三大蔵 ユネスコ「世界の記憶」国際登録を受け 増上寺と浄土宗に登録証授与

4月にパリで開催された、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の執行委員会で、「世界の記憶」に「増上寺が所蔵する三種の仏教聖典叢書(増上寺三大蔵)」が国際登録されたことを証明する登録証が、7月29日、申請者の大本山増上寺(東京都港区=小林正道執事長・写真左)と浄土宗(川中光敎宗務総長・写真右)に北山浩士日本ユネスコ国内委員会事務総長(写真中央)から贈られた。
「増上寺三大蔵」は、中国や朝鮮半島で印刷された3種の仏教聖典の集まりで、17世紀に徳川家康によって増上寺に寄進された。ほぼ完全な状態で3種類がそろっているものは、公表されている限り同寺所蔵のもののみ。令和5年には、そのデジタル画像がインターネットに公開され、仏教研究のみならず東洋哲学研究の原典としての価値が高まっている。