浄土宗新聞

平和を祈り大本山光明寺 終戦80年追悼平和誓願法要 厳修

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柴田台下と共に手を合わせ戦没者の冥福を祈る参加者たち

8月20日、大本山光明寺(神奈川県鎌倉市=柴田哲彦台下)で「終戦80年追悼平和誓願法要」が営まれた。
 これは先の大戦で犠牲となった多くの戦没者を偲び、平和への思いを新たにすることを目的とし、仮本堂の開山堂で開催したもの。
 法要は柴田台下を導師に行われ、宮林雄彦宗議会議長や神奈川教区の僧侶および檀信徒、同市や材木座地区の遺族会ら80人が参列した。
 柴田台下は約8千名から1万名の死者を出したとされる、1945年5月29日の横浜大空襲を経験されており、その際の様子を参加者の前で語られた。
 また、宮澤正順師(神奈川教区西福寺)による追悼講演も行われ、信州善光寺付近に疎開し、その際に米軍機から狙われ、地上スレスレを飛んできたパイロットと目が合ったことや、学徒出陣で大陸に出兵した兄・善弘師がシベリアに抑留後、日本へ帰還した際に大船駅まで迎えに行ったことなど、戦時中の思い出を語り、最後にお念仏をとなえることは、亡くなった方に向けて一番の供養だと締めくくった。

宮澤師の戦争体験を真剣に聞く参加者たち