能登半島地震被災地支援活動 「おうみ米一升運動」で地域に寄り添う
滋賀教区浄土宗青年会(若山大樹会長)9名が10月26日から28日にかけ、能登半島地震被災地を訪れ、「おうみ米一升運動」で集まったお米の寄託や傾聴活動、復旧作業などのボランティア活動を行った。
おうみ米一升運動とは、同教区内の寺院からお米(仏供米)を募り、フードバンクやボランティア団体に寄託する活動で、貧困問題改善などを願い、平成22年度から始められたもの。今年度は、約4.4トンのお米が集積された。
同青年会は、1月に発生した同地震の被災地支援を企画。10月26日に今年度集まったお米の全ての精米や袋詰め作業を行い、そのうち1.4トンと滋賀県を拠点に活動するフードバンク団体「フードバンクびわ湖」から提供された支援物資を大型ワゴン車2台に積み込み、 被災地へ向け出発した。27日は、被災地支援を行う「NPO法人みんなの畑の会」(西田敏
明代表)、「のと支援物資センター七尾」にお米を届ける班と、災害により甚大な被害を受けた宝幢寺(石川県七尾市・高田光彦住職)の瓦礫撤去などの復旧活動を行う班に分かれて行動した。寄託に向かった班は、午後から宝幢寺で復旧作業を行う班に合流。28日は、仮設住宅5カ所(158世帯)と4カ所(129世帯)を訪問する 2 班に分かれ、お
米の寄託と被災者との交流を行った。
若山会長は、「今年度はお米の高騰もあり、集積量は例年と比べると少なかったのですが、予定していた全ての箇所に配ることができ、皆さまの喜ぶ姿が見られて良かった。今後もこのような活動を続け、1人でも多くの人を笑顔にしたい」と述べた。