藤原道長を描いた肖像画が奉納 大本山清浄華院
京都市上京区にある大本山清浄華院( 飯田実雄台下)が12月7日、平安時代中期に摂関政治の全盛期を築き、昨年放送されたNHK大河ドラマ『光る君へ』でも注目を集める藤原道長を描いた肖像画を初披露し、注目を集めている。
これは同院が、栄華を極めるも晩年、仏教に篤く帰依し、出家した道長が心血を注いで建立した法成寺跡地(同市同区)から見つかった石仏や建物柱を支える礎石など、石造物3点を保存・公開していることから、篤志の方が同画の制作と奉納を発願したもの。
この画は日本画家・中田文花氏によるもので、臨終の際にお念仏をとなえたと伝わる道長を表現するため、出家した姿を描いた。
同画は、当日営まれた成道会の式中に、飯田台下による道長公の御回向が勤められ奉納。引き続き開催された「夕映え公演」では、中田氏による作品紹介と解説も行われ、多くの参列者が耳を傾けていた。
1月末まで、同院大殿で一般公開。同画を元にした特別朱印も授与されている。