浄土宗新聞

浄土宗開宗850年 知恩院雅楽会50周年記念舞楽法要 絢爛豪華な稚児の舞い 舞楽法要 厳修 総本山知恩院仏教音楽研究所

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知恩院仏教音楽研究所(所長・貴田善澄知恩院執事長)は、令和6年11月30日、総本山知恩院(京都市東山区)の御影堂において、浄土宗開宗850年と知恩院雅楽会50周年を記念した「舞楽法要」を執り行った。

舞楽とは、楽器のみによる合奏「管絃」に対して舞を伴うものをいう。日本古来の音楽と絢爛豪華な装束を身にまとう美しい舞が披露されることから、平安の美意識を現代に伝える伝統古典芸能とされている。

この法要では、『源氏物語』に登場する光源氏の妻「紫の上」が仏前に花を供えたエピソードを古式に則り再現。「伝供」と呼ばれるリレー形式のお供えの作法によって、銀の花瓶に入った桜と金の花瓶に入った山吹を仏前に捧げた。

続いて、知恩院雅楽会による雅楽演奏が響く中、背中に鳥の羽の装束をまとった「迦陵頻伽」と、蝶の羽の装束をまとった「胡蝶」に扮した稚児たちが、華麗で可愛らしい舞いを奉納し、参列者たちの注目を集めた。