浄土宗新聞

世界平和の訪れ願い 戦没者追悼・平和祈念法要を厳修

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(写真提供:善光寺)

 8月1日、長野市にある、浄土宗大本山善光寺大本願と天台宗大本山善光寺大勧進の2宗派の大本山によって護持されている信州善光寺が「戦後80年戦没者追悼・平和祈念大法要」を営んだ。 
 これは80年目の終戦記念日である8月15日を前に、戦没者を悼み、平和への思いを新たにするとともに、世界各地で戦火が止むことを願い勤めたもの。
 境内奥に建つ日本忠霊殿前広場を会場に大本願の川名観惠台下と大勧進の綾小路乘俊副住職をはじめ善光寺一山の住職や長野県の戦没者遺族会の会員ら約100人が参列。善光寺で県遺族の会が参列する大規模な戦没者追悼法要は今回が初めてという。
 法要の最後には、戦地から故郷に帰ってくることのできなかった戦没者に思いをはせ、参列者全員で唱歌「故郷」を斉唱した。
 日本忠霊殿は明治39年(1906)に創建され、同寺本尊の一光三尊阿弥陀如来の分身仏を祀る仏式霊廟で、戊辰戦争から第二次世界大戦までの戦争で亡くなった約240万の英霊を祀っている。