3宗4派による六時礼讃会 開催 寂源上人一千年遠忌協賛法要 厳修 大原・勝林院
法要には浄土宗の宗立学校である佛教大学別科の学生も加わった
京都市左京区にある天台宗勝林院で10月25日、「六時礼讃会」が厳修された。
これは本年が、同院開基の寂源(じゃくげん)上人の一千年遠忌にあたることから、お念仏の教えを拠り所とする浄土宗、浄土真宗本願寺派、真宗佛光寺派、融通念佛宗の僧侶らが協賛して勤めたもの。
勝林院は、声明(節をつけてとなえるお経)の道場として創建された寺院で、法然上人が他宗の僧侶らと論議した「大原問答」の舞台としても知られる。
一日を六つの時間に分け、節をつけて『往生礼讃偈』をおとなえする法要は「六時礼讃会」と呼ばれ、今回の法要では、本願寺派の「後夜礼讃偈・讃念仏」を3宗4派の有志が合同で勤め、その後、融通念佛宗と浄土宗がそれぞれ「初夜礼讃偈」を厳修した。
3宗の共通儀礼『往生礼讃偈』が一堂に会するのは初めてのこと。各宗派が伝承してきた美しい声明の調べが堂内に響き渡った。