浄土宗新聞

浄土宗開宗850年記念訪中団(第207次)善導大師に開宗850年を奉告 日中友好浄土宗協会

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浄土宗と日中友好浄土宗協会( 会長= 川中光敎宗務総長)が11月18日から21日にかけ、大本山百萬遍知恩寺の福原隆善台下を名誉団長に浄土宗開宗850年記念訪中団を結成、教師・寺族ら26名が訪中した。

香積寺善導塔で言葉を交わす福原台下と演覚会長。演覚会長は同寺で出家し僧侶になった
香積寺善導塔で言葉を交わす福原台下と演覚会長。演覚会長は同寺で出家し僧侶になった

同団は善導大師1300年遠忌を機に、昭和53年に第1次が訪中。今回、浄土宗開宗850年を記念し、法然上人が師と仰いだ善導大師にこの慶事を奉告するため、第207次訪中団を結成した。

同団は18日に日本を出国、同日、北京市にある中国佛教協会(演覚会長)本部が置かれる広済寺の訪問を皮切りに、19日には山西省の玄中寺、20日には陝西省の香積寺と下悟真寺など、中国浄土教の名刹を歴訪した。

なかでも、善導大師の御廟が建立された香積寺・大雄宝殿(本堂)で営まれた浄土宗開宗850年奉告法要では、中国側、日本側それぞれに法要を勤めた。

福原台下を導師に勤められた日本側の法要(写真二枚目)では浄土宗開宗850年を善導大師に奉告、法然上人が浄土宗を開く契機となった善導大師の著書『観経疏』の「開宗の文」を読み上げ、参列者はお念仏をとなえ、堂内は日中両国の「南無阿弥陀仏」の声が響き渡った。

法要後、福原台下は「開宗850年という勝縁の年に善導大師へ謝恩の誠を奉げられたことを嬉しく思います」と述べられた。

中国側の法要で導師を勤めた演覚会長は「法然上人が師と仰いだ善導大師ゆかりの地で浄土宗開宗を祝えたことを嬉しく思います。これからも両国が〝黄金の絆〟を更に継承、発展していくことを願います」と語った。