本山蓮華寺 浄土宗開宗850年慶讃法要 厳修 一向上人ゆかりの踊躍念佛奉納
大本山蓮華寺(井澤隆德貫主=滋賀県米原市)が10月18日、浄土宗開宗850年慶讃法要を営んだ。
同寺は、浄土宗で総本山、大本山に次ぐ、「本山」の格式を持つ寺院で、浄土宗三祖・良忠上人の高弟である一向俊聖(いっこうしゅんじょう)上人(1239‐1287)が、臨終を迎えた地としても知られる。
法要は、10時から井澤貫主を導師に営まれ、一向上人が伝えたとされる踊躍(ゆやく)念佛(躍り手が鉦を打ちながら和讃や念仏をとなえる宗教儀礼)が、同念佛を継承する一向上人踊躍念佛同行会により奉納された。
続いて11時からは、奥山善文師(甲賀市・誓光寺住職)が、浄土宗開宗850年慶讃事業の一つとして行われる特別展「法然と極楽浄土」の各会場でも展示される、法然上人の弟子・源智上人が造立した「阿弥陀如来立像」(浄土宗蔵)にまつわる法話を行った。
井澤貫主は、「法然上人への報恩謝徳の思いから、歓喜踊躍(喜びの感情から思わず踊りあがること)の念仏と伝わり、信仰の喜びを表した踊躍念佛を奉納させていただきました」と述べ法要を締めくくった。