浄土宗新聞

撥遣式と安全祈願法要 三解脱門(重文)大修理に着手 大本山増上寺

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営まれた撥遣式の様子
営まれた撥遣式の様子

1月15日、東京都港区の大本山増上寺(小澤憲珠台下)が、浄土宗開宗850年慶讃事業として行う同寺三解脱門(重要文化財)の修復工事に伴い安全祈願法要と同門楼上に安置される仏像の撥遣式を小澤台下御親修のもと勤めた。

撥遣式とは、仏像や位牌の修復などの際に行う儀式のことで、今回は、三解脱門に加え、同門楼上に安置されている仏像も修復されるため営まれた。

三解脱門は、江戸時代初期の元和8年(1622年)に建立された都内有数の歴史的建造物。同寺の堂宇のほとんどが震災や戦火などで焼失しているなか、被災を免れ、現存している。長年の荷重により軸部の歪み等が生じており、令和3、4年に詳細な調査が行われ、前回の本格修復(約50年前)以降に生じた劣化や破損が明らかとなり、修復工事が着工されることとなった。

修復工事は1月16日に着工し、約7年間をかけて行われる。仏像は、工事期間中、慈雲閣2階に順次安置、公開される予定。