宗総合研究所副所長の戸松義晴(ぎせい)師をコメンテーターに座談が行われた。
IKKO氏は講演の中で、さまざまな人に支えられてきたという自身の芸能活動の経験を語りながら、「誰かに感謝をするためには〝気づき〟が必要。日々周囲の人が支えているという〝気づき〟を積み重ねることで幸せが訪れるのではないか」と述べた。
哲夫氏の〝幸せがたり〟と題した仏教談義を挟んで行われた座談の中で三代澤氏は、アナウンサーの仕事をする中、自分の発見を誰かに伝えることで、受け取った人にも発見が生まれ、自分の出る番組の視聴者になってくれる。その積み重ねが今につながっているとし、「発見することが自分の幸せ」と語った。また、光誉祐華師は、人の喜びや悲しみに寄り添い、幸せを願う〝慈悲〟について話し、「生まれ変わりを信じ、極楽往生の安心を得ながら、慈悲を実践していくことがこれからの幸せ」とした。
戸松師は座談の終わりに登壇者の話に触れながら、「ありのままの自分でいいことに気づき、自分自身をそのまま受け入れ、自分自身に微笑めて初めて他人に微笑むことができる。そこ
から幸せがはじまっていく」と締めくくった。
令和4年10月の京都劇場を皮切りに、全国9会場を巡回した同フォーラムは今回で最終回となり、盛況のうちに幕を閉じた。